今の彼のことが大好き!まだ学生だけど、結婚したいな。 でも、すぐ結婚するのは早いのかな……?
【経験談】学生結婚で離婚しました
私は18歳でできた初めての彼氏と結婚しました。
同棲を始めたのが交際半年頃。入籍した時点ではお互い20歳で、大学に通っていました。うまくいくと信じていたのですが、結局4年程で結婚生活にピリオドを打つことに。
今の法律では、男女とも18歳から結婚できます。結婚は自由なので、若いうちに結婚しても全く構わないと思います。実際私もそうでしたし。
でも、迷っている人にアドバイスをするとしたら、「やめておいたほうがいいよ」と言います。
この記事では、その理由と私の実体験をお話しします。
【この記事を書いた人】
ギリギリ昭和生まれのフリーライター・翻訳家。初めての彼氏と20歳で結婚するも、4年後に離婚。現在は同じくバツイチの彼氏と同43年目。
学生結婚を勧めない理由
大好きな恋人と過ごしていたら、「生涯この人と一緒にいたい」と思うのは自然なことですよね。その決意表明として婚姻届を出すというのは、素敵なことだと思います。
ただ実際、社会人同士の結婚よりハードルが高くなりがち。私自身も想像していた以上に苦労しました。学生結婚を考えているなら、事前にデメリットをしっかり把握したうえで判断することをおすすめします。
経済的に不安定
結婚するということは、ひとつの新しい世帯を持つということ。基本的に経済的な自立が求められます。引っ越しや出産を考えている場合は、なおさらお金が必要になりますね。
いくら18歳で成人とはいえ、学生同士だとまだ社会に出ていないわけですから、安定した収入を得るのは難しくなります。
「アルバイトを頑張ればいい」と思うかもしれませんが、本来なら学業優先なので、バイト漬けで授業に出られず単位を落としては本末転倒です。
お互いの実家に援助をお願いする場合も、学費や仕送りに加えて親に負担をかけることになります。本当にそこまでしてすぐに結婚しなければならないのか、じっくり考えてみましょう。
世間の目が厳しい
結婚することは自由なのですが、あまり若くして結婚すると偏見にさらされることもあります。
子どもがデキちゃったんじゃないの? だらしな〜い
親の金で大学に通わせてもらってるのに、恋愛に夢中なわけ?
と、たとえ別の事情があったとしても、心無いことを言う人はいます。
また、就職活動の際に不利になる可能性も。
上記のように偏見を持つ面接官もいますし、女性は「すぐ子どもができて辞めちゃうんじゃないか」、男性は「家庭があるなら転勤は嫌がるだろう」などと思われる場合があるんです。
学生結婚する場合は、こういった周囲の反応に対して、自信をもって決意や経緯を説明できるようにしておくといいですね。
結婚はいつでもできる
今の恋人とずっと一緒にいたい!だから結婚する!
その想いは素敵だと思います。
でも、婚姻届を提出するのは、どうしても今でなければいけないのでしょうか? 卒業して社会人になるまで待てない理由がありますか?
しばらく同棲して、生活が安定してから結婚するという選択肢もあります。ずっと一緒にいるという決意ができているなら、最初の何年か遅れたからといって、大きな問題ではないはずです。
学生のうちに結婚する必然性があるのか、掘り下げて考えてみましょう。
学生結婚→離婚の体験談
私自身は大学生の時に同級生と結婚しました。そして残念ながら、社会に出る前に離婚しました。オススメしないと言っているのは、その経験があるからです。
ここでは体験談として、結婚と離婚の経緯をご紹介します。「こういうケースもあるんだな」ということで、参考になれば嬉しいです。
「この人しかいない!」と信じて駆け落ち
大学入学後まもなく、サークル活動で元夫と知り合いました。自然と仲良くなり、数ヶ月後に交際に発展。一人暮らしだった彼の部屋に、毎日のように入り浸るようになりました。
お互いにとって初めての恋人だったこともあり、盛り上がっちゃったんですよね。
俺はよるると別れるなんて考えられない。
私も考えてないよ。
ずっと一緒にいるんなら、もう結婚しよう。
そんな感じで気持ちは結婚一直線に。
でも、私の父親が反対していて結婚に同意してくれませんでした。2022年4月から変更になりましたが、当時は未成年(19歳以下)だと両親の同意書が必要だったんです。
駆け落ち同然で実家を出て同棲を始め、20歳になってから婚姻届を出しました。
仕事と勉強に追われてすれ違い
恋愛って周囲の反対にあうと燃えるじゃないですか。最初は「私たちは絶対うまくいく、見てろよ!」みたいな気持ちがあって、お金がないながらも協力して支え合っていました。
でも、学業とバイトと家事の両立ってやっぱり大変なんですよね。通っていた大学が厳しめだったこともあり、お互い余裕がなくなっていきました。
もともと尽くしてくれるタイプだったのに、私に対する扱いがぞんざいになってきた感じがするな……
起床・就寝の時間がバラバラで、スキンシップも激減。
