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2006年12月アーカイブ

今日はノンフィクション部門のランキングを予定していましたが、選考にこの1週間考え込んでしまってまだ終わっていません。というわけで、ノンフィクションのランキングは年始に延期。今年の最後は絵本のランキングです。

3歳児の息子が喜んだ本の中から、私も気に入った絵本を紹介します。親も気に入っていないと楽しく読めないですからね。2歳〜3歳向けのおすすめです。

0歳児から1歳児までのおすすめは以前に書きました。

・1歳5ヶ月の息子が選ぶ2004年 ベスト絵本
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002776.html

と比べると少しずつ物語性が強くなってきました。

【2歳から3歳児向けのオススメ絵本】

1位 もけらもけら
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「この絵本はジャズである。演奏者によって印象が変わるジャズのように、この絵本も読み手が変わればその印象はまったく違うものになる。作者は、本書が初の絵本となるジャズ・ピアニストの山下洋輔と、モダンアートの鬼才、元永 定正。ふたりのセッションで生まれた本書は、何より子どもたちの反応の良さにびっくりする1冊でもある。 」

意味などありません。音とリズムと絵がマッチして3歳の子供でも味わえるビジュアルなジャズセッションが実現しています。すばらしい。シリーズ化されています。

2位 へんしんトンネル
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「「へんしんトンネル」という不思議なトンネルに入ると、何でも変身してしまいます。カッパが「かぱかぱ」と言いながら入ると、ぱかぱかと馬になって出てきました。言葉遊びの絵本」

単純な言葉遊びなのですが、読むほうも聞くほうも愉快です。人気が高くてシリーズ化されています。

3位 おまえうまそうだな
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「おなかをすかせた大きな恐竜が、あかちゃん恐竜を見つけてとびかかろうとすると…。お父さんにまちがえられた大きな恐竜と、あかちゃんの愛情の物語。 」

心優しいティラノサウルスに大人はほろっとさせられます。これもシリーズ化されています。

4位 こどもがはじめてであう せかいちず絵本
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「“よるのそらをみてごらん”で始まり“じんせい、だいじに生きよう”で終わるこの作品は、単に地理の勉強だけにはとどまりません。作者が子どもたちに、世界の国々のことから、自然環境のこと、人生に至るまで優しく語りかけます。『にっぽん地図絵本』同様、子どもの好奇心に応えるページも充実。地図の好き嫌いにかかわらず多くの子どもたちにおすすめしたい作品です。 」

高い志を持った絵本だなという気がします。地球の環境や社会問題にこどもが自然に興味を持ってくれそうです。にほんちず版もあります。

5位 よるくま
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「 「ママあのね…きのうのよるね」 ベッドに入ってママに見つめられながら少しずつ眠りに誘われていく1日のうちで一番穏やかなとき、ぼくがママに語りはじめる。昨日の夜、ぼくのところにやってきたくまの子「よるくま」とぼくの一夜のお話。いなくなってしまったよるくまのお母さんを一緒に探しに行く冒険物語。 」

美しいメルヘンです。リラックマもいいですがよるくまもいいのです。

6位 ぼくのくれよん
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「こんなくれよんで、絵を描いてみたいな。ぞうのくれよんは、とても大きなくれよん。青で描いたら、カエルが池とまちがえてとびこんじゃった。でも、まだまだ描きたいんだ。今度は何色を使おうかな……!?」

クレヨン遊びをする年齢になったらこの本に夢中です。クレヨンの表現力に感動。

7位 こんとあき
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「 「あき」のおもり役としておばあちゃんのところからやって来た、キツネのぬいぐるみの「こん」。あきが大きくなるにつれて、こんもだんだん古くなり、とうとう腕がほころびてしまった。「さきゅうまちに かえって おばあちゃんに なおしてもらってくる」というこんに、あきは「わたしもつれてって」。2人だけの、大冒険が始まった。 」

初めて幼稚園や社会と接点を持つ子供の心細さを温かい目で見守る絵本です。

8位 国旗のえほん
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この本の国旗を息子はすべて覚えてしまったので、万国旗を見ると楽しそうに国名を言いますが、私が正解を知りませんのでなんともいえませんが、たぶん、あっているのでしょう。

9位 One Red Dot: A Pop-up Book for Children of All Ages
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立体絵本の傑作はサブダだけではありません。このOne Red Dotは現代美術のような立体作品の中に隠された小さな赤い丸を探すゲーム性を持った立体絵本です。日本語版「あかまるちゃん」も出ています。

・あかまるちゃん
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「紙工作の鬼才・カーターが、自ら考案した数あるしかけからお気に入りをセレクト。立体迷路、バスケット、球、うずまきなど、開けてびっくり、超立体的でダイナミックなすごいしかけの中から「あかまるちゃん」を探しましょう。 」

・あお2ちゃん
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10位 絵で見るナイル川ものがたり―時をこえて世界最長の川をくだる
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「ナイル川の流れにそってくだれば、その岸にならぶ壮大な建築物―神殿、教会、モスク、ピラミッド、とりでなど―だけでなく、人びとの住む多くの村、いくつもの港のにぎわいをながめることができます。ヌビアの兵士、エジプトの農夫たち、カイロの街並みなど、さまざまな地域のさまざまな日常の生活習慣をのぞいて見ることもできます。あなたがたはまた、クフ王の葬儀、伝説的な富をほこるメロエ王朝の戦勝記念行事や、テーベのルクソール神殿の当時の美しさをまのあたりにし、おしよせる現代のツーリストの波にも目をみはることでしょう。この川の旅にはまた、人間の世界とは別の、流域に住む動物や鳥たちを観察するたのしみもあります。 」

「絵で見るある町の歴史」で有名なアン ミラードとスティーブ ヌーンがエジプトの歴史を描いた傑作。すべてのページにペリカンが隠れているのを探すのも面白いのです。

・絵で見るある町の歴史―タイムトラベラーと旅する12,000年
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「あなたはこの本で、ある町の誕生から現在までを、時代順にたどることができます。はじまりは石器時代、川のほとりの小さな集落です。そして同じ土地が、一万年以上の歳月のあいだに大きく変化し、いまではにぎやかな都会の中心です。この絵本は、時代ごとの昔の人間の生活ぶりをあざやかに見せてくれます。 」

特別賞:

・Encyclopedia Prehistorica Dinosaurs:Dinosaurs
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003915.html
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・ピタゴラ装置DVDブック 1
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004817.html
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・よみがえる恐竜・古生物 超ビジュアルCG版
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004831.html
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・LEGO bookmuseum Vol.1
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004648.html
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2006年度 年間オススメ書籍ランキング フィクション編

2006年にこのブログで紹介した小説・創作作品の中から、これは本当によかったと思う本をランキングで10冊+1冊並べてみました。私が2006年中に読んだというのが基準なので、昔に発表された作品も一部含まれています。

このブログで紹介する本のジャンルは2005年まではビジネス書・科学書が多かったのですが、2006年からは意識的にフィクションを多く取り入れるようにしました。ノンフィクションと比べると、ネタばれしてはいけない難しさがあります。書評の仕方を研究中です。

■2006年度 年間オススメ書籍ランキング フィクション部門

1位 ベルカ、吠えないのか?
・ベルカ、吠えないのか?
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世界史を総括する大河小説でありながら、テンポのよい筆致で、高い娯楽性もそなえた一大傑作である。

2位 告白
・告白
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あまりに面白すぎて危険なため、盆暮れ正月連休中に読むことをおすすめします。

3位 安徳天皇漂海記
・安徳天皇漂海記
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諸星大二郎的な、日本神話ベースのおどろおどろしいイメージが好きな人にはたまらない作品である。歴史の波を漂う安徳天皇の魂が、同じく滅ぼされるものたちの魂と呼応して、幻想的なドラマを織り成す。

4位 雷の季節の終わりに
・雷の季節の終わりに
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デビュー作「夜市」で見せた才能の片鱗が、この初長編でさらに開花している。恒川 光太郎の作品は今後全部買う作家リストに入れることにした。代替不可能な魅力がある。

