◇尾道裏路地～遊郭・赤線の面影を探して～【後編】◇

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2013/05/25 - 2013/05/25

29位(同エリア1173件中)

#街歩き

エリア

尾道(広島)

旅行の満足度: 5.0

同行者: 一人旅

交通手段: 徒歩

『舶来居酒屋暁』の向かいの路地にある建物。
タイルとガラスで装飾された壁が特徴的。
まちづくり。
カラオケ喫茶から漏れる歌声がどこからか
聴こえてくる以外は人通りの無い静かな路地。
昭和ワールド全開！
にゃんこ発見。
ずんずん。
目つき悪いけど懐っこい。
進撃の巨人のリヴァイ兵長っぽい。
ちゃんと日陰選んでる。
触り放題。

海が近いし、餌をあげる人が多いので猫多いです。
『洋酒喫茶ロダン』
通称「貝の店」
この貝殻の看板が目印。
「喫茶」という店名ですが営業は19時から。
ここからは別日の写真。

祖母も父も訪れたことのあるロダンに
一度行ってみたいなぁと思っていて、
友人と2度程訪れました。
携帯画像なので画質粗いです。

入るとまずカウンターがあります。
地図を見る

通称「貝の店」という名の通り、
店内にはマスターが世界中で集めてきた
貝のコレクションが所狭しと飾られています。

洋酒喫茶ロダングルメ・レストラン
カウンターがショーケースのようになっていて、
貝殻がライトアップされています。
色とりどり鮮やかな貝たち。
店内めちゃくちゃ広いです！

カウンターの後ろにテーブル席もたくさんあります。
テーブル席の一番奥にあるのがこの博物館並みの展示！
貝だけじゃなく、サメやエイなどの剥製が飾られています。
店内に入ると見所有り過ぎてなかなか席につけません。
貝殻で作られた照明。
薄暗い店内に優しい光を灯します。
貝だけじゃありません。
蓄音機コレクションも素晴らしいです。
現役で回り続けています。
“ビクターの犬”ことニッパーがたくさん。
一緒にレコードに耳を傾けます。
一つ一つの装飾品から
ノスタルジックな雰囲気があふれまくってます。
ジントニック。

別の日。同じくジントニック。
貝の器のハロハロ。

店内にはくぐもったJAZZが流れ、
くるくる回るレコードの小さな機械音と一緒になり
タイムスリップしたかのような感覚に…
外の喧騒を忘れさせる不思議な空間がロダンにはあります。
ペールトーンなブルーが特徴的な建物。
やっぱりどこも入り口が奥まった造り。
壁に○のデザイン。
窓でもないただの装飾って珍しい気がする。
表紙写真。
原色な看板が歓楽街の雰囲気出してます。
スタンド『窓』
円柱っぽくデザインされたカーブ。
ドアの柄も印象的。
紫がいいですよねぇ。
ステンドグラスっぽい窓のデザインも可愛い。
井戸のある所には祠が設けられています。
細い路地、重なり合う屋根、差し込む光。

細い路地が入り組んだ街並なので、
気付けば何度も同じ通りを通ってました。
洋装のモガと幾何学模様なんかの着物を纏った嬢が
外灯に灯された薄暗い路地に立ち
行き交う旦那衆に微笑みかける…なんて妄想しながら。
同級生の親族の方のお店『一楽』
ちまきが人気の中華料理店。
奥まった入り口。
スナックやらパブやら。
商店街の方に続く通り。
見え難いけど、さながら大門のようなアーケードがあります。
とってもらしいカフェー建築調。
2階部分は和な造り。

間の抜けたイラストとは
裏腹なことが行われているのかな〜。
奥まった薄暗い入り口。
手作り感あふれる『エステ』という文字が
逆に艶かしさを感じさせます。
シンプル無地な赤提灯。
路地と赤い提灯、
たまらない組み合わせ。

ちょっとチャイニーズな雰囲気？
これまた一際小さい勝手口。
ランプ風な外灯一つで全体的に
洋風な雰囲気になっている印象。
くすんだグレーに煉瓦風タイルが映える建物。
お約束の奥まった入り口。
曲がり角に位置するこのお店、その名も『角』
ドアと窓のデザインがとても特徴的です。
変わった形状の窓。
タイルで装飾された建物。
五条楽園を思い出す雰囲気。
段々になったデザイン。
石塀造り。
外壁の装飾が様々でほんと飽きません。

