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続・日本のパスポートは最強らしい

2010年6月23日(水) 7:58:16

ボクの20日のさなメモ(「いい国に生まれたのだ」ということ)と昨日のさなメモ(日本のパスポートは最強らしい)を受けて、パスポートの話が次々入るので、今日もご紹介。

というか、「パスポート=国の信用」って意識、普段忘れているよね。
先人が各国できちんと信用を築いてくれたこと、外交官がきちんと外交してきてくれたこと、開発援助などの貢献を地道に続けてきたこと、国自体がこうして平和である続けていること、などをきちんと感謝したいし、誇りに思いたい。

ということで、以下、ツイッターやメールから引用。

日本のパスポート、ホントに最強です。毎週アメリカに通っていたころ、イミグレは「また来たのね~」って感じで優しかった。他の国なら「頻繁に来るって何者?」って訝しがられるはずなのに。

最初に作ったパスポートは北朝鮮だけアウトでした。今はそれもなくなり、イミグレーションの扱いもいいし、最強なのを実感してます。

これは本当に、国境で実感する。あと、外国で(別の国の)visa取得のためにその大使館を訪れた時。先人の努力と外交?の賜物。

上海在住の友人も、バスポートのすごさについて、切々と語ってました。海外での有事に全力で国民を保護・捜索してくれるのは日本だからこそらしいです。

日本に留学してた外国人の知りあいに「どこの国でも行けるから」という理由で頑張って日本のパスポートを取った人がいます。海外で暮らしているのに。日本はすごいって海外で言われた時、日本人は「そんなことないよ」って言いがちなんですよね。Yes!って言いたいですね。

ドバイの空港で、アメリカ・ヨーロッパから来た人達が審査を待つ長蛇の列を作る中、私はするりとそこを通り抜けて入国できました。豊かで大人しい日本人(特に女性)はいろんな標的にもなりますが、でも日本人で助かったことも多いです。

在日だが同感。旅行のとき痛感する。

06年のロンドン地下鉄テロの直後に渡英した時、さぞや入国管理もきびしかろうと覚悟していたのですが、係員「コンバンハ!」私「ノー、コンニチハ」でスルーでした。どんだけ安全だと思われてるんでしょうか。

確かに。ギリシャ行った時のイミグレも日本のパスポートはEU圏並みの早さでした。ほぼ同じ顔した中国の人々は2人がかりで囲まれていて、なんか申し訳ない気さえして。

国の信用度もですが、パスポート自体の作りが高度で偽物作りにくい事もあるそうです。お札もそうですよね。日本の技術がこんなとこにも。

以前インドネシア国籍(日本人とのハーフなのだが)の同僚がビザを取るのにすごく時間がかかると言ってましたが、そんなに違うんだなぁと。

確かに日本のパスポートは最強だね。ほとんどの国にビザ無しで行けるのはスゴいが、インドネシアのビザにはハラタツ。1回の入国でUSD25は、高すぎ。

ドイツからチェコスロバキアに入る国境駅で旅券を取り上げられたとき、裸同然のような不安な気持になったのを思い出した。ビザを持っていなかったんだ(笑)

パスポートの色と表紙だけで,態度が変わりますよね.テロしたい人が手にできたら,(見た目が日本人風なら)無敵だなといつもおもってしまいます.

すごいよねぇ。
こんなにすごいって、知らなかったな。

というか、一連のボクのさなメモを読んで「日本を見直しました」「自信でた」「勇気をもらった」「知りませんでした!」「日本すごいw」とかいう反応がたっくさん。どんだけいままで自信を失っていたんだよ、と。

こんなメールもいただいた。

現在仕事でGPI(世界平和度指数)ランキング135位の国に住んでおりまして。日本の新聞もまともに届かないところですが、それでも、ここ何年と日本からくるニュースはみんななんだか、内向きで、気の滅入るような、息苦しい、病的なものを感じさせるようなものばかりで、暗ーくなりそうな話には事欠かない感じだったのですが、たまに日本に帰ると、ホントにみんなが嘆いてみせるほどに不幸な社会なのか?とそのギャップを感じていたのです。

銀座の目抜き通りにユニクロができていたり、新宿で昼ご飯が800円でしっかり食べられたり、デフレ社会だなぁとは思うんですけど、でも、この日本社会の「行き届き」具合は、尋常じゃないすばらしさだと思っていたもので。

GPI135位の国と比べるまでもなく、先進国と呼ばれる国と比べても、普通の国民が平和に、安全に、消費者として王様のような暮らしができるのは、日本ぐらいですよ。

たしかに、人口減社会、成熟した社会に到達して、今後目指す方向性を見失っていて、おっしゃるように自殺は多いし、希望が見えないような気はする。むしろ、GPI低位の国の方が、低位な分目指す方向性がはっきりしているし、国民の多くにちまちまと余計なことを悩んでる暇がないので、希望がより輝いて見えるようには思う。「貧しいけれども、子どもたちの目は輝いていました。」型の希望はあると思う。

しかし、その彼らの希望するものをすでに十分達成して、その次を模索しているのが日本社会だと思うのです。そして、そのことを世界に誇っていい。

日本はすばらしい、とか言ってると、国粋かユーフォリアでボケてるのか、という目で見られそうですけど、マスコミはある意味「問題」を報じるのが仕事なわけで、それがすべてではない、むしろマスコミの報じないところに日本のすばらしさがあるわけで、あのエントリに、「やっぱり、そうだよな」と、安心いたしました。

まぁ確かにマスコミはそういう仕事ではあるけれど、でも、マジでマスコミの人は少し考えなおしたほうがいいと思う。ネガ・キャンペーンをやりすぎて、日本人、心底自信を失っている。本気で悲観的になっている。ネガからポジは生まれない。こんなにポジ要素満載の国なのに、ネガにばっかり注目して叩いている。もう飽きた。そういうの。

海外の方からはこんなメールもあった。

ある国が「いい国」か否かという事の一つの指標に、僕は「アメリカに移民してくる国かどうか」というのをあげたいです。
日本は人口比率でアメリカの永住権取得者の数が少ない国です。また永住権を放棄して日本に帰る人の数も多いそうです。永住権をもって何十年もアメリカに住んできたけど最後は日本に帰る、という人が案外と多い。

人の移動は正直です。水が高きから低きに流れるやうに人は豊かな場所に移動します。
ロサンゼルスですが、日系人(日本人)の数がどんどんと縮小傾向にあります。新規の移民が少なければ、当然そうなります。しかし中国人や韓国人、インド人の数はどんどんと増えています。

日本人居住者は911以降減ってきて、ブッシュの悪政による公的サービスの低下か、ますます減ってきています。しかしこんな悪政でも「まだまし」と思う国の人が居て、そんな国の人は移り住んで来ています。まさしく一つのバロメーターと思っています。

韓国や中国のアメリカ進出に比べて、日本人は情けないという論もあるが、確かにこういう観点から見るとまた違って見えてくるね。

最後にこんなツイートを引用しておこう。

さっき、同僚の在日本15年の日系ブラジル人に聞いたら、日本は天国です、人の対応が素晴らしいです、と言う。年収1000万円でサンパウロ暮らしと年収600万円で東京暮らし、どっちがいい?には、迷わず東京!だそうです。居心地が良いのです、と言ってました。
日本はいい。
日本に生まれて本当にラッキー。
まずはそれを認めて誇りを持って、今日もニッコリ、ポジティブに1日を始めよう。あーー、ラッキーだっ!

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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