5位 わたしを離さないで
・わたしを離さないで
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日系の英国人作家カズオ・イシグロの名を世界的に知らしめた「日の名残り」(ブッカー賞受賞作)の深み、格調のある文体と緻密な構成力が、この作品でも活かされ、単なる奇談に終わらせない。多様な解釈の道を読者に開いている寓話、という読後感。

6位 老ヴォールの惑星
・老ヴォールの惑星
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表題作は「SFが読みたい!」誌の2006年版 年間ベストSF 国内編で、堂々第1位の作品。その他に3つの短編が収録されている。4作ともひたすら素晴らしいハードSF。SF好きでまだ読んでいなければ絶対のおすすめ。

7位 パイの物語
・パイの物語
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語りの見事さ、哲学の深さ、ともに見事な完成度。表紙のポップなデザインや動物モノ、冒険小説風の作品紹介に騙されてはいけない。物語は最初は、緩やかに少年の成長物語としてはじまるが、漂流する中盤以降で、人間の心の闇を暴き出すきわどさを見せ始める。加速感がたまらない。

8位 ツ・イ・ラ・ク
・ツ・イ・ラ・ク
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雑誌ダカーポの「眠れないほど面白い本」特集号で恋愛小説第一位で絶賛されていたので、姫野 カオルコ、はじめて読んでみた。いい。とても良かった。サイドストーリー集に「桃」がある。

9位 龍宮
・龍宮
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常世や黄泉の国から現し世にまぎれこんでしまった異形のものたちが、素のままうごめいている。それらは民話や伝承にモチーフを借りつつも、独自の奇想世界へ落とし込んでおり、古典ペダンチックな嫌らしさもない。するりするりと物語がすすみ、活き活きと妖しい。人間でないもの、ケモノ臭くて、はかなげで、物悲しい何かをしっかりとリアルに描いている。

10位 順列都市
・順列都市 <上>
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1994年に書かれてキャンベル記念賞、ディトマー賞を受賞した名作。人間の記憶や人格といった精神活動のすべてが脳という物理的システムの上にある情報であるならば、そのコピーを作成することが可能なはずである。コピーを別のシステム上で走らせれば、それはもう一人の自分である。

特別賞:

・スターメイカー
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人間の想像の大きさを競う種目があったら、この作品はギネスブックに載っておかしくない。太陽系を超えて、銀河を超えて、5千億年の時空を超えて、あらゆる生命の営みを観察し、全宇宙の知生体と意識を統合し、やがて宇宙の終焉間近に、万物の創造主スターメイカーの意図を知るまでの、果てしなく壮大な物語である。数ページで数億年のスケールに圧倒される。

2006年に書いた記事に限定して、各記事のはてなブックマーク数を調べました。アクセス数ではなくブックマーク数のほうが、読者の関心を反映しているのではないかと思います。

・はてなブックマーク - www.ringolab.com の人気エントリー
http://b.hatena.ne.jp/entrylist?url=http%3A%2F%2Fwww.ringolab.com%2Fnote%2Fdaiya%2F&sort=count
データソースはここです。

私がブックマーク数100を超えるホームランを打つのは16日に一回(全体の6%)であることがわかりました。ブックマーク数の分布をY軸に、各記事をX軸にして、グラフにしてみたところ、ロングテールであることが明らかになります。

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この図では便宜上テール部分を省略していますが、94%を占める100以下の記事は極めて緩やかに300以上続いて1まで下降します。毎日の小さなヒットを重ねる方が、少数のホームランよりも全体には寄与しそうです。ウケ狙いは必ずしもいい戦略ではないということがわかって、ほっとしました。

【2006年に書いた記事のはてなブックマーク数ランキング】

1位 「頭がいい人」が武器にする 1分で話をまとめる技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004383.html

2位 WebページをPDFにキレイに変換するIE Snapshot ACCALIA
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004149.html

3位 圧縮ファイルのパスワードを解読するPikazip
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004822.html

4位 原稿用紙に200字書けば自分フォント完成 まるで手書き
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004188.html

5位 すばらしい思考法 誰も思いつかないアイデアを生む
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004716.html

6位 パワポ使いへの警告
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004621.html

7位 戦争における「人殺し」の心理学
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004370.html

8位 2ちゃんねるを四六時中チェックしたい人の味方 Balloo!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004155.html

9位 説明上手になれる「らくがき」の技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004700.html

10位 スタートアップ起動を徹底管理するStartup Control Panel
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004273.html

11位 不要の全てのアプリを終了しメモリを大量確保するAllKill
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004703.html

12位 2005年度 年間オススメ書籍ランキング ベスト20冊
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004371.html

13位 同一または類似の画像を見つけるSimiPix
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004821.html

14位 WinXPのフォルダのアイコンを簡単カスタマイズ iColorFolder VISTA風、MacOS風、Aqua風
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004629.html

15位 世界初 地図記憶法―あなたも記憶の天才!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004580.html

16位 ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004530.html

17位 15秒でツカみ90秒でオトすアサーティブ交渉術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004705.html

18位 過去のWebサイトを丸ごとローカルへ復元するWarrick
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004841.html

19位 古いバージョンのブラウザを再現するMultiple Explorers
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004643.html

20位 2分以内で仕事は決断しなさい―スピード重視でデキる人になる!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004214.html

21位 第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004336.html

22位 Webやメールのパスワード一覧を表示する Protected Storage PassView
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004212.html

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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000575.html

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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004400.html

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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002750.html

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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003195.html

‚VˆÊ�@ƒlƒbƒgƒ��[ƒN�}‚ð�ì�¬‚·‚éƒtƒŠ�[ƒ\ƒtƒg Network Notepad
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002504.html

‚WˆÊ�@‚RƒNƒŠƒbƒN‚ÅDVD‚ð�ì�¬‚·‚éƒtƒŠ�[ƒ\ƒtƒg�@Video DVD Maker Free
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004184.html

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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003293.html

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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004822.html

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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002358.html

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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003012.html

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・脳は空より広いか―「私」という現象を考える
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ノーベル医学・生理学賞を受賞したジェラルド・M・エーデルマンが、クオリアと意識の科学に迫る。

脳はプログラムにしたがって動くコンピュータとは異なる。外界の情報を入力として受け取って、生存のために行動を最適化していく単純なフィードバック機械でもないと著者は述べている。

「再入力」はこの理論のキーワードである。

「再入力とは、いくつもの脳領域を結びつける並行的、同時進行的な信号伝達であり、行ったり来たりくり返し行われる信号のやりとりである。そしてこのやりとりによって、別々の脳領域の活動が時間的および空間的に協調するというわけだ。よく引き合いに出される「フィードバック」は出力された信号が出力元に戻ってきて、その間にエラー調節をするという単純なループ内の順次的な伝達であるが、再入力はそうではない。並列的、双方向的なたくさんの経路が関わった再帰的な伝達方式であり、あらかじめ決められたエラー修正機能はついていない。
 こういった動的なプロセスが遂行される結果、脳のいろいろな場所で起きているニューロン活動が広範囲にわたって「同期」する。これによって機能的に異なったニューロン活動がひとつにまとまり、全体として意味をなす出力が可能になる。」

私の理解では、発生選択と経験選択によって脳にかなり複雑なシナプスの結合ができて、その複雑さの上を流れる信号が響きあってコヒーレントな状態を刻々とつくりだす。そのマクロな状態が意識のプロセスであるということらしい。ダイナミックコア仮説という。
「複数の領域が、再入力という再帰性の信号伝達で行う相互作用」は、瞬間的に、特定の出力を持つ回路を構成する。次の瞬間、この回路は消滅するが、前と同じ働きをする新しい構造の回路を構成し、同じ出力をする。これによって別々の場所にある複数の知覚機能を統合し、一貫した知覚像を維持することができる。

この仮説では、脳の機能局在や司令官(ホムンクルス)の存在を必要としない。神経ダーウィニズムと呼ばれる神経細胞淘汰の仕組みによって意識が生まれるように調整されていく。なぜ意識が必要なのかといえば、意識があったほうが個体の生存確率が高まるからだ。

脳と意識の関係については併立関係であると答えている。ある脳の状態(C´)が、ある意識(C)をもたらすのは、C´がCを識別するのに必要なプロセスになっているからだという。だからC´には必ずCが伴うわけだが2つの結びつきは強いので、随伴現象というのではなくて、CはC´の特性とみなすというのが併立の理論である。そしてC´なくしてCは識別できないのだから、有名な哲学的ゾンビの問題は、そもそも問題として成立し得ないと退けている。

