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Guide To AGPL
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Mikiya Okuno
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SugarCRM勉強会#009にて発表したスライドです。
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Guide To AGPL
1.
Guide to AGPL
奥野 幹也 @nippondanji mikiya (dot) okuno (at) gmail (dot) com The very best license for SaaS and modern web applications 漢のオープンソースライセンス道場
2.
自己紹介 今日は個人として来ています。 http://nippondanji.blogspot.com/
3.
http://www.google.com/profiles/mikiya.okuno 現職はMySQLサポートエンジニア。 2000年にサン・マイクロシステムズ入社
4.
2007年にMySQL KKへ転職
5.
気付くとまたサン・マイクロシステムズに
6.
オラクル・コーポレーションに・・・
7.
免責事項 本プレゼンテーションにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、サン・マイクロシステムズおよびオラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。
8.
基本: GPLとは? General
Public License
9.
リチャード・ストールマン氏により考案されたソフトウェアライセンス 1989年
10.
バージョン1〜3
11.
世界で最も用いられているオープンソースライセンス
12.
フリーソフトウェアを実現するために考えられた。 現在の著作権法の上に立脚
13.
バリエーション GPL
14.
LGPL
15.
AGPL new!
16.
フリーソフトウェア ユーザーの「自由」が保証された
17.
ソフトウェアのこと
18.
自由とは 自由0:プログラムを任意の目的の
19.
ために実行する自由。
20.
自由1:プログラムが動作する仕組みを研究し、自分のニーズに合わせて書き換える自由。
21.
自由2:隣人を助けるためにコピーを再頒布する自由。
22.
自由3:プログラムを改良し、改良点を公開して、コミュニティ全体の利益を図る自由。
23.
ソフトウェアの自由とは 実行・コピー・再配布に制限があってはならない。 コピーが手軽にできるのはコンピュータの性質。
ブラックボックスであってはいけない!! ユーザーはプログラムの動作を知る権利がある。 バックドアが仕掛けられていないか?
24.
勝手に情報を送信していないか? ユーザーのデータはユーザーのもの ファイルのフォーマットがどのようなものかを知るにはソースコードが必要
25.
いつでも自由にデータへアクセス メンテナが居なくなってもソースコードがあれば何とかなる!
26.
Copyleft リチャード・ストールマン氏の偉大な発明。
27.
Copyright <===> Copyleft
left = ひだり
28.
left = 放棄
著作権法に立脚しながらも、著作権法を無効化するためのライセンス形態。 ユーザーに完全な自由を認める
29.
再配布物(派生物や2次利用した作品)のライセンスを同じものにすることを要求。 Copyleftが継続/拡大
30.
GPLの適用範囲 ライセンスをGPLにする必要がある場合 GPLのソフトウェアを改造してまたはそのまま再配布
31.
GPLのソフトウェアを利用したソフトウェアを再配布 GPLのライブラリをリンク
32.
GPLのソースコードを拝借
33.
プロセス間通信でGPLのプログラムと協調動作。(グレーゾーン中のグレーゾーン!) ライセンスをGPLにする必要がない場合 ネットワーク経由でGPLのプログラムと協調動作。
34.
単独で利用するプロセスとしてバンドル
35.
GPLのOS上で動作する
36.
GPLのシステムライブラリを利用する
37.
GPLの適用範囲 ネットワーク経由でアクセス 利用=自由
社内 クライアント ソフトウェア GPL 不適用 GPL ソフトウェア 再配布 派生物 作成 Webアプリ 作成 GPL 適用 GPL 不適用 他のユーザ が利用
38.
Copyleft vs Permissive
極力ユーザーの制限を求めないライセンス形態
39.
ライセンスの変更も自由!!
40.
どちらが真の自由なライセンスなのか・・・ Copyleft Permissive
ユーザー(プログラムを実行する人)にとって最大の自由が永久に保証される。 開発者にとって自由。プロプラエタリソフトウェアへの利用も可能。
41.
LGPL Lesser General
Public License 元々はLibrary General Public Licenseだった
42.
GNUの哲学によりLesserへ改名
43.
日本語訳は劣等一般公衆使用許諾書 GPLv2より導入
44.
GPLよりもゆるいCopyleft リンクする場合にはCopyleftは適用されない
45.
改造して再配布する場合はライセンスを同じに
46.
Copyleftの穴 再配布が伴わなければCopyleftは適用されない。
47.
Webアプリケーションの台頭 ソフトウェアの再配布不要!!
48.
ユーザーにとってプログラムがふたたびブラックボックスに・・・ 内部で何が行われているかは一切不明
49.
データへ常にアクセスできるという保証はない
50.
データのインポートはできてもエクスポートに対応していない場合も。 Copyleftの危機!!
51.
AGPL!! Affero General
Public License Affero Inc.が提唱
52.
後にGNUのライセンスに ASPループホールを閉じろ!! ネットワーク経由でアクセスしたユーザーに対して、ソースコードを公開せよ。
現時点では最強のCopyleft Permissive < LGPL < GPL < AGPL
53.
History of GPL
GPLv1 最初のGeneral Public License
54.
各プログラムに限定されていたので、同じライセンスであっても互換性なし GPLv2 自由しからずんば死!
55.
