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サウジアラビア政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)のヤシル・アルルマヤン総裁はこのほど、国際的な投資を拡大するため、香港オフィスの開設に続き、近く中国本土にもオフィスを開設すると明らかにした。
アルルマヤン総裁はこのほど開かれたFII PRIORITY香港サミットで、「目下、世界のテック企業の売上高成長の52%をアジアが占め、スタートアップ企業による資金調達の43%、研究開発支出の51%がアジアで行われている。そして、世界のユニコーン企業の26%が中国にある」と述べた。
投資の側面から見ると、中東資本は新エネルギーや消費関連、バイオメディカル、ITなどの分野に注目しているという。
PIFの2022年の年次報告書によると、同ファンドの運用資産残高(AUM)は2兆2300億リヤル(約84兆7000億円)余りとなっている。今回、中国本土にオフィスを開設すると発表したことは、中国への投資継続に対するPIFの自信を反映している。
中東資本は2023年、多額の資金を投じ、中国本土での事業展開を進めた。9月には、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の政府系ファンド、ムバダラ・インベストメントが北京にオフィスを開設した。
*2023年12月18日のレート(1リヤル=約38円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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