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中国電子商取引(EC)大手アリババグループの関係者は4月15日、同社が米コーヒーチェーン大手スターバックスの中国事業の株式取得を検討しているとの報道を「事実無根だ」と否定した。
2024年後半から、スターバックスが中国事業の成長鈍化と激化する市場競争への対応策として、中国事業の株式の一部売却や戦略的パートナーの導入を検討していると報じられてきた。中国国有複合企業の華潤集団(China Resources)や出前アプリ大手の美団(Meituan)のほか、米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)や中国の方源資本(FountainVest Partners)、アジアを拠点とするPAGといった投資会社が買い手候補に上がっている。
スターバックスにとって中国は世界第二の市場で、7600店舗以上を展開している。しかし、ここ数年は瑞幸咖啡(luckin coffee)や庫迪咖啡(Cotti Coffee)、蜜雪氷城(Mixue Bingcheng)など急成長する地元勢との競争に巻き込まれ、市場シェアが低下し続けている。
英調査会社ユーロモニターによると、スターバックスの中国シェアは2019年には34%だったが、24年には14%に落ち込んでいる。24年10〜12月期は、世界の既存店売上高が前年同期比で4%減、中国市場では6%減少した。純利益は23.77%減の7億8100万ドル(約1100億円)だった。
以前の報道によると、スターバックスは複数の買い手候補と初期的な協議を進めており、中国の戦略的パートナーとフランチャイズ契約を締結し、ブランドマネジメントを維持しながらパートナー企業のリソースと経験を活用し、事業拡大を推し進めようとしているという。
*1ドル=約142円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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