この本には意識のメカニズム、心身問題について統合的な理論が述べられている。とても刺激的。ただし、内容は一般向けだが高度なので、予備知識として何冊か、クオリア関係の本は読んでから挑戦することをおすすめ。

今年の子供へのクリスマスプレゼントが2つ。

・miJam Guitarist
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セガトイズのmijamシリーズは手軽にジャムセッションができるおもちゃ楽器。左手でフレットもどきをおさえて、右手でレバーを操作すると、フレーズが鳴る。リズムセクションは「ヘビメタ」「ロック」「ブルース」「ベース」の4種でこれに合わせて適当に弾く。iPodなどを接続すると勝手ソロを入れることができる。

トレモロアームでビブラートさせることができる。ブルースで泣きのギターがいい感じ。エアギターの進化版みたいな感じになる。テンポとピッチ調整ができるので、いろんな音楽に使うことができる。

・マイジャム
http://www.segatoys.co.jp/mijam/index.html
マイジャムシリーズは他にドラム、ボーカル、DJ用がある。

子供はピアノやウクレレ、ハーモニカなど楽器に興味があるので、このギターも気に入った模様。

・ピタゴラス プレート
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こちらは祖父母からもらったもの。実はこちらのほうが子供は喜んでいるような。

反発しない”他方向性磁石”による積み木。いろいろな三角形や四角形など10種類全64パーツが入っている。辺同士が磁石でペタっとくっつく感覚がまず楽しい。

最初は平面で並べて遊ぶ。三角形を組み合わせて六角形にしたり、四角形の上に三角形をのせて家の屋根にしたり。これをやっているうちに、垂直にプレートを立てるという発想が出てきて、立体への挑戦意欲がわいてくる。

そして正方形を6つで立方体ができる。立体の場合は接着面積が少ないので、すこし慎重に合わせていかないと崩れてしまう。その分、完成するとうれしい。サンプル写真にあるような複雑な立体造形を作るのは、3歳ではまだ難しい。大人の仕事。

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プレートのひとつひとつが大きめなので、出来上がりはとても大きな構造物になって迫力がある。10分くらいかかってやっと組み上げた構造を、ガーンと壊すときが子供にとっては一番、楽しいらしい。

プリンス&プリンセス

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・プリンス&プリンセス
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影絵の手法を用いたアニメーションのオムニバス作品。「キリクと魔女」のミッシェル・オスロ監督。フランスの作品だが、日本文化の影響が色濃く感じられる。日本でDVDはジブリからリリースされている。日本語吹替を原田知世、松尾貴史が担当。

世界のプリンスとプリンセスが登場する幻想寓話が6作。どれも筋書きはシンプルだが、どう転がるかわからないドキドキ感がいい。舞台はヨーロッパのどこかだったり、日本だったり、未来世界だったりとバラエティに富んでいる。

まさに絵に描いたような御伽噺の世界。影絵の影の部分は見るものの想像力で埋めてくださいというような抑制された演出が功を奏している。


・キリクと魔女
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「主人公はアフリカの小さな村で生まれた赤ん坊、キリク。村は、魔女カラバによる呪いに苦しまされていた。「どうして魔女は意地悪なの?」好奇心いっぱいのキリクは、その行動力で村人たちを助け、賢者を求めて旅をし、やがて魔女の謎を解いてゆく。」

ミッシェル・オスロの最新作「Azur et Asmar」の公開が待ち遠しい。彼の作品はモノクロの中におかれるからこそ輝く鮮やかな色の色彩感だと思うのだが、この新作は飛びぬけて色が美しいようだ。

Azur et Asmar - un film de Michel OCELOT
http://www.azuretasmar-lefilm.com/

大人が鑑賞できるアニメとしておすすめ。

InternetArchiveには過去のWebのアーカイブが保存されている。私が90年代に運営していたaccess.or.jpというWebサイトを見たければ、

http://web.archive.org/web/*/http://www.access.or.jp

から日付選択でその日の姿のWebを表示させることができる。

とても便利なアーカイブサービスだが、バックアップされたサイト全体をダウンロードするのは面倒である。Warrickを使うと一行の指示でその作業を自動で行ってくれる。

・Warrick - Tool for Reconstructing a Website
http://www.cs.odu.edu/~fmccown/research/lazy/warrick.html
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動作にはPerlが必要だ。コマンドラインから、たとえば、

という命令を出すと、InternetArchive、Google、Yahoo!、MSNのキャッシュにアクセスして復元に必要なファイルを探してくれる。-rはリンクをたどって再帰的にサイト全体をダウンロードするオプション。

・サーバのクラッシュで失われた自分のサイトのデータを取り戻す
・事件や事故で消されたサイトを復元してみる

といった目的で使えそうである。

・画分作文
http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se119753.html
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Web制作では大きな画像をテーブルタグで分割して表示させたいということがたまにある。分割することで表示を軽快にするだけでなく、画像の一部分をハイパーリンク化できたり、JavaScriptを使って表示を変化させたりすることができるからだ。

画分作文は上の画像のように、画像を分割したいところで線を引くだけで、画像ファイルを複数に分割し、つなぎ目なしでそれらを表示させるHTMLを生成する。

・実際に画像を分割してHTMLを出力したサンプル
http://glink.jp/files/gabun/cutpics/cutpic.html


作者の説明
「       画像分割、JPG変換、ホームページ自動作成支援ソフトです。
ひとつの画像を分割してテーブルタグで一枚の画像のように
見せているホームページがありますが、画分作文はそれらの
操作の全てをマウスだけで簡単に作成することができます。
単に画像分割ソフトとしても使えます。
分割能力は縦横に各101分割出来ますので最大10201枚の画像に
分割出来るはずです。(試してません)
ホームページで画像を分割する利点は、大きな画像を一枚で
表示させるよりもスピードが速くなることと、全体のイメージが
速くつかめるということです。
また、分割した画像にリンクを張ることが出来るようになります。」

・人類の発祥、神々の叡智、文明の創造、すべての起源は「異次元(スーパーナチュラル)」にあった
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「神々の指紋」で有名なグラハム・ハンコックの最新作である。

グラハム・ハンコックの本には私が反応しやすいキーワードがちりばめられていて、オカルトであるとわかりつつも、ついつい新作が出ると手が伸びてしまう。この人のベストセラー連発は、結構、そういう確信犯的なファン層に支えられているのではないかと思う。娯楽SFだと思って読んでいる。

・グラハム ハンコック 日本公式サイト
http://grahamhancock.thd-web.jp/
ブログが登場。日本のファンが英語でコメントを書いている。

今度のテーマは「異次元(スーパーナチュラル)」である。古代の叡智(ハンコックお得意のテーマ)を現代に伝えたのは、エイリアンではなくて、シャーマンが異次元世界を通じて受け取ったメッセージであるという仮説である。異次元にいる知的生命体のメッセージによって人類は進化してきたとハンコックは主張するのだ。

人間がドラッグや瞑想によって変性意識状態に移行すると、洋の東西を問わず、似たような幻覚映像を見るものらしい。彼らにそのイメージを描かせると古代人の洞窟壁画と同じ模様を描くそうである。半分獣で半分人間の生き物を見たりもする。それはエジプトやギリシアの神話の神々に似ている。


私たちの先祖にスイッチを入れたもの、退屈な道具を使う猿から人間に変えたものは何だったか.......。それは「変性意識状態」で受けた体系的な教養です。《人類の古代の教師》と私が名付けたものです。

そして、ハンコック自身がアヤワスカという植物の幻覚剤を使うために、合法のブラジルへ出かけてその状態を何度も体験している。古代人が愛用した自然のドラッグである。異次元の知生体と交信してきたそうである。

グラハム・ハンコックの主張は非科学的だが、この人の着眼点は面白いものがある。古代のシャーマンたちが見ていた幻覚。それは異次元の存在かどうかはさておき、神のイメージの原型であり、宗教の始まりであったかもしれない。その体験に普遍性があるなら、なおさら信じる人が多くなっただろう。

