【ソウル=名村隆寛】北朝鮮の李永吉(リ・ヨンギル)朝鮮人民軍総参謀長が今月初めに処刑された可能性が高いことが10日、複数の北朝鮮消息筋への取材で分かった。2~3日に開かれた朝鮮労働党中央委と軍委員会の連合拡大会議の前後に「宗派分子(分派活動)」などの疑いをかけられ、処刑されたとみられるという。
この会議で、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記自ら「われわれの一心団結を破壊し、むしばむ権勢と官僚主義を徹底的になくさねばならない」と発言したと伝えられていた。
李氏は分派活動とともに、「権勢非理(汚職)」の嫌疑もかけられたとされ、処刑が事実なら、会議での批判対象だった可能性がある。