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上新電機を不起訴 エディオン情報流出事件

 家電量販大手「エディオン」(大阪市)の営業秘密が不正取得されたとする事件で、不正競争防止法違反(営業秘密の不正取得、開示)容疑で大阪府警に書類送検された法人としての「上新電機」(同)について、大阪地検は25日、不起訴(起訴猶予)にしたと発表した。処分は22日付。

 府警は、エ社元課長の笹沢淳被告(53)=同法違反罪で公判中=が昨年1月下旬、転職した先の上新の業務として、遠隔操作ソフトを使ってエ社のパソコンから過去の売り上げなど4件のデータを上新のパソコンに転送し、不正に営業秘密を取得したとして、上新に両罰規定を適用して書類送検していた。

 地検は「被告以外に上新の役員や従業員の関与は認められず、事件で上新が利益を受けたり、エディオンが損害を被ったりしたとも評価しがたい。上新は再発防止策もとっている」などと説明している。

 上新は「コンプライアンス体制を一層強化し、法令順守意識を向上させ、対策に取り組む」とコメントした。

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