ジョン・C・リリイの現代版みたいなアヤシイ研究である。

・ジョン・C・リリィ 生涯を語る
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004756.html

・科学を捨て、神秘へと向かう理性
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002634.html

・喪失と獲得―進化心理学から見た心と体
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002945.html

・「脳の鍛え方」入門―40歳を超えてから頭は良くなる!
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雑誌「プレジデント」の特集記事を集めた本。当時、表紙をみて気になっていた記事がまとめて読めたので満足。できる経営者の仕事術や脳科学者が効率のいい頭の使い方について次々に語る。

脳科学者の池谷裕二氏の「仕事は区切りの「悪いところ」でやめたほうがいい」にまず納得。仕事はキリのいいところで休むなという。中途半端でやめておくというのではなく、区切りまでやって、そこから一歩だけ進めてやめるのが脳に良いそうである。

これは実践していて、その通りだなと思った。

私は更新できない日のストック用に、このブログの記事をまとめ書きすることが多いのだが、まず書けるだけ書く。数本を完成させる。そして最後にひとつ、数行だけ書いて未完成の記事を残して終わる。そうすると、次回に書くときに滑り出しがいいのだ。

斉藤孝の「四字熟語力」はこれから活用させてもらおうと思った。何でも良いから四字熟語+力と言ってみろ、行動力が高まっていくから、という実践家らしいアドバイス。「朝令暮改力」「自画自賛力」「風林火山力」など例がある。四字熟語にネガティブな意味があっても、なんだかそういうポジティブな能力もありそうな気がしてくる。「無知蒙昧力」とか「駅前留学力」「記念受験力」「優柔不断力」とかもあり?。どういう力か考えてみること自体が楽しい。

ベテラン勢の意見を聞いていると、30代、40代を超えても脳の能力は高まっていくものなのだなと感心、安心させられる。「それでもなおかつ記憶力は落ちたと言い張る人は、学生時代に自分がどのようにして英単語や歴史の年表を暗記したかを思い出してみるといいでしょう。単語帳をつくったり、年表をつくったり、悪戦苦闘しながら取り組んでいたはずです。あなたは、そのような努力を現在も行っているでしょうか?」。確かに言われてみればその通り。記憶力だって落ちていないのかもしれない。

順列都市

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・順列都市 <上>
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・ 順列都市<下>
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1994年に書かれてキャンベル記念賞、ディトマー賞を受賞した名作。

人間の記憶や人格といった精神活動のすべてが脳という物理的システムの上にある情報であるならば、そのコピーを作成することが可能なはずである。コピーを別のシステム上で走らせれば、それはもう一人の自分である。

肉体を持つオリジナルと違ってコピーは不老不死でいることができる。しかし、ソフトウェアである彼らは、それを走らせるハードウェアなしには存在し得ない。ハードウェアが停止されたり、破壊されれば終わりである。

物語の舞台は21世紀半ば、ソフトウェア化してスーパーコンピュータの中へ移相し、肉体の死を逃れた大富豪たちの前に、彼らの究極の願いである、未来永劫の生を約束する男が現れる。一方で男は人工生命のアマチュア研究者のマリアに接触し、謎の研究依頼をしていた。

人工知能や情報論の先端知識を駆使してハードSFの最高峰作家グレッグ・イーガンが書いた壮大な仮想世界の未来物語。物語の枝葉の部分でも深い考察をベースに書かれており、読み込み始めるとずぶずぶと深みにはまっていく感じがする。

上巻冒頭の奇妙な詩や各章題は、本書の英語の題名のアナグラムになっているそうで、イーガンの超人的な構想力には毎度のことながら圧倒される。

グレッグ・イーガンの邦訳作品(単著)をこれで全部書評したことになる。次がはやくでないかな。

追伸: 仮想世界といえばセカンドライフ。試してみました。レポートです。
それからコメント欄で最新邦訳がでたとの情報。感謝。買いました。

・セカンドライフ体験記 - PukiWiki
http://glink.jp/wiki/index.php?%A5%BB%A5%AB%A5%F3%A5%C9%A5%E9%A5%A4%A5%D5%C2%CE%B8%B3%B5%AD

・ディアスポラ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004111.html

・万物理論
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002774.html

・祈りの海
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003779.html

・宇宙消失
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003824.html

・しあわせの理由
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003869.html

・グレッグ・イーガン全小説
http://www.tsogen.co.jp/web_m/yamagishi0603.html

映像公開! 忘年会議 検索ワードで振り返る2006年

たいへん遅くなりましたが忘年会議2006の開催報告です。

今年もたくさんのご参加ありがとうございました。

公式には、

・忘年会議2006、終了しました! | i d e a * i d e a
http://www.ideaxidea.com/archives/2006/12/2006_1.html

に詳細な報告があります。

私の注目キーワードのプレゼンテーションは以下のとおりでした。

・当日使った資料 橋本分
http://glink.jp/files/keyword2007.ppt

さて、今年は参加されなかった方にも楽しんでいただける映像公開があります。ヤフーの関さんによる「検索ワードで振り返る2006年」セッションです。今年はキーワード検索の動向に異変が起きていました。前編と後編に分かれた映像でお楽しみください。

なお百式管理人は当日、先端技術の透明化スーツを着用していたため映像に映りませんでした。

・忘年会議2006
http://video.yahoo.com/video/profile?yid=noradio.nolife

・忘年会議2006 Vol.1「オープニング」
2006年のウェブ業界を振り返ろう

忘年会議2006 Vol.2「検索ワードで振り返る2006年」前編
2006年のウェブ業界を振り返ろう。

忘年会議2006 Vol.3「検索ワードで振り返る2006年」後編 - Yahoo! Video

忘年会議2006 Vol4 「全体会議」 - Yahoo! Video

Yahoo!ブログ - Yahoo!検索 スタッフブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/yjsearchblog

姉飼

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・姉飼
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こんな衝撃の出だしで始まる表題作は第十回ホラー大賞大賞受賞。他に短編3作を併録。


ずっと姉が欲しかった。姉を飼うのが夢だった。
脂祭りの夜、出店で串刺しにされてぎゃあぎゃあ泣き喚いていた姉ら。太い串に胴体のまんなかを貫かれているせいだったのだろう。たしかに、見るからに痛々しげだった。目には涙が溢れ、口のまわりは鼻水と涎でぐしょぐしょ、振り乱した真っ黒い髪の毛は粘液のように空中に溢れだし、うねうねと舞い踊っていた。近づきすぎる客がいれば容赦なくからみつき引き寄せる。からみつく力は相当なもので大の男でも、ずりずりと地面に靴先で溝を掘りながら引き寄せられていく。ついには肉厚の唇の内側に、みごとな乱杭歯が並ぶ口でがぶり。とやられそうになるのだが、その直前に的屋のおやじたちがスタンガンで姉の首筋をがつんッ。とやるので姉は白目を剥いてぎょええええッとこの世のものならぬ悲鳴をあげる。

猟奇的で、凄惨で、偏執的で、官能的で、救いようがない世界へと読者をずるずると引き込む。

姉は人生の何を象徴しているのか?なんて考える隙を一切与えない底なし沼のような文体が際立っている。ホラー映画には必ずといっていいほどセックスシーンがあったりするものだが、官能とホラーは相性がいいのかもしれない。この作品はスプラッターポルノ小説だともいえる。泣き叫ぶものを切り刻む。

・独白するユニバーサル横メルカトル
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004775.html

作風はこの本と似ている。

最初から最後まで残酷奇譚であるが、徹底しすぎていて、逆にコミカルさも感じられる不思議な作品。こういう作風は、一歩間違うとただの猟奇趣味になってしまうのだが、読ませる文体によって、一級のB級ホラー("B級"はいまや階層ではなくジャンルだと思う)として完成している。

・Exif情報アップデート
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se392505.html
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私のお気に入りのデジタルカメラは、完全に充電切れになると内蔵時計がリセットされてしまう欠点がある。そこで、しばしば時刻を合わせるのだが、このときに間違った日時を入れてしまうことがよくあるのだ。午前と午後を間違えることが多い。

