皆さんは、オンラインストレージと言われて、思い浮かべるのは「Dropbox」でしょうか? それとも「Box」?
Dropboxはよくできたオンラインストレージサービスで、多くのアプリと連携できます。しかし、MacBook Airのようなストレージ容量が少ないマシンで使う場合、ひとつ課題が残ります。それは、オンラインストレージの容量と同じ分だけ、ローカルストレージの容量が必要になることです。
フリーで使える5GB程度であれば気になりませんが、数十GBの容量になると利用頻度の低いファイルは、使うときにコピーして来るなどの工夫が欲しいと感じます。
こうした要望は、新手のオンラインストレージサービス『Bitcasa』が適しているのでご紹介します。
Bitcasaのメリット
Bitcasaをご存じではない方に簡単に紹介すると、「無料アカウントで10GB」、有料の「プレミアムが1TB」、「プロが5TB」、「Infiniteが容量無制限」のオンラインストレージサービスです。費用は年額で、プレミアムが99ドル、プロが499ドル、Infiniteが999ドルとなっています。
パソコン用のクライアントアプリを使えば、オンラインストレージをリムーバブルディスクのように扱えます。このアプリは、オンラインストレージとローカルストレージを同期して使うのではなく、アクセスしたファイルをローカルストレージにキャッシュします。よって、Dropboxのように、オンラインストレージと同じだけローカルストレージの容量が必要になるワケではありません。
この違いは、使用感にも現れます。Bitcasaは、アクセスしたファイルを、ローカルストレージにキャッシュするとはいえ、ファイルを開こうとした時に、少しつっかかることがあります。少しとは言え、これが許容できるかできないで、相性が決まります。私は、ストレスに感じなかったのでBitcasaを使うようになりました。
オンラインストレージと同じ容量が必要ないといっても、Bitcasaのキャッシュ容量は、標準設定のままだとアプリ側で自動管理されており、結構な容量が確保されています。この設定を、5GB程度に変更してやれば、フリーで使えるDropboxと変わらないディスク容量で運用できます。
OS XでBitcasaを使う場合の注意点
Bitcasaのドライブは、リムーバブルディスクになるので、アプリのファイルのバージョン管理機能が使えません。必要であれば、Bitcasaのバージョン管理機能を活用する方法があるので、問題にはならないはずです。
Bitcasaが登場したときは、容量無制限で話題になりましたが、運営方針が変更されて、結構な額を支払わないと使えません。私は、プレミアムプランを使っていますが、1TBでも使い出のある容量で、身の回りから外付けHDDが無くなり、散らばったファイルを整理できました。
私が使う限りは、動作も安定しています。興味のある方は、無料プランからはじめてみてはいかがでしょうか?
(傍島康雄)