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若手のパリス・ヒルトンとBBQした結果www

外科医の家の庭でバーベキュー!

彼は心の底から葡萄酒を愛するワインキチガイラヴァーなのですが、「ワインはひとり1本お持ちすれば良いでしょうか?」と訊ねると「は?BBQにはビールでしょ?」と所々ドライである。
車を出してくれる仲間がいたので、近所の人は一旦我が家に集合し、まとまって拾ってもらうことに。 神咲豊多香の隠し子(24歳独身♀)がアメリカ旅行土産を下さいました。さすがワイン好き、石鹸までブドウである。
併せてなぜかハワイのチョコも。「あ、ポートランドとナパとベガスとLAとハワイ行って来たんです」なんと期待に応えてくれる女の子だ。若手のパリス・ヒルトンである。
豪雨の中を駆け抜け外科医宅到着。本当は広々としたテラスで太陽を浴びる予定だったのですが、なるほど荒天の際はこのような手もありますな。むしろクーラーはきいてるし陽に焼けないしでいいこと尽くめでした。
なぜ家にビールサーバーがあるのかは不明。「15リットル用意しておきました!」参加者は11名である。
火が調うまでは家庭菜園の野菜をツマミながら歓談。

私は広い家から狭い家に引越した経験があり、その際に家具などを殆ど処分した、というエピソードにつき、24歳独身♀は「また買えばいいだけだもんね」とのコメント。村上ファンドかよ、と突っ込んだのですが、 アラサー以上にしかウケませんでした。若い子はかの狂乱の時代を知らない。
お宅探検。地下のカーブにはワインの山。セラーの中を見るとDRC(すげえ高いワイン生産者)がゴロゴロ。1本パクってもバレないかもしれません。もし葡萄アレルギーとかになって一切飲めなくなったらどうするんですか?と外科医に問うと、「そこらへんドライなのでヤフオクで売ります」。
山のような銘柄牛。艶やかな肉質に腹が鳴る。

「もしかしてさっきの村上ナントカって、よっちゃんのこと?」というイミフ発言に一同静まり返る。うん、村上ファンドの村上世彰っていう会社法の鬼みたいな人で一世を風靡したんだよ、と解説すると、「ああ、やっぱりよっちゃんのことね。先月シンガポールで一緒に飲んだばかりだわ。そうそう、○○(国名)の共同投資の件、連絡しなきゃ」底知れぬ24歳。非礼を働くと消されてしまうかもしれません気をつけよう。
大ぶりの海老海老海老。私はコレとビールさえあれば充分です。

そう言えば、最近十数年ぶりに合コンしたよ、中々面白いものだねと24歳独身♀と意見を交換すると、「私も学生の頃、合コンって行ったことない。パーティならしょっちゅうあったけど
サザエさん。高級食材を躊躇無く賞味できるのは宅飲みの醍醐味。

「この前タモリさんとジャズ聞きに行ったの。都内のブルーノートみたいなお店って高いわね。あの値段ならリッツのバーでジャズ聞こうか、ってなっちゃう」くどいようですが彼女は24歳独身♀である。
脂の濃い常陸牛だけでなく、手羽先やセセリも準備万端。

「言ったっけ?あたし、ジョエル・ロブションの息子とお友達なの。でも、都内のフレンチなら、やっぱりアピシウスが一番好き。あのフワフワの絨毯の上をピンヒールで歩くの。家に帰ってきたような気分でホッっとする」
ベジタブルもたっぷりと。この地で丁寧に栽培された野菜はどこまでも味が濃い。

リビングに大きなピアノがあったので、24歳独身♀に弾いてくれよ、どうせ弾けるんだろ?と素直な気持ちでお願いすると、「お母さんはピアニストだったけど、その才能は私には引き継がれなかったみたい」と、何この断り方、超かっこええ。
肉が焼けた!乾杯もそこそこに、あっという間に喰らいつく空腹軍団。

