ウイルスを検出する、という行為は似ているようでいて、ウイルスを駆除する、という行為とはまたひと味違った作業なわけで。
アンチウイルスで駆除出来ない場合、さー困った、となってしまいがちです。システムがやられてしまった場合、ドライブのウイルス検出にLinuxを使ってみる、という手はどうでしょうか?
Linux派の方であれば、Linuxの最大の魅力の一つは、起動してくれないドライブの修復し、ファイル復元、削除、ウイルスの駆除などが可能だということをご存知かも知れません。ですが、Linuxと普段戯れることがない方であれば、そのやり方がわからない、かと思います。テクノロジーブログgHacksにそのやり方が詳しく説明されているのでそちらをご紹介。しかも紹介するだけではなく、そのやり方をさらに有効にする方法も加えてどうぞ。
gHacksが提案しているように、Linuxを走らせているマシンがすでに1台以上ある場合であれば、この作業は比較的簡単です。
アンチウイルスをインストールし、ウイルスに感染したドライブをLinuxマシンに接続したら、しばらく外出したって大丈夫です。ですが、読者の方全員が少なくとも1台以上のLinuxマシンを自宅に常備しているとは考えにくいので、アンチウイルスがプリインストールされたLive CDを使うことをおすすめします。またはアンチウイルスをインストール出来るLive USBスティックがあるとなお良し(GUIベースのアンチウイルスがプリインストールされたLinux Live CDというものをいまだかつて見たことがないので、長期的に考えるとLive USBの方が実用的かも知れません)。
Live USBも自作しなくてはならないのですが、過去に紹介したUsbuntu Live Creator(日本語での作り方はこちら)やUNetbootin(日本語解説)を使うと簡単に出来てしまいます。
これらの作成には稼働しているWindowsパソコンが必要なので、自宅にあるたった1台のパソコンが感染された場合、Ubuntu Live CDからダウンロードし、CDを作成、起動という手順を踏み、(ここからダウンロード)System&Administrationにある簡単に使えるLive USB作成ツールを使用。
Live USBスティックの作成が出来たら起動し(BIOS内の起動優先順位の設定を変える必要がある場合があります。このやり方はこの記事(英語)のステップ2に書いてあります。)、アンチウイルスをインストールします。
gHacksではF-Protを勧めていますが、これだけのために『F-Prot』(アンチウイルスソフト)を購入するのものなぁ、という方であればライフハッカーおすすめのアンチウイルス5選のツールにもLinuxバージョンがあり、Synaptic Package Managerから入手出来るオープンソースClamAV(上の画像)なども選択肢としてあるので参考にしてみて下さい(Clamtk GUIも用意されているのでclamav、clamtkでSynapticを検索して見て下さい。System&Administrationにあるので両方のパッケージをインストールします。Applications&System Toolsから起動させ、Windowsドライブをスキャンするように設定すれば準備は完了です。
BIOSがUSBからの起動をサポートしてない場合、起動できるブートディスクを作成する必要があります。このブートディスク作成はコマンドの知識が必要となってしまい、Live CDを必要とするスタート地点に戻ることになってしまいます。
もしGUI付きのアンチウイルスプログラムを含むLinux Live CDを持っている、または知っている人がいればぜひコメントで教えて下さい!
Scan a Windows drive for viruses using Linux [gHacks]
Whitson Gordon (原文/まいるす・ゑびす)