同棲・結婚で6年は一緒に暮らしていたので、細かく言えばいろいろあるのですが、結局は私から離婚を切り出すに至りました。
離婚で精神的に疲弊
離婚の前後は本当に消耗しました。今までの人生で一番つらい時期です。
最後まで「別れたくない」と泣いてすがっていた彼を、なんとか説得して別れたのですが、罪悪感にさいなまれ続けました。
俺、変わるから。なんとかやり直そうよ……
ごめん……
食事がのどを通らずに10kg以上体重が減り、不眠で精神科のお世話に。離婚後に会った彼も激ヤセして人相が変わっていました。
そんな体調だったので、バイトに行けず収入が途絶えて生活が苦しくなったり、当時通っていた大学院も休みがちで研究が滞ったり。思い出すだけで散々です。
離婚はとにかく精神的にキツいです。「お互い大好きで結婚しても離婚することはある」という事実を忘れないでください。
それでも学生結婚したい時の注意点
個人的には結婚生活が破綻した経験もあるので、学生結婚をオススメはしません。でも、学生結婚して仲良く連れ添っているカップルももちろんいます。
それに、「結婚したい!」という気持ちが強い時は、周囲がどんなに反対しても耳を貸したくないですよね。私はそうでした。
そこで、うまくいかなかった反省から、気をつけるべきことを洗い出しました。
周囲を味方につける
学生結婚するなら、周囲の大人の協力が不可欠です。なぜなら、社会に出ていない状態だと、社会的な信頼が低く、経済的にも弱いからです。
まずは両親の援助が得られることがベスト。金銭的に頼れるだけでなく、出産した場合に子育てを支援してもらえる可能性があります。
親が反対している場合は、友人や先輩に間に入ってもらうという手も。第三者がいると態度が丸くなります。
また、大学教授に事情を説明しておくと、単位の融通をきかせてくれたり、就職のバックアップをしてくれる場合があります。
いずれにせよ、応援してくれる人が多いに越したことはない!
生活プランをしっかり立てる
学生という立場のまま、自立して家庭を持つことは並大抵ではありません。
- どうやって学業と両立するのか
- 生活費はどうするのか
- 卒業後はどちらがどのくらい働くのか
など、将来のことをしっかり話し合っておきましょう。
最初のうちは親に頼れることもあるかもしれませんが、それは一時的なものだと考えておくべきです。結婚するなら、自分たちのことは自分たちで解決しなければなりません。
特に金銭的なことはカップルの間でもトラブルになりやすいです。結婚したあとのことを具体的に想像し、生活プランを立てておきましょう。
「結婚の重さ」を理解して覚悟を決める
学生結婚しておいてなんですが、私には昔から結婚願望がありませんでした。なので、「結婚しよう」と言われた時も「別にどっちでもいいよ」という感じだったんです。
「相手がしたいならするし、一生しなくてもいい」というスタンス
でも、実際に結婚してみて、結婚の重さをようやく理解できました。
特に親世代にとっては、「お嫁にいく」「お嫁さんがくる」って結構大きなイベントなんですよね。目上の人に「結婚してるんだから」と言われることもよくありました。
自分にとってはどうでもいいことでも、結婚を重大視している人が多数派。離婚も同じで、結婚を重く考えている人にとっては人生を左右するような問題です。その現実は理解しておくべきでした。
若いうちは「とりあえず結婚してみて、うまくいかなかったら離婚すればいいじゃん」と軽く考えることもあると思います。でも、結婚すると法的な責任も生じますし、世間の目も変わります。
そのあたりは肝に銘じておくと後悔しませんよ。
まとめ:学生結婚するならデメリットを理解して、真剣に検討すべき
この記事のポイントをおさらいしましょう。
- 学生結婚を勧めない理由
- 経済的に不安定
- 世間の目が厳しい
- 結婚はいつでもできる
- 学生結婚→離婚の体験談
- 「この人しかいない!」と信じて駆け落ち
- 仕事と勉強に追われてすれ違い
- 離婚で精神的に疲弊
- それでも学生結婚したい時の注意点
- 周囲を味方につける
- 生活プランをしっかり立てる
- 「結婚の重さ」を理解して覚悟を決める
- 学生結婚するならデメリットを理解して、真剣に検討すべき
学生結婚は現実としてデメリットが多いので、どうしてもするなら事前に覚悟を決めておきましょう。
それでも結婚を選択するのであれば、ぜひ頑張ってください。結婚にきちんとした理由があれば、周囲も応援してくれるはずです。
一緒にいるだけなら、わざわざ結婚しなくてもできます。
- どうして結婚したいのか?
- 結婚は学生のうちでなければダメなのか?
悩んでいる人は、実際に婚姻届を出す前に、じっくり考えてみてください。夫婦になったら一緒にトラブルを乗り越えていかなければいけませんから、今のうちに2人で話し合う習慣をつけておくといいですよ。
結婚するにせよしないにせよ、長く幸せに暮らせることを祈っています。