「勘違いしないで、あたしの両親は、あたしにモノを残してくれるってわけじゃないから」 キミが独りで住んでいる、パパからプレゼントしてもらった港区の一軒家は、僕からすると立派な『モノ』に違いないんだけど、と反論すると、「あれは家だからいいの」。港区の一軒家はモノでは無いようです。
一通りの常陸牛を食べ尽くした後にようやく自己紹介。今回はワイン会メンバに加え、外科医の友人も参加されています。なのですが、その「友人」は、「フランスで働いていた時のなかまたち」とのこと。全くどうなってるんだこのBBQは。

「パリのどのあたりに住んでたんですか?16区?あたしも16区に住んでたことあります!」と、フランス軍団に違和感無く溶け込む24歳独身♀。
セセリ。個人的にはコレが一番好き。適度な歯ごたえと絶妙な脂身、旨味の強い肉質。生ビールにピッタリである。

ところで、フランス軍団のひとりはパリで働く料理人。現在は一時帰国中。「え?あのタケマシュランさんですか?いつも読んでます!」と、LAに引き続きパリでも読まれているなんて。こういうの最高に嬉しいです。ありがとう、そしてありがとう!
サザエ特有の苦味とビールの苦味の組み合わせの妙。身のコリコリ感も抜群のツマミ。贅沢ですが、サザエってビールにすごく合いますね。クセが強い食材であるはずなのに、幼児が普通に食べていて驚きました。なるほどこのような食生活を続けると神咲豊多香の隠し子ができあがるのかもしれません。

「ベガスで友達にお気に入りのレドレス、捨てられちゃったの。『何て地味な服持ってきてるの!?ここはベカスよ?』って。結局、胸元がばっくり開いた、スパンコールの紫のドレス着ることになってさ。でも彼女たち、ハイローラー(高額な賭け金で遊ぶギャンブラー)でVIPルームみたいな所で遊ぶから、そんな人たちばっかりで」。
手羽先ものんびりしゃぶりついてビールのお供にぴったりです。羽のムニムニ感がいいですよね手羽先って。

「プライベートジェットは乗り心地、あんまり良くないですよ?普通の飛行機の普通のファーストクラスのほうが乗り心地は全然良い」『普通』のファーストクラスって何?『普通』じゃないファーストクラスってあるの?そもそもファーストクラスって『普通』じゃないし。
皆が満腹で手が伸びないのをこれ幸いと好きなだけかぶりつく海老好きな私。白昼堂々の泥棒行為を許容してくれる心の広い参加者たち。この時、私は幸せでした。
〆はおにぎり。炊きたての温かいおにぎりを食べる機会は滅多にないので嬉しい限り。梅干って美味しいな。ほっこりとした空気感で心が満たされます。
神咲豊多香の隠し子が皆へのお土産として持ってきてくれたのはオレゴンのピノ。「あ!ワイン!」と声を上げる2歳児。24歳独身♀のライフスタイルが常軌を逸しているのは当然として、つい先日まで乳飲み子であった外科医の息子の発言も図抜けています。
手土産として、日本橋高島屋で有名なオードリーをお持ちしてくださった方がいました。行列必至で夕方には売切れてしまう見目麗しい小菓子たち。「たまたま空いてたからチャンスだと思って~」と、こういう心遣い、カッコいいなあ。会費制だったのですっかり油断していた自身の気の緩みを反省します。

正午に集合して7時間ぶっ通しで良く飲み良く食べました。やはり趣味嗜好の似た人同士がテーブルを囲むのは楽しい。そして何よりも24歳独身♀の存在。彼女と一緒にいると、自分までお金持ちになったかのような疑似体験ができるのでエキサイティングです。彼女のような存在を僻む人の心境は理解できないなあ。5本の指ですら平等でないのに何を夢見ているのか。


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ワイン会で料理を提供する際に参考としています。ワイン会の主役はワインであり料理は場が華やぐ程度の彩りさえ確保できればOKと割り切る。あえるだけ、焼くだけ、のせるだけ、ちぎるだけ、混ぜるだけなど、とにかく簡単に作れるレシピがたくさん載っています。