これが撮影後に困った結果を招く。

写真データ内のメタ情報(EXIF)が狂っていると、写真アルバムなどで一覧管理する際に、時間順に並ばなくなるのだ。途中で時刻設定の誤りに気がついて再修正したりすると、さらに状況は悪化する。スライドショウで表示すると、夜ご飯を食べた後に朝ごはんを食べているなんていうめちゃくちゃなことになる。

Exif情報アップデートは写真のメタデータを修正するフリーソフト。複数の写真の任意の項目を一括で修正できるので、時刻修正にはぴったりである。GPSのデータを後で微調整したい場合や、不要なメタ情報を変更削除したい場合にも使えそうである。

・FuriwakeTo
http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se354746.html
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私は1年間に約5000枚をデジカメで撮影する。旅行や出張があると毎日100枚以上撮るからだ。写真をフォルダに振り分けるのは日常的な作業である。まず日付で分けるのが基本だが、枚数が多いと一苦労である。それを一発でやってくれるソフトを発見した。

画像フォルダとコピー先フォルダを指定すると、コピー先に日付のフォルダを自動作成した上で、日付別などのルールで振り分けてくれる。

furiwaketo02.jpg

たとえば

C:\original

というディレクトリにある画像を日付別に

E:\2006\12\24
E:\2006\12\25
E:\2006\12\26

という風に整理してくれる。ファイル名も時刻で090000.jpg(09:00:00撮影)のように自動でリネームする。

こうしたフォルダ名の作成ルールはユーザが細かく設定できる。撮影日時がメタデータにない写真はファイル作成日時で振り分けさせることもできる。

3Dのコンピュータグラフィクスで恐竜を見たい人にオススメなのがこの図鑑とDVD。

英国BBCが1999年に総力をあげて実写のような恐竜番組を制作。

・よみがえる恐竜・古生物 超ビジュアルCG版
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「リアルなCGで直感的にわかる先史時代の生物
生命の誕生からホモ・サピエンスに至る生命の樹を、豊富でリアルなCGで復元し、地球環境の変化も含めて紹介するグラフィック本。全112種の古代生物たちが、今なお生きているかのような躍動感あふれるシーン設定で再現し、生息年代順に掲載した決定版! 」

3歳の息子は、この図鑑のあまりのリアルさに、泣くかと思ったら、毎日一人で本棚から持ってきて熟読している。迫力のあるCGと、人間の大きさとの対比表示がとても気に入ったらしい。収録図像は、棲息環境の中で動く恐竜を描いているので、生活感(というのか?)がでていて印象に残る。

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勉強するのではなくて鑑賞することができる素晴らしい恐竜図鑑だと思う。

このDVDシリーズは3枚リリースされているが、圧倒的にお勧めなのが海を主な舞台とする「太古の海へ」編。

・BBC ウォーキング with ダイナソー~恐竜時代 太古の海へ
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「世界最高のSFXを駆使して太古の世界を再現した「ウォーキング with ダイナソー」シリーズ! リアルで躍動感の溢れる恐竜たちがハイクオリティな映像で甦る。古生代:オルビドス紀〜中生代:白亜紀の恐竜時代にタイムスリップ!プレゼンテーターのナイジェルが、古代生物たちの住む、もっとも危険な太古の海を探検する。

4億5,000万年前【オルビドス紀】にウミサソリ、2億3,000万年前【三畳紀】にノトサウルス、3億6,000万年前【デボン紀】にダンクルオステウスに遭遇。又、3,600万年前【始新世】にバシロサウルス、400万年前【鮮新世】にメガロドン、1億5,500万年前【ジュラ紀】にリオプレウロドン、7,500万年前【白亜紀】にモササウルスとナイジェルの太古の海の生物への果敢な挑戦が繰り広げられる。

こちらは息子には早すぎたらしい。私は夢中で見ていたが、彼はリアルすぎる映像にびびったらしく、テレビのほうを見ない。黙ってブロックで遊んでいる。番組が終わったらほっとした顔をした。

実写と見間違うクオリティの映像のため、これは今はもういないんだよ、と子供には教えるべきかもしれない。そう言っておかないと、海が嫌いになってしまうかもしれない。それくらい凄い映像で大満足だった、私が。

・口コミ2.0 ~正直マーケティングのすすめ
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時代に乗ってノリノリの3人が書いたネットマーケティング論。ネット上でいかにして口コミを発生させるか、ビジネスにどう活かすか、基本的な考え方をまとめた入門書。AIDMAからAISCEASへ、Web2.0とは、正直さが重要など最近のWebマーケティングの話題が一通り解説されている。

口コミを始めたくなるツボとして4つ挙げられていた。

1 エッジ すごい、うまい、ひどいなど、突き抜けた感
2 オープン 素顔をさらけだす
3 ストーリー わかりやすいストーリー
4 クロスメディア 口コミの炎にマスメディアが油を注ぐ

ソーシャルブックマークで流行るモノってそんなものだなと眺めて納得。

ところでこの本、本文の合間に収録されている3人のざっくばらんな座談会がよかった。それぞれ気になった発言を抜き出してみた。

「藤代:人間はニュースも見るけど、みんなが見ているものを見たいという欲求がある。仲間が見てるものも見たい。」

「保田:マーケティングする側からみれば、カリスマ・ブロガーやカリスマ・アフィリエイターに商品を紹介してもらうよりも、そういう一行コメントをたくさん集めて吸い上げてくる方が、もしかしたら価値があるかもしれないね。」

「上原:でもさ、リードオンリーの人たちも、リードを始める手前でのワンクリックは存在しているわけでしょ」

これまでのネットマーケティングは、企業 → インフルエンサー → 一般ユーザー という流れが大切だと言われてきたが、インフルエンサーが不要なやり方ってありうるなあと最近感じていたのだ。

上原さんが運営しているNewsingやはてなブックマークを見ていてそう思う。

・newsing(ニューシング) - ソーシャルニュースサイト
http://newsing.jp/

ソーシャルニュースやソーシャルブックマークのライトユーザーの多くは、情報発信しているという意識がないと思う。誰に影響されたわけでもなく、普通にニュースサイトを見て自分のためにブックマークしたり、○×をつけたりしているのだろう。藤代さんがいうように、みんなが見ているものを見たいという意識も働いているはずだ。インフルエンサーの、ではなく、自分と同じようなみんなの意見を知りたいのだ。

「みんなの意見を集約するサービス」と「カリスマブロガー」は、ユーザーのアテンションを取り合うライバルという面があるなと思う。一生懸命に考えてブログのエントリを書いても、ソーシャルサイトのランキングの方が面白かったりするわけである最近は。

意見を吸い上げる側としても、カリスマの意見だけでなく、みんなの意見も参考にしたいだろう。カリスマも頑張りすぎるとマスメディアと見分けがつかなくなってしまう。ブログよりも、みんなの一行コメントやクリックなどの行動ログが、みんなにとって重要な情報源になってきている。

ブログの次はログ、かもしれない。

博士の愛した数式

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・博士の愛した数式
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元数学教授であった老博士は事故で短期的な記憶力を失った。「私の記憶は80分しかもたない」と書いたメモをいつも袖に貼り付けている。毎日きてくれるお手伝いさんの親子との関係も、毎回、玄関で初対面の挨拶から始まってしまう。博士は子供が好きでお手伝いさんの息子の少年に「ルート」となづけて可愛がる。奇妙な記憶喪失の博士との生活が静かに綴られる。

博士は親子二人に、素数、完全数、友愛数、フェルマーの最終定理、オイラーの法則など、数学の不思議を語る。数学の知識が博士と現実世界の間をつなぐ唯一の接点なのだ。博士は本物の野球は見ないのに、スコアの分析にはこだわる、おかしなタイガースファンだ。

この物語、これといって何が大事件が起きるわけでもないのだが、記憶障害の博士のコミカルな言動と優しさ、それに答えるお手伝いさん親子のコミュニケーションの暖かさが魅力である。お互いがわかりあえる能力的限界を知りつつも、あきらめずに分かり合おうとする人たち、築いた友情を80分間隔で更新していく人たちの話なのである。

数論と阪神タイガースが好きな人におすすめ。

映画になった。

映画「博士の愛した数式」公式サイト
http://hakase-movie.com/

・博士の愛した数式: DVD: 小川洋子,小泉堯史,寺尾聰,深津絵里,齋藤隆成,吉岡秀隆,浅丘ルリ子,加古隆,上田正治
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関連書籍:

・四色問題
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004223.html

・フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004192.html

・数学と論理をめぐる不思議な冒険
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004631.html

・なぜ数学が「得意な人」と「苦手な人」がいるのか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003518.html

・数学的思考法―説明力を鍛えるヒント
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003395.html

・確率的発想法~数学を日常に活かす
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001290.html

・あたまのよくなる算数ゲーム「algo」
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001072.html

・オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
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これはすごい。強烈だ。

日本のアニメが海外で人気があるという話は有名だ。

しかし、具体的にどんなアニメがどんな風に人気があるのか、どれだけの日本人が知っているだろうか。この本にはアメリカの現役オタクである著者によって、アメリカのオタクの実態が生々しく描かれている。日本のアニメや漫画文化の可能性を考える上でとても貴重な情報が満載である。ファンでもないのに研究だけしている学者やジャーナリストがいかに何も知らないか、痛烈な批判と説得力のある解説も見事だ。

アメリカのオタクを語る上でまず「ギーク」「ナード」の違いをまず定義している。


僕はナードじゃない。それほど頭がよくないから。テレビゲームを作る側じゃなくて遊ぶ側の人間だ。僕は「ギーク」だよ、どう考えても。ヒューバートが超ナードだとすれば、僕は超ギークだ。
 「ギーク」っていうのは日本でいう「オタク」にいちばん近い言葉だと思う。ナードが現実のサイエンスに興味があるのに対して、ギークが夢中なのはサイエンス・フィクションとファンタジーだ。同じ映画を観るのでも、普通の人はエンド・クレジットが出るとさっさと席を立って日常生活に戻るけど、ギークは映画を私生活まで引きずってしまう。

オタクは米国でも一般社会で肩身が狭いらしく、特に近年の日本の「萌え」文化には憧れを抱きつつも米国ではチャイルドポルノ規制にひっかかってしまうため、ノりきれないという悩み深い事情でもあるらしい。

驚くのは、日本のアニメや漫画はタイトルも含めて大幅に内容を修正されて放映、出版されているという事実だ。宇宙戦艦ヤマトは米国では「スターブレイザーズ」でありヤマトは「アルゴ」号で、戦艦大和としての過去はカットされている。ガッチャマンは「バトルオブプラネット(惑星戦争)」と改題され、オリジナルには登場しないR2D2みたいなロボットがでてくる宇宙パトロール隊として「スターウォーズ化」されて人気が出た。日本版のストーリーが、輸出時に編集されて、骨抜きにされているものがかなり多く、オリジナルを愛するオタクとして著者は少し憤りも感じているようだ。

トランスフォーマー(超合金)とかスペクトルマン、などという日本では大して人気がなかった作品が大人気だったりするのも面白い。二つの作品を編集でひとつにするケースも驚きだ。「百獣王ゴライオン」と「機甲戦隊ダイラガー」は二つを混ぜて「ボルトロン」というヒーローになっている。3つ以上のアニメを合成した作品もある。私たちが見た作品がそのまま流行っているわけではないのだ。

さらにアニメヒーローはオタクだけでなく、ギャングやマフィアにも人気だというから驚く。危険地帯では派手なアニメのシャツをきて麻薬を売買する、いかついチンピラたちがうろうろしているらしい。どういう雰囲気なんだろうか。

日本では間違って伝えられている人気状況もある。ラルク・アン・シェル(ガンダム)、TMレボリューション(るろうに剣心)はアニメ主題歌のバンドとしてのみ有名。ドリカムや宇多田ヒカルが米国で人気があるなんて嘘。米国人には相手にされていない。パフィーはアニメキャラとして大人気である、など。

著者は本当にアニメ好きが高じて日本に住んでオタク三昧な暮らしを楽しんでいる。日米のアニメ・マンガ文化の解説者として素晴らしい資質を持っていると感じる。くだけた文体だが分析と評論も見事だ。米国サブカルチャーを日本に伝える本として、極めて高い価値のある一冊だと思う。

・模倣される日本―映画、アニメから料理、ファッションまで
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003155.html

・宮崎アニメの暗号
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002119.html

・<美少女>の現代史――「萌え」とキャラクター
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001957.html


・Pika Zip
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se078535.html
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パスワード付の圧縮ファイルは、メール添付でファイルをやりとりする際に、よく使われていると思う。こうしたファイルをメールと別に管理して年月が経過してしまうと、パスワードがわからないものがでてくる。

このPikazipはZip,Rarアーカイブの忘れてしまったパスワードを検索するフリーソフト。文字列の組み合わせを総当たり戦で試すことで、忘れてしまったパスワードを解読してくれる。

便利な反面、怖いソフトである。簡単なパスワードはつけてはいけないということがよくわかる。たとえば私の名前「daiya」をパスワードにしたファイルを試験的に作成して、このソフトにかけたところ、1秒で解読に成功した。本当に秘密を守りたい場合、こういうパスワードは使ってはいけない。

「専用にチューニングされた解凍エンジンを内蔵することにより圧倒的な速度を誇ります。(添付のtest.zipをK6-2 360で全数検索すると67万語/秒)」と説明書には書いてある。ローマ字や日付などの文字列にも強いらしい。解読時に優先して使う文字列辞書を設定することもできる。

さらに複数のマシンを使って、ひとつのファイルの解読を行うPika Zip Network Center も公開されている。

・Pika Zip Network Center
http://www.ipc-tokai.or.jp/~pusa/


・ITmedia News:安易なパスワードのトップ10発表
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0606/30/news020.html

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http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se363819.html
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頭がよくなる照明術

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・頭がよくなる照明術
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私は照明の好みがとてもはっきりしている。明るいのが好きだ。家だろうがオフィスだろうが、明るければ明るいほどいい。マツモトキヨシの店舗みたいにまぶしいくらい明るい部屋がいい。高い天井から強烈に照らされるのが好き。蛍光灯万歳。間接照明反対。(妻は間接照明が好きなので、家は実際はそれほど明るくない。)

そんな私の好みはとても頭が悪い照明術なので、ちょっと考え直すべきだということがこの本を読んでよくわかった。

「昼の太陽光のような「青白い光」を頭の上から浴びると”活動的”に、夕焼けのような「オレンジ色の光」を低い位置から浴びると”くつろぎモードに”」

私の好みの照明では「光ストレス」にやられてしまうらしい。また九州大学の研究によるとクリエイティブな作業には蛍光灯より電球の方が生産性があがることが実験で照明されていた。蛍光灯の覚醒効果が高すぎて、脳がリラックスできないからだそうだ。睡眠前に蛍光灯を浴びると眠りが浅くなるという研究も紹介されていた。

脳力アップするための照明のポイントが3つある。照明術の基本要素。

1 光の色
朝方や昼間の色は人を活動的にし、夕焼けの色は心にやすらぎを与える。

2 光の高さ
光が頭の上にあると興奮、下がってくると落ち着く効果

3 光を当てる場所
直接照明と間接照明、どこへ当てるかで異なる効果。

適切な組み合わせの照明を作ることが大切なのである。その方法論がこの本のメイン部分である。かなり参考になった。

光にはさまざまな効能があるのだ。

朝方に強い光を浴びると身体のリズムが調整される。睡眠不足や時差ぼけの解消に光が使える。また光でうつ病を治す光療法というのもある。光の色で体感温度が変わるので照明によって冷暖房の省エネができる。光の威圧効果でプレゼンの効果を高めることができる。料理をおいしそうに見せるだけでなく、味覚を照明で変えることができる。揺れる明かりは異性を口説くのに効果がある。泥棒が入りにくい照明がある、などなど。多数の効能が紹介されている。

照明だけで部屋のリフォームができると著者はそのやり方も紹介していて、部屋の模様替えの参考になる情報もいっぱいあった。調光器で明るさを半分にすると消費電力25%ダウンで電球の寿命は10倍に伸びるなどという節約術まで。

やはり私が一番気になったのはオフィスの明かりである。どんな照明にしようかなんて考えてこなかった。照明を変えることで生産効率を1%でもアップできるなら、何十人もいる部屋だったら全体ではかなりの改善になる。経営課題に乗せてもいいくらい重要な問題なのではないだろうか。

