バターやミルクなど、高脂肪製品を使いまくった西洋菓子よりもはるかにヘルシーなのが、和菓子。当然のごとくダイエット的見地からもますます注目されています(主な洋菓子とあんぱんとの100gあたりのカロリー比較はこちら[ via 食品成分データベース]。実際にお店で売っているあんぱんのカロリーはこちらをどうぞ)。
異様に工夫を凝らした名店が潜在しているようですが、いかんせん、ほんのオヤツのことだから、紹介が少ない。さらに、和菓子じゃ、コースのデザートにも入らないという事情も...。
和菓子の、そんな迷宮的な店舗群に突撃した、人がいる。やはり女性。東京中の和菓子店200軒以上をリサーチ、その中から選りすぐりの和菓子店・甘味処、52店を厳選し、綿密な取材により構成したのが、高由貴子さんの著作『東京いとしの和菓子』。と、それを生んだブログ「近所の和菓子屋さんの豆大福、パン屋さんのあんぱん」。高さんは、知る人ぞ知る、有名スタイリストでもあります。
例えば、このあんパンのエントリー。
●ごまを使った「ごまあんぱん」
●ほうれん草を使った「ほうれん草フランスあんぱん」
京都「こせちゃ」
●「あずき桜あんぱん」
巣鴨「アルル」
●黒糖あんとゆず餡の「幕末あんぱん」
松陰神社前「甲斐小麦のパン屋 フォルトゥーナ」
おなじみのあんぱんにも、これだけのバリエーションがあるんです。もともと小豆という高栄養な素材に合わせた、和菓子系の素材の選び方は、ヘルシーそのもの。ダイエット系食品にありがちな「不味そうさ」が一切ないことが、このホームページと本の魅力です。まずは「和菓子大好き」「美味しそう!食いたい!」そんな素直な食欲が、ダイエットにつながる。そんな順番こそ、真のヘルシー志向にとって、望ましいのでは?
(ゲストライター・サエキけんぞう)
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