LGPL導入 GPLv3 ソフトウェア特許、DRMに関する記述
56.
AGPL導入
57.
AGPLの適用範囲 ネットワーク経由でアクセス 利用=自由
社内 クライアント ソフトウェア GPL ソフトウェア 再配布 派生物 作成 Webアプリ 作成 AGPL 適用 AGPL 不適用 他のユーザ が利用 AGPL 適用 AGPL 不適用
58.
SugarCRMのモジュール ソースコードを ユーザーへ公開
モジュール SugarCRM (AGPLv3) AGPL 適用 ユーザー
59.
MongoDBの場合 MongoDBを改造したら 改造版のソースコード公開
Webアプリ MongoDB (AGPLv3) ドライバ (AL v2.0) AGPL 不適用 AGPL 適用 ユーザー
60.
AGPLのバージョンと互換性 AGPLv1 Affero
Inc.が作成
61.
GPLv2をベースにして作成
62.
一切の互換性なし AGPLv1以外のソフトウェアをリンク不可
63.
GPLv2すらも互換性なし AGPLv3 FSFにより作成
64.
GPLv3と互換性あり
65.
GPLv3のソフトウェアおよびGPLv3互換のライセンスのソフトウェアをリンク可能
66.
GPLv3と互換性のあるライセンス MIT License
67.
3BSD License
68.
Expat License
69.
X11 License
70.
Apache License 2.0
71.
Artistic License
72.
OpenLDAP License
73.
Ruby License
74.
など
75.
GPLv3と互換性がないライセンス GPLv2, GPLv1
76.
Mozilla Public License
77.
Common Development and
Distribution License
78.
OpenSSL License
79.
Q Public License
80.
など See also:
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_FSF_approved_software_licences
81.
デュアルライセンス Copyright所持者がひとつのソフトウェアに複数のライセンスを適用する行為。 他のCopyleftライセンスを用いていない場合だけ可能
用途 プロプラエタリソフトウェアベンダーに対するOEM
82.
有償高機能版 例)SugarCRM、MySQL、Qt、Asterisk、Berkeley DB
83.
フリーソフトウェアへの貢献 FSF Associate
Membership http://www.fsf.org/associate/
84.
月額10ドルの会費 Paypalで支払い可能 会員特典
FSFサイトのメンバーエリアへアクセス可能
85.
メーリングリストへの参加
86.
LibrePlanet Conferenceへの入場無料
87.
FSFグッズが20% OFF!! License
your software under GPL!!
88.
Questions Q1: To
Do, NOT To Do (やってよい事/やってはいけない事) Do NOT!! AGPLソフトウェアを利用していることを秘密にする Do ;) AGPLの遵守
89.
ネットワークアクセスがある場合はソースコードをAGPLv3で公開 Q2: グレーゾーン(やっていいの?だめなの?)
グレーゾーンなし!
90.
Questions - つづき
Q3: Ext JS を SaaS型のシステムで使った場合、Basic認証かけなければ、JSファイルは外からみれる状態だと思うのですが、それで、ソース公開していることになりますか?ただし JavaやPHPなどのサーバーサイドのプログラムはID, PW認証をします きちんとダウンロード先の明示をしたほうがいい。
91.
Questions - つづき
Q4: 受託開発で、GPLv3 のソフトを改変したものを顧客に納入する場合のなのですが、契約書上で、著作権まわりの取扱についての記載方法ベストプラクティスがありましたらお願い致します。(納入するシステムは顧客企業で社内システムとして使われるという想定で... ) 改変部分の著作者=自分
92.
改変部分のライセンス=GPLv3
93.
Questions - つづき
Q5: 汎用性の高い部分->請負でオープン、個別性が高い部分->受託(or 常駐)でクローズ、というのはOK? 頒布がなければライセンスの変更はなし!
94.
頒布があれば問答無用でCopyleft! Q6: 社内利用のみ(改変あり)でも、Affero条項にひっかかりますか?
(Sugarを外部サーバにホストするケースとか) No
95.
Affero条項が求めるのは通信相手へのソースコード開示のみ。社内関係者が相手なら無問題。
96.
Questions - つづき
Q7: 追加モジュールをApache Licenseで作成し、無償版と商用版の両方で使うのはアリ? Of course!! ただしApache License 2.0に限る。 モジュールの著作権者はあなたです。 Q8: 一体どこからがプログラム? (どこまでを、設定ファイルあるいはコンテンツ扱いできるか) ソースコード=改変を加えるに当 たって好ましいと考えられる形式 ≒ 実行バイナリを生成するのに必要なファイルすべて。
97.
設定ファイルはソースコードではない。
98.
宣伝!! 新書籍「エキスパートのための MySQL[運用+管理]トラブルシューティングガイド」
6月12日発売予定!!
99.
様々な角度からMySQLのトラブルを解析するのに役立つ書籍です。ぜひ安心なDBA生活のお供に一冊どうぞ。 Contents 第一章:
MySQL の概要
100.
第二章:開発時における問題
101.
第三章: MySQL の状態を見る。
102.
第四章: DTrace
103.
第五章:運用中に起きる諸問題。
104.
第六章:堅牢な運用を実現するために
105.
第七章:ソースコードのビルド
106.
Q&A
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