普段、ToDoリストを書く際に、「自己成長する」などぼんやりとした表現を使っていませんか。「目標」と「ToDoリスト」は似て非なるものであることに気をつけてください。
今回は漠然とした目標を、実際に行動できる表現へと変えていくステップを考えていきます。まずは、大きな目標を小さなものに分けるといいでしょう。明確な目標がない場合は難しいかもしれませんが、まずは目標をはっきりさせることが初めの一歩です。
目標を具体的な表現に置き換えよう
ただ単に漠然とした言葉で表すだけでは不十分です。たとえば、多くの人が願っている「幸せになる」「お金持ちになる」だけでは、それ自体に何の意味も持ちません。まずはこれらを具体的な目標に置き換え、「幸せとは何か」「いくらお金が必要なのか」を考えてみましょう。
以前、階層に分けるとやりやすいことを紹介しました。この方法が合わない方は、マインドマップを使ってみてはどうでしょう? まずは紙に、心の内をすべて書き出してみるのです。
書きだした内容が曖昧であっても、悪いことではありません。「曖昧さを残しておいたほうが目的達成につながりやすい」という話もあります。書きだした「言葉」と「目標」があなたにとってどのような意味を持つのかを考えてみましょう。そこから、達成には何が必要で、どうすれば目標に向かっていけるのかが見えてきます。
3カ月、半年、1年のマイルストーンを組み立てよう
大きな目標をToDoリストに書き込む前に、小さな目標に分けましょう。この方法はどのような目標にも有効ですが、あいまいで数量化できないものに対しては特に効力を発揮します。フレームワークとして「S.M.A.R.T」式を用いるといいでしょう。大きな目標を、年間を通じたマイルストーンとして置き換え、行動に落とし込みます。
では、「幸せ」を例にしてみます。あなたが「幸せとは何か」を考えてみたところ、「旅をすることが幸せにつながる」と行き当たったとしましょう。長期的な目標は、行ったことのない国へ行くことや、一人で旅行をすることかもしれません。しかし、半年のマイルストーンにしてみると「地元の国立公園に行ってみる」、3カ月のマイルストーンなら「近所で10件の家を訪問する」などで十分です。これらの予定があれば、ToDoリストを作るのはそう難しくないはずです。
Googleカレンダーなどのツールを使い、マイルストーンをカレンダーに書き込んだら、ToDoリストに載せる行動を考えましょう。
日常生活に行動を組み込もう
プロジェクトの達成に関する目標があるのなら、週間のToDoリストを作るのは容易いことです。本の執筆が目標で、「1日10ページ書く」という行動をToDoリストに載せたら、毎日それを消していくのが楽しくなるはずです。
金銭的な目標を持っているなら、「Priority Pyramid(ピラミッド型の優先順位)」を作ることをオススメします。「定期貯金に20ドル入れる」なんてToDoリストに書くのはおかしく感じるかもしれませんが、毎月この目標を目にすると達成しやすくなるでしょう。
もっとぼんやりとした目標、たとえば「ストレスのない生活」が目標なら、もっと創造的になる必要があります。短い瞑想の時間やストレスをやわらげてくれる何かしらの行動をスケジュールに組み込むといいかもしれません。
目標が何であれ、小さく分けてToDoリストに落とし込み、習慣にしましょう。「容赦なく目標を達成させる選抜アプリ」で紹介したように、そのためのツールはたくさんあります。『Day Zero』や『43 Things』なども、やるべきことを思い出させてくれるいいアプリですよ。
Thorin Klosowski(原文/訳:駒場咲)