もうね、ほんとほぼ入り口は奥まった造りです。
奥に進むと細い路地が入り組んでます。
何咥えてんの！？ネズミ？！
とびっくりしたらイカでした。
どこか陰を感じる…路地の魅力。
トイカメラモード。
格子続き。
昭和レトロ感あふれる中華食堂『クラウン』
かつて遊郭だった場所で子供達が遊んでる、
という状況に妄想が止まりません。
閉店してしまっている喫茶店。
派手な赤い壁が物悲しい。
埃をかぶってしまった装飾から切なさを感じます。

煉瓦造りが特徴的なスナック。
赤線感あふれてます。
たくさん井戸があります。
遊郭・赤線時代は遊女や嬢たちが
使ってたのかなぁと想像しながら…。

大体路地をぐるっとまわったので、
これで新開を後にしました。
面影を感じる建物を思っていたよりも
たくさん発見でき大満足。
お茶屋さんの蔵。
路地は子供達の遊び場。
千光寺へ続くロープウェイケーブルが見えます。
尾道ラーメンの人気店『朱華園』
商店街のタイル装飾。
うなぎの寝床な造りのカフェ＆ゲストハウス。
地図を見る

いっとくグループ系列店『やまねこカフェ』

やまねこカフェグルメ・レストラン
ランチ・カフェ・ディナーと楽しめる
尾道の数少ないお洒落スポットです。

レトロポップで可愛い雰囲気。
カウンターに着席。
メニューにもやまねこアップリケ。
カウンターでは気さくな店員さんたちとの
会話も楽しめます。
はっさくは瀬戸内の名産品。
店内。
ギャラリーとして利用することもできるそう。
店内。
店内。
尾道帆布製品。
やまねこラテとデザートセットを頼みました。

可愛いラテアート。
これは数年前に撮ったもの。
ホットでもラテアートしてくれます。

やまねこカフェはランチも安くて美味しいのでおススメです。
海岸通りから見る小路。
テーラーの看板が味があります。
向島行きの渡船乗り場。
乗船時間は約3分。
海岸沿い。

釣りをする人、犬の散歩をする人、
ベンチでのんびりする人、長閑な空気が流れます。
向島には造船所のクレーンがたくさん。
夜はライトアップされたりと、
観光資源として一役買ってます。
渡船乗り場。
海岸通りに数箇所あります。
人気のアイスクリーム店『からさわ』
もなかとクリームぜんざいがおすすめ。
いっとくグループ系列の居酒屋『たまがんぞう』
個室ありカウンターあり、賑わってます。
駅前の広場から。

『シネマ尾道』
NPO法人により復活した尾道の映画館。
地図を見る

むかーし小さい頃「紅の豚」をここで観たような記憶が。
尾道駅前が再開発された時の記念モニュメント。
自分の故郷という身近な場所で面影を見ることができ、
改めて日本には数多くの遊郭・赤線が
存在していたんだなぁと感じました。

遊郭、赤線、歓楽街と時代と共に変遷しながらも
地元にこういう場所が残っていること、
そして現代の人たちも同じ場所に集い楽しい夜を過ごしている。
実際自分もバーなんかに足を運んで友人と飲んでますが、
その場所の歴史を想うと感慨深い気持ちになります。

尾ノ道市遊郭にいつまでも灯りが灯り続けることを願います。

◇尾道裏路地〜遊郭・赤線の面影を探して〜◇完結。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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#街歩き

この旅行記へのコメント（6）

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グッチさん 2014/02/24 20:43:09

尾道の雰囲気大好きです。

ａｙａさん

おじゃまします。

私、京都が大好きですが、社会人の初めの６年間を広島で過ごしたことで、尾道も大好きです。
私の住んでいた庄原から、車で数時間かかる距離だけれど、ちょくちょく訪問していました。
でも、もっぱらメジャーな観光地と、ロープウェイで山頂へ上がった後に、いろんな路地を通ってみたりで、ａｙａさんが紹介されていた町並みは全く見る事が無かったです。
ちょっとカルチャーショックを受けた感じでした。

ａｙａさん、これからもよろしくお願いいたします。

aya-photripさんからの返信 2014/02/26 16:21:12

RE:

