オレゴン州立大学とフロリダ大学とノートルダム大学の研究によると、内向的な社員は外向的な社員よりもどうやら評価が厳しいようです。内向的な社員は、外向的な社員よりも仕事の成果を悪く評価することが多いだけでなく、称賛することも少ないというのです。

「内向的な人が、外向的な人をかなり過小評価しているというのは驚きでした」とオレゴン州立大学ビジネススクールの助教授であり、研究の共同執筆社であるKeith Leavitt博士は言っていました。2つの研究でも結果は一貫していました。

内向的な性格が仕事に大きく影響しているのではないかということで、調査にさらに拍車がかかり、2つの研究を実施することになりました。

最初の研究では、178人の学生を、ある学期の間4~5人のプロジェクトチームに割り当て、学期の途中てチームメンバーに関するアンケートに答えてもらいました。さらに、チームメンバーとどのように仲良くなったか、それぞれの性格について聞きました。

研究者が驚いたのは、内向的な学生は、外向的なよりも、他の内向的な学生を高く評価していたことです。外向的な学生は、他のチームメイトの性格で評価を左右されることはなさそうでした。内向的な人は、外向的な人より繊細ということなのでしょうか?

2つ目の研究では、その説をさらに検証しました。今度は経営学を学んでいる143人の学生に、3人のチームメイトと一緒に10分間のオンラインゲームに参加してもらいました。学生はゲームに関する知識が無く、チームメンバーを構成する時は、内向的な人も外向的な人もランダムに選びました。しかし、結果はほとんど同じでした。

チームを評価し、昇給やボーナスに対する推薦をしてもらったところ、内向的な人は外向的な人に対してあまり高い評価をせず、ボーナスの金額も低いことが分かりました。しかし、パフォーマンスは内向的な人も外向的な人も同じようなものでした。外向的な人は、長所を元に評価していたのです

Leavitt博士は、外向的な人は内向的な仲間と対話する時は、少し暗めのモードに切り替えなければならないだろうと言っています。評価する時に性格を考慮する社員がいるということは、ボーナスやその他の決定にバイアスがかかる可能性があるということです。また、内向的な人は良い上司になるという説もありますが、外向的な人のチームに内向的な人を入れるというのも考え直した方がいいかもしれません。

How Introverts Secretly Hold Back Their Extroverted Colleagues|Inc.

Jill Krasny (訳:的野裕子)