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東京ウェイティング

 千葉県船橋市に昨年末オープンしたテーマパーク「ウェイティング・トーキョー・ベイ」(通称、東京ウェイティング)が活況だ。名前の通り、他のテーマパークなどでも見られる「待ち時間」を題材にした、世界でも類を見ない大型施設。長蛇の列を生み出す多数のアトラクションやレストランが人気を集めている。

 

 アトラクションの一番人気は「ライン・オン・ザ・マウンテン」。テーマパーク中央に見られる、活火山をイメージした施設はどこからでも目立つ存在だ。麓から並びはじめ、一時間ほどかけて行列のなか山頂まで進み、もう一時間をかけて行列のなか下りていく。下りはジメジメとした臨場感溢れる洞窟の中で行列を待つため、一度の行列で二つの違った待ち時間を味わえる。休日の混雑時など、運が良ければ滝の流れる迂回ルートを使って、さらに追加で一時間の行列を味わうこともできる。

 

 短時間で行列を味わいたい人は、フューチャリスティック・ゾーンの「プレタポルテ」がオススメ。入り組んだ複数のルートを進み、半時間なら半時間、五分なら五分と、あらかじめ指定した待ち時間ぴったりの行列を体験することができる。隣にはスマートフォンを使ってバーチャルな行列を体験できる「レイン・フォーエバー」の申し込みブースもある。ブースの行列度合いによっては、リアルの行列とバーチャルな行列を一度に体験してみても面白いだろう。

 

 反対に一日中めいっぱい行列を楽しみたいという人は、ぜひ朝九時の開門前から並んで「デプライオリティ・パス」を入手したい。これがあれば複数の施設で、一般に並ぶ行列よりも、さらにゆっくりと待ち時間を楽しめる。「デプライオリティ・パス」はアトラクションだけでなく、レストラン、ロッカー、トイレなどにも利用することができる。「デプライオリティ・パス」が最初からセットになった「VIP入場券」も期間限定で発売中だ。

 

 空腹を癒すレストランはテーマパーク各所に設けられているが、できれば一番人気のフレンチ「ファティギ」を楽しみたい。事前のオンライン予約は必須で、抽選に当たれば、当日朝にレストランへ並んで整理券を得ることができる。昼頃に再度の抽選を得たのち、夕方から実際にレストランへ並ぶというシステムだ。もちろん店内でも注文ごとにだいぶ待たされるので、余裕を持って入店したい。オークションなどには偽の抽選券や整理券が販売されているが、いずれも本人確認ができないと無効となるので注意すること。

 

 このほか、七月からの夏休み期間中には、ファミリー向けに短い待ち時間で構成されたミニアトラクションが限定で展開される予定とのこと。詳細はまだ明らかになっていないが、すでに多くの雑誌が特集を行い、インフルエンサーが取り上げるなど、今後の行列は必死だ。限定アイテムも同時に発売されるので、確実に入手しておきたい。

 

 なお、夜のエキストラ待ち時間イベントは、当日の混雑具合によって予告なく中止となることがあるので注意すること。また、来場時は駐車場の数がとても少ないため、車の中で一日を過ごしたいのでなければ、公共交通機関を利用して駅から並ぶのが無難だ。

 

2016/05/16 - 2016/05/17

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この文章は小関悠が書いた。特に明記のない限り、この文章はフィクションであり、私と関係がある、もしくは関係のない、組織や団体の意見を示すものではない。

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