アニメ化もされた連載漫画「ひだまりスケッチ」やアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のキャラクター原案などを手掛ける人気の女性漫画家、蒼樹うめさんの原画や未公開の設定画などを集めた「蒼樹うめ展in大阪」が19日、大阪市港区の大阪文化館・天保山で開幕する。昨年10月、東京・上野の森美術館で開かれた初個展に続き、兵庫出身の蒼樹さんにとって故郷での凱旋(がいせん)となる関西初の個展。「東京での初個展を踏まえ、さらに充実した内容にしたい」と意欲を見せ、最終準備に余念のない蒼樹さんに個展の見どころ、そして漫画家デビュー秘話などを聞いた。 (戸津井康之)
■創作の原点が集結
現在も漫画誌で連載中の4コマ漫画「ひだまりスケッチ」の原稿や、アイデアを書き込んだ創作ノート、「魔法少女まどか☆マギカ」の初期デザイン画や、描き下ろしのイラストなど計約300点が出展される。
また、東京展の期間中、蒼樹さんが会場に連日通って完成させたライブドローイングの大作(約73センチ×約2メートル)や、東京展で好評だった、蒼樹さんが会場の壁や柱に即興でイラストを描く落書きを大阪会場でも披露するという。
「私が自由気ままに描く落書きなのですが、開催後は壁も柱も解体してしまうので、個展の開催中しか見ることのできない作品となります。ぜひ、会場に来て楽しみながら見てほしい」と呼びかける。
■同人誌界で頭角を現す
蒼樹さんは兵庫県生まれ。出生後、3~4歳の頃まで大阪府豊中市で、小学5年まで福岡県で過ごし、その後、東京へ移り住んだ。
小学2年で漫画に興味を持ち、すでに「3年の頃には漫画家を目指していました」と言う。中学時代に同人誌活動を始め、「中3のときに初めて5冊作り、即売会で発表したんです」と蒼樹さん。
果たして、その結果は?