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中国のパソコン大手、聯想集団(レノボ・グループ)が23日に発表した2024年3月期第4四半期(2024年1~3月)決算は売上高が前年同期比10.0%増の994億元(1元=約22円)、純利益が2.2倍の17億8千万元だった。業績は市場予想を大きく上回り、主要業務が全面的に回復した。
同社は24年3月期(23年4月~24年3月)について、世界のマクロ経済が抱える課題が依然として非常に厳しい中でも、同社は強靭さを保つと同時にイノベーションを堅持したと説明した。23年10~12月期以降は業績の改善が続いて回復期に入り、下半期(23年10月~24年3月)の売上高は5.9%増加した。部門別にみると、インテリジェントデバイスグループ(IDG)はパソコン、タブレット、スマートフォン事業がいずれも成長を回復し、伸び率は各市場の平均を上回った。ソリューションサービスグループ(SSG)の年間売上高は12.0%以上増加し、営業利益率は20.0%を超えた。インフラストラクチャーソリューション(ISG)の売上高は3四半期連続で前四半期比プラス成長を実現し、伸びを取り戻した。
同社は23年4月~24年3月に人工知能(AI)とコンピューティングという2大技術を中心に投資を拡大し、通年の売上高研究開発費率、研究開発従業者数、従業者全体に占める研究開発従業者数の割合がいずれも過去最高を記録した。米調査会社のガートナーが今月22日に発表した世界で最も権威のあるサプライチェーン番付「サプライチェーン・トップ25」で、同社は3年連続でトップ10、10年連続でランク入りを果たし、中国勢として引き続きランク入りの最多記録を保持した。
同社の楊元慶会長兼最高経営責任者(CEO)は「新年度に入り、ハイブリッドAIがもたらすかつてない発展のチャンスを十分に活用し、3S(スマートIoT、スマートインフラストラクチャー、スマートバーティカル)事業の成長加速を推進することが必要だ」とし、イノベーションへの継続的な投資と強力なエコシステムとのパートナーシップが、収益と収益力の力強く持続可能な成長を後押しするとの見通しを示した。(新華社北京)
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