Web2.0のビジネスルール

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・Web2.0のビジネスルール
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ネットエイジの後藤さん、サイボウズの小川さん共著によるWeb2.0の入門書。


さて、そのWeb2.0の本質が何かということについては、さまざまな論議が生まれ
ています。それまでのWeb、つまりWeb1.0では、情報の受信とそれを支える検索
という受動的な側面ばかりが進化してきました。それに対して、Web2.0では、情報
の発信と共有という側面の進化が見えてきています。

 Webをメディアとして捉えてみるとその特徴がよくわかるのですが、テレビを観
たことがないとか新聞を読んだことがないという人はほとんどいないでしょう。少な
くとも現在の日本では、ほぼ百パーセントの普及率と言ってよいはずです。しかし、
それだけ普及していながら、テレビに出演したり新聞に掲載されたり、あるいは情報
を提供したことがあるという人は、ほんの一握りでしょう。つまり、情報の受信と発
信の双方向性を持つメディアは、ほぼ皆無だったのです。

 ところがWebの場合は、Webを使ったことがある人という普及率はまだまだテ
レビや新聞には及ばないとはいえ、Web上に情報発信をしたことがあるという人の
数は、既に数百万人に達しています。たとえば、ブログを書いている人とミクシィなどのSNSに参加している人数の延べ数で言えば、一千万人を軽く超えています。

テレビに出演したことのある人の数とブログやSNSで書き込んだことのある人の数を対比させているのがわかりやすいなと思った。

1. 事業創造編
2. ブランディング編
3. 開発モデル編
4. オペレーション編

という章立てで、ユーザー参加型で双方向型のWeb2.0サービスの概念説明と、自ら取り組んでいるサービスの事例も織り込みながら、ビジネスとしてのWeb2.0を語った新書。

で、その後藤さんが役員をつとめるネットエイジのソーシャルブックマークSaafで面白いクリスマスキャンペーンが始まりました。私も関係者なので半分宣伝ですが。

欲しいモノのページをブックマークして「オネダリ」というタグをつけておくと、クリスマスに抽選でその商品がもらえるかもしれないという企画です。

・世界初のクリスマス・プレゼント★ブックマークで即応募?! by Saaf
http://saaf.jp/campaign/bookmark_de_christmas/
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とはいっても、家だとか車は予算の関係上?もらえません。欲しいものがそのままもらえるとは限らないのがこのキャンペーンの2.0的なところです。応募内容からSaafガールがテキトーに2万円相当の関連商品を選びます。

宇宙旅行をブックマーク ⇒ スペースシャトルの模型?!
温泉旅行をブックマーク ⇒ 温泉の元1年分?!
缶コーヒーをブックマーク ⇒ 缶コーヒー1年分?!
ダイヤモンドをブックマーク ⇒ タイヤ+アーモンド?!

といった具合です。

既に開始しているキャンペーンですが、ユーザの皆さんがオネダリされたモノの一覧がこちらで見れます。これ自体、結構面白いリストです。

・Saaf タグ検索 | オネダリ に関するブックマーク
http://bm.saaf.jp/tag/search?q=%E3%82%AA%E3%83%8D%E3%83%80%E3%83%AA

・テヘランでロリータを読む
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1950年生まれ、イラン出身の女性英文学者アーザル・ナフィーシーの回想録。全米150万部のベストセラー。

彼女は父親は元テヘラン市長、母親はイラン初の女性国会議員という名門に生まれたが、欧米で受けた教育により、出自のイスラーム社会を客観視する能力を身につけた。留学から帰国してテヘラン大学で教員になる頃、母国はホメイニの革命が起きて社会状況が一変する。女性に自由はなく、権力や男性への服従を求められた。

投獄と処刑が日常化した社会。風紀の取締りと称して一層、女性の人権は無視される。著者はヴェールの着用を拒否して大学を追われることもあった。そしてイラン・イラク戦争による混乱と恐怖も生々しく書かれている。

状況に失望し大学を辞した彼女は、女性の仲間や学生たちと秘密の読書会を開くようになった。禁じられた書物であるナボコフの「ロリータ」やフィッツジェラルドの「グレート・ギャッツビー」を読む。男性の欲望のために人生を奪われるロリータの姿に、抑圧されたイラン女性の自身の立場を重ねあわせる。

テヘランの読書会の参加者たちに、文学作品や文芸批評が生きる力を与えている。「どんなことがあっても、フィクションを現実の複製として見なすようなまねをして、フィクションを貶めてはならない。私たちがフィクションの中に求めるのは、現実ではなくむしろ真実があらわになる瞬間である」と著者はくちぐせのように話す。

9.11同時多発テロ以降、イスラーム社会に対する注目が集まっている。外部視点のイスラームの表層的な印象ではなく、苦しみながら真っ只中で生きた記録は、そこで起きている真実を世界に伝えている。2003年の本書の出版は絶妙なタイミングであったといえる。


私たちのクラスはこのような状況の中、毎週二、三時間なりとも盲目の検閲官の凝視から逃れるためにはじまった。私たちはあそこで、あの居間で、自分も生きた人間なのだと気づいた。どれほど体制が抑圧的になろうと、どれほど私たちが怯え、怖気づいていようと、私たちはロリータのように逃亡を試み、自分たちだけのささやかな自由の空間をつくろうとした。ロリータのように、あらゆる機会をとらえて反抗を見せつけようとした。スカーフの下からちらりと髪を見せ、画一的なくすんだ服装の中にさりげなく色彩を加え、爪を伸ばし、恋をし、禁じられた音楽を聴くことで。」

この文章はここだけを読むと、校則が厳しい保守的な女学校の生徒のつぶやきみたいにも見える。

著者が試みたのは直接的な政治運動への参加ではなく、読書会というささやかな想像力による反抗であった。抗った相手は過激な原理主義の政権ではなくて、このささやかな内面の自由を奪おうとする古い価値観のままのイスラームの普通の世間に対してであったと思う。政権は変わっても戦争が終わっても、世間の本質が変わらなかった。

「好奇心はもっとも純粋なかたちの不服従である」

これはナボコフの一文らしいが、著者の半生を貫く態度そのものであると感じる。本書はイランという特定の国の旧態依然を糾弾するのではなく、世界のあらゆる社会の息苦しい旧弊さ、いわば1.0的世界観を糾弾した世界2.0への期待の書なのだと思う。

抑制された筆遣いで綴られたインテリ女性の回想録であるが、行間に魂の叫びが封じ込められていて心を打つ。

追記:

ところでアマゾンの読者レビューがこの本には2本書き込まれている。今のところ、一方には「15 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。」で、もう一方が「 32 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 」となっている。後者圧倒である。前者のような読み方ももちろんあると思うが、この本のテーマでもある物の見方の違いが現れていて面白く思った。

・エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること
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ビデオテープ、CDROM・DVD、インターネットなど新しいメディアテクノロジーの普及の陰にアダルトコンテンツの存在があったとはよくいわれる。”エロ雑誌”上での執筆経験も豊富な二人のサブカル系ライターが、知られざるアダルト業界の歴史を総括する。業界裏事情がよくわかって好奇心を満たしてくれる。

目次:
PART1 消え行くエロ本文化
PART2 「進化」するアダルトビデオ
PART3 インターネットの影響と次世代アダルトメディア

かつてアダルトビデオの出現で、エロ雑誌は大打撃を受けたが、いまインターネットの普及によりビデオ業界が斜陽化しているそうである。現代の少年たちはエロ雑誌やビデオなどは飛ばして最初からネットでエロと出会うものらしい。17歳から23歳の若者への「最近エロ雑誌を買ったか」アンケート結果では、80人中50人が「いいえ」。いいえと答えた人たちのズリネタはパソコン30人、AV15人だそうだ。

ハード化やDVDを付録につけるなどして生き残りをはかるエロ雑誌業界では読者の高齢化が進み(50代、60代)、「読者がどんどん死んでいっちゃう」状況だと編集者が嘆いている。書店の大型化で街の小さな本屋さんが壊滅し、エロ雑誌の売り場そのものがなくなってきていることも、衰退に拍車をかけている。

