わたしはかれこれ10年以上、自宅でサーバを運用しています。自宅でサーバを運用するといいこともあるのですが、自宅ならではの問題もありました。サーバ自体の設定方法などは専門書にまかせるとしまして、ここはLifehacker、わたしがこれまでに身に付けたバッドノウハウ運用Tipsをいくつか紹介しましょう。
1. UPS を導入しましょう
いわゆる無停電電源です。日本の電力会社はとても優秀なので滅多なことでは停電しません。自宅サーバの電源問題で一番危険なのはブレーカーのダウン。寒い冬の日に、もしくは夏の暑い日に、つい、電気を使いすぎてしまってブレーカーが落ちてしまうことがあります。UPS を導入しておけば、ブレーカー落ちから復帰するくらいまでの時間はなんとか耐えてくれるでしょう。ブレーカーの場所も忘れずにチェックして、すばやい復旧を訓練しておきましょう。ちなみに、UPSのバッテリーには寿命がありますので、UPS自体のメンテナンスも忘れないようにしましょう。
(編集部)10年前と言えば、日本ではブロードバンドがようやく普及し始めたころですね。ちなみにTOPの写真は、平田さんの自宅サーバ。年季の入った自宅サーバ運用術は、以下へと続きます!
2. 同じマシンを複数台買おう
自宅サーバを動かそう、なんて人はきっと自宅に複数台のPCを持っていますよね? 自宅サーバを運用するなら、まったく同じマシンをもう一台買っておくと便利です。長く使っていると、ファンがとまったり、電源が壊れたりと、なにかとハードウェアの障害が発生しがちです。そんなとき、同じマシンがあれば、部品の交換でなんとかサーバを復旧することができるかもしれません。うちのサーバは、そんなことばかりを繰り返してニコイチ、サンコイチあたりまえになってしまいました。
3. PCやルータにはラベリングしておきましょう
PCにはラベリングしておきましょう。もし、自宅に自分がいないときでも、家に電話して、家族をリモートハンドサービスに活用できるかもしれません。家族の ITリテラシーに合わせて、ラベルは色分けなどしておくといいかもしれません。普通の人が相手だと「えっと、ヤマハのルータのリンクランプが点灯しているかチェックして、ランプがついてなかったら...え、どれかわからない?」なんて会話が当たり前です。「緑のシールがはっている黒い箱の上から2番目のランプは光っている? 」と明瞭な会話がいつでもできるように準備をしておきましょう。
また、再起動の手順など、メモを作っておくといいと思います。
4. パフォーマンスよりも静音性、消費電力を重視しましょう自宅にマシンを置くときは、とにかく静音性重視だと思います。CPUが選べるときは、一番、熱を出さなそうな、周波数の低いマシンをおすすめします。自宅サーバで、CPU稼働率を高く維持するなんて使い方、普通しませんよね? また、周波数の低いマシンのほうが大抵、消費電力も小さいです。サーバは基本24時間運用、消費電力は運用費削減のためとても重要なポイントで、なるべく消費電力の低いマシンを使うことをおすすめします。そのほうがエコっぽいですしね。
おまけ. サーバルームの確保
自分の部屋やリビングルームにマシンを置いておいてもいいのですが、やっぱりうるさいし、夜中でも緑やオレンジのランプがピコピコ光りつづけているし、排熱も気になります。やっぱり専用のサーバルームがほしいですよね。引越しのとき、1LDK+S なんていう物件をみつけたら、その「S」はきっとサーバルームにきまっています。でも、大抵、電源や回線が確保できないんですよ...。
家族や不動産屋さんになんといわれても、電源が確保できるか、回線が引き込めるかどうか、真っ先にチェックすることをおすすめします。
以上、役に立つのか立たないのか微妙なノウハウですが、誰か一人にでも、お役に立てば幸いです...。
(ライフハッカー[日本版]編集委員・平田大治)
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