こんにちは。美容研究家の境貴子です。

震災以降、夜中に突然目が覚めたり、床についても心底リラックスできていない方が多いようです。そこで今回は、私自身も寝つきが悪い時に行う「リラックス呼吸法」をご紹介します。

 私が成田山新勝寺にて断食修行の際に必ず行う「阿字観(別名:密教ヨーガ)」という瞑想法があります。そこで習得した数種の呼吸法の中でも最もシンプルな「数息観(すそくかん)」に、ヨガや気功の要素も取り入れたオリジナルの呼吸法です。いつでもどこでも手軽に簡単にできますので、是非お試し下さい。

■境流カンタン「数息観」

数息観は息を吐く時に1から10まで数え、呼吸に意識を集中させる事で雑念を追い払い、精神を落ち着かせて心身共にクールダウンさせる呼吸法です

  1. お布団の上に仰向けに寝てリラックス(ヨガの屍のポーズ)
  2. 足を開き、手の平は上向きに全身の力を抜く
  3. 複式呼吸で鼻から吸って口から吐く(鼻吸口呼)
  4. 一気に吸って、長く息を吐く(長呼短吸)
  5. 吐くときに「ひとーつ」と心の中で数え、全て吐き出す
  6. 「ふたーつ」「みーつ」...と繰り返し「とーう」まで続ける
  7. 気持ちが落ち着くまで再び「ひとーつ」から繰り返す


細かい作法は気にせず、数えながら長く吐いて、深く吸う事に集中してください。余裕が出てきたら、吐くときは体中の重たいものが出ていくイメージで、吸うときは新鮮でキレイな空気がお腹に入っていくイメージで行ってみて下さい。

悩みや不安を抱えていてなかなか眠れない...といった経験はどなたにでもあると思います。私も寝る前までついつい考え事をしてしまうので、この方法で強制的に脳をシャットダウンさせて、しっかり睡眠をとるようにしています。

最後に。この呼吸調整ができるようになると、座っていてもリラックスができるようになります。プレゼンなど、緊張する場面に遭遇した場合にも有効です。私は数息観を「いつーつ」までやると、緊張がほぐれます。是非試してみてください。

(境貴子)