アダルトビデオ業界では一時の黄金時代があってメーカーが乱立した。ジャンルの細分化、内容の過激化を競い、女優の使い捨てをする焼き畑農業化が進んだ。デジタルモザイクなど技術の進化はあるものの内容の進化は行き詰まり感があるようだ。そこへインターネットによるモザイクなしの画像や動画が現れた。パッケージとしてのアダルトビデオはそろそろ次のメディアへアダルトメディアの王座を譲り渡す時期らしい。

この本のタイトルである「エロの敵」とは規制のことではない。ネットによってエロが世の中にありふれてしまい、わざわざお金を払ってみることをしなくなった状況こそエロを殺す敵だという意味である。ハダカに希少性がなくなったのだ。いい商品を作れば売れるという商売の基本も、エロ業界では必ずしもあてはまらない。「エロの場合、よほど思い入れがあるようなマニアでない限り、他の女の子の作品、他の監督の作品で代替が効いてしまう」からだ。

男性であればアダルトビデオのメーカー名やポルノ女優の2,3人はなんとなく知っていて挙げられるだろう。しかし、メーカーの市場シェアだとか業界地図について知っている人はとても少ないのではないだろうか。たとえば高橋がなり社長がテレビで有名なソフトオンデマンドって何だろうか?彼は成功しているのか?だとしたらどういうビジネスモデルで成功したのか?。メーカー各社の興亡史や雑誌・ビデオの流通構造など、業界の実態が詳しく書かれていた。

アダルトコンテンツはいつの時代も日陰者だけれども、過去にはにっかつロマンポルノが後に有名になる一般映画の監督をたくさん育成した経緯もあった。エロは表現の実験の場でもあり、サブカルチャーからカルチャーが生まれてくる可能性もある。低予算で人不足気味の制作現場での大量生産ノウハウはクリエイティブな発想もあって、なかなか面白かった。

ところでこの分野で、昔からひとつ疑問に思っているのが、局部のモザイクは何でかけているのか?ということ。あれは規制する意味があるのだろうか。見えたからといって、社会道徳が乱れたり、性犯罪が増えたりするものだろうか?。すでに見てしまっている少年少女に悪影響があるだろうか?むしろ、見えないからストレスがたまって悪い方向へいく人が増える気がするのだが。

・スピリチュアルにハマる人、ハマらない人
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精神科医の香山リカが書いたスピリチュアルブーム論。特に人気のスピリチュアルカウンセラー江原啓之の人気の分析が詳しい。江原啓之の著作は書店で平積みだしテレビでも顔をよく見る。立ち読みしてもよくわからず、何者だろうと気になっていた。

・江原啓之
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この人だ。

スピリチュアルのリーダーは胡散臭さ、怪しさをどう払拭するかが成功のカギである。それまでのスピリチュアルのリーダーは偉い科学者のお墨付きを得ようとする傾向があった。だが、江原氏の本の推薦文を書いているのは林真理子、室井祐月、酒井順子ら若い女性に人気の作家達である。その影響力によって女性ファンに圧倒的な支持を受けた。


おそらく、江原氏の著作に「東大教授もその能力に感嘆」といった推薦文が記されていたとしたら、彼は今のような人気を得ることはむずかしかったであろう。博士号や学会などではなく、ポピュラーな人気を誇る作家やエッセイストの名前こそが現代の権威であることを、江原氏は見抜いていたのではないだろうか。

そして「波動」や「オーラ」というキーワード。


「低級霊に憑依されて霊障が起きていますね」などと言われれば不気味に感じる人でも、「あなたのオーラはきれいなグリーンですね」であればすんなり聞くことができるのではないか。

すべてを受け入れ、やさしく肯定してくれる存在なのである。

精神分析学者ウィニコットのいう「移行対象」としての江原啓之という著者の見方が面白い。移行対象とは乳幼児が、自分と母親だけの閉じた関係から第三者がいる外的世界へ出ていく中間領域の存在のこと。

移行対象はふつうはヌイグルミや毛布がその役目を果たす。大人には必要が無いものだ。だが、現代の閉塞的な状況が、大人にとっても似た存在を必要とさせているのではないかという。ファンの女性にとって、江原啓之はトトロやリラックマと同じだと著者は指摘している。

スピリチュアルの人気を支えているのは圧倒的に女性であるそうだが、男性だってこういうものを信じていないわけではないだろう。ビジネス系自己啓発本にも科学的根拠が無い精神論を説くものが多い。信じられるものが欲しくて癒されたい時代の象徴なのだと思う。

・ストップ・ザ・クロックス
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デビュー12年目にして発表する初のベストアルバム。そう、僕らはこの音楽と共に生きてきた。
全世界セールス4,000万枚以上。ビートルズの記録を塗りかえたUKロック・シーン史上最強のバンドであり、イギリス国民に最も愛されるバンド、OASISが遂にリリースする初のベスト。6枚の全英No.1アルバムから選ばれる全18曲。
歴史に残る名曲たちで埋め尽くされた、息も詰まる夢のアルバム。
そう、僕らはこの曲と生きてきた。

90年代以降のロックなんて屑ばかりなわけである。オアシスとニルバーナをのぞいたらであるが。それでこれはオアシスの初のベスト盤である。近所のレコード店でDVD付初回限定版を発売日に入手。全曲CDを持っているはずなのだが行方不明のアルバムがあって残念に思っていた。このベスト盤でiPodライブラリを補完できる。

私がこの10年間で一番長時間聴いたロックは間違いなくOasisだ。「ライラ」「ロールウィズイット」は出勤時に聞くと朝からテンションが上げられる。「モーニング・グローリー」では全開すぎてやりすぎだ。

「サム・マイト・セイ」「ワンダーウォール」「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」は夕方にまったり聞くのが合う。どことなく黄昏なロック気がする。


で、このベスト盤、あの曲とかあの曲とかが収録されていないじゃないかとファンがいろいろ怒っているようだが、私の不満としては「ホワットエヴァー」が欲しかったくらいなので、まあいい感じの選曲なのではないかと思う。

iPodリスナーとしては、公式に曲順を決めてくれたのがありがたい。曲順も表現なのだろうから、この順で味わいたい。

・ミッキーのクリスマスキャロル
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ディズニーキャラクター出演によるクリスマスキャロルの大型絵本。

過去と現在と未来のクリスマスの精霊と出会い金の亡者の金貸し老人が心を改めるというおなじみのチャールズ・ディケンズの物語です。第56回(1983年度)アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされた中篇アニメーション作品をベースにしています。

金貸しのスクルージをディズニー(ドナルドダックの伯父)のスクルージが演じます。

なんで名前が一緒なんだ、たまたま?と疑問に思って検索してみると意外な事実がわかりました。

・スクルージ・マクダック - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%80%E3%83%83%E3%82%AF

スクルージ・マクダック (Scrooge McDuck) は、カール・バークス原作によるウォルト・ディズニー・カンパニーの漫画及びアニメのキャラクター。

彼が初めて登場したのは、1947年7月出版のドナルドダックを主人公としたディズニーコミック『Christmas on Bear Mountain』(作者:カール・バークス、日本では未出版)であった。だが、この作品はアニメ化はされなかった。名前はチャールズ・ディケンズの短編小説『クリスマス・キャロル』の主人公である冷酷な老人エベニーザ・スクルージに由来しており、1983年公開短編映画『ミッキーのクリスマス・キャロル』(ディズニー制作)にて、そのエベニーザをスクルージ本人が演じている。

そして、テーマパークとも関連があります。びっくりです。あの豪華な百貨店はスクルージの経営だったのか。


東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントには、彼が経営する設定の百貨店"マクダックス・デパートメントストア"があり、東京ディズニーランドのトゥーンタウンには彼の投資相談所という設定の施設がある。また、東京ディズニーリゾート内で使える商品券は、彼が発行している設定(商品券に彼のサインが入っている)。

DVDでアニメ版も見てみました。このDVDにクリスマスキャロルは収録されています。

・ミッキーのマジカル・クリスマス 雪の日のゆかいなパーティー
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毎年、ディズニーはクリスマスDVDを出しているようですが、そして私は毎年のように買っているのですが、これは結構なおすすめ作品です。

・ポップアップ ミッキー / すてきなクリスマス
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002628.html

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