Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

ニュース速報

ワールド

カナダ、イスラム国空爆から離脱へ 訓練部隊は3倍に増強

2016年02月09日(火)10時02分

 2月8日、カナダのトルドー首相は過激派組織「イスラム国」に対しシリアとイラクで空爆を行っている6機を引き揚げ、22日までに戦線から離脱すると発表した。オタワで撮影(2016年 ロイター/Chris Wattie)

[オタワ 8日 ロイター] - カナダのトルドー首相は8日、過激派組織「イスラム国」に対しシリアとイラクで空爆を行っている6機を引き揚げ、22日までに戦線から離脱すると発表した。

ただ、偵察機や給油機は残すほか、クルド人部隊の訓練のためにイラク北部に派遣している特殊部隊は、現在の3倍の約200人に増やすという。

トルドー首相は記者会見で「(イスラム国の)恐怖に毎日さらされている人々がわれわれから必要としているのは、報復ではなく手助けだ」と述べ、空爆離脱の理由を説明した。首相によると、この新たな方針は少なくとも2年間は維持され、その後、見直しを行う。

昨年10月に政権をとった同首相率いる自由党は、前政権が2014年に開始した空爆からの撤退を公約としていたが、イスラム国掃討作戦の勢いが鈍ると懸念する同盟国からプレッシャーを受けていた。しかしカナダ国内では、11年までの間の10年間にアフガニスタンに派遣していた兵士が158人死亡したことで、軍事活動に対する国民の支持は低下している。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米2月CPI2.8%上昇、鈍化し予想下回る 関税の

ビジネス

FRB利下げ、6月再開との観測高まる CPI伸び鈍

ワールド

米の鉄鋼・アルミ関税、国内生産強化されるまで継続=

ワールド

米、12日にロシアと接触へ ウクライナ停戦案巡り=
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    株価下落、政権幹部不和......いきなり吹き始めたト…
  • 5
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 6
    SF映画みたいだけど「大迷惑」...スペースXの宇宙船…
  • 7
    トランプ第2期政権は支離滅裂で同盟国に無礼で中国の…
  • 8
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 9
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 10
    「トランプの資産も安全ではない」トランプが所有す…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 5
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 6
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 7
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 8
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 9
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 10
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中