グッチさんはじめまして！
この度は訪問、書き込みありがとうございます。
また、私の旅行記へも投票頂きましてありがとうございました。

新着旅行記一覧からグッチさんのページにお邪魔させて頂きました。
生野銀山、とても興味がわきました。
自然の中に作った人工的な雰囲気がするものがたまりません。

尾道の旅行記へコメント頂きありがとうございます。
拙い旅行記に恐縮です。
庄原にお住まいだったんですね。
ロープウェイ乗り場など観光場所からとても近い場所にあのような場所があるんですが、
私が行った時も全く人はおらずとても静かでした。
その寂れた感じがより雰囲気を増しているんですよね。
週末の夜なんかは飲み客で結構人が歩いているんですよ。
味のあるお店がたくさんあるので、
また尾道にいらっしゃる機会があったらグッチさんも是非覗かれてみて下さい。

こちらこそ、これからもよろしくお願い致します。

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morino296さん 2014/01/19 08:57:05

ディープな尾道

ayaさん

こんにちは、ご無沙汰しています。
ご訪問＆投票、有難うございました。

尾道にお住まいなんですね。
２度訪問しましたが、とても気に入っています。

ディープな尾道をご紹介いただき、こうした街だったんだと分かりました。
西國寺へ行った帰り道に、歓楽街を通りましたが、ここだったのかな？

夜になると、また雰囲気が一変するのでしょうね。

また訪ねてみたい街、尾道、違う切り口で楽しませていただきました。

今年も宜しくお願いします。

morino296

aya-photripさんからの返信 2014/01/19 12:52:52

RE:

morino296さんこんにちは！
訪問、書き込みありがとうございます。
また、私の旅行記にもたくさん投票頂きましてありがとうございました。

馬の博物館なるものがあるんですね。
私も競馬は全く分かりませんが、動物が好きなので
馬の進化やポニーセンターが気になりました。
小さなポニー、可愛らしいですね＾＾

尾道旅行記へのコメントありがとうございます。
祖母の話などから尾道にも遊郭・赤線があったことは以前から知っていたのですが、
じっくり建物を見ながら散策したのはこの時が初めてでした。
今まで友人と飲んでいた場所にこんなにも赤線の面影が
残っていたんだなぁと、夢中で撮影しました。

また尾道にいらっしゃる機会があれば、ぜひ夜の尾道も歩いてみて下さい。
昔からの味のあるバーや、若者が集まるバーなど色々あります。

こちらこそ、今年もよろしくお願い致します。

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kodeyanさん 2013/09/21 10:22:07

裏路地　いいですね

ayaさん　こんにちは

尾道にこういうところがあったとは知らず
訪問時は銭湯めぐりに夢中になっていました。

けっこう建物が残っているんですね。
個人的には「角」と「松扇」の建物しシビレました。
それと『洋酒喫茶ロダン』の貝の照明がすごいです。
内装も凝っていて驚きました。

ところで、わたくしごとで恐縮ですが、
噂の売春島こと渡鹿野島に７月に行ってきました。
旅行記になるのは、まだまだ先になりますが（笑）

ではでは☆彡

aya-photripさんからの返信 2013/09/21 22:08:41

RE:

kodeyanさんこんにちは！
書き込み、そして投票頂きましてありがとうございます！

ここ数ヶ月私生活の方が慌ただしくて4travelを触れず、
旅行記をUPするのがこんなにも遅くなってしまいました(^^);
拙い内容に感想をお寄せ頂き本当に嬉しく思います。

祖母とロダンに行った時「この辺はお女郎さんが~」なんて
話をしていたので、これは歩かねば！と一人散策を楽しみました。
五条楽園とまではいきませんが、
いい感じの建物を思っていたよりたくさん見ることができました。
現役でパブやスナックとして営業しているところが割りとあるので、
そういう部分だけ切り取ればまだ“現役”ですね。
松扇いいですよね…！たまらない…とその場でときめきました。笑

渡鹿野島に行かれたんですか！わーめちゃくちゃ興味津々です！
ネットなどの情報でしか知りませんが、
遊郭の面影にコンパニオンがプラスされ
過去と現代が融合した不思議な場所だなぁと大変興味がわきました。
なかなか潜入するのは難しいので(^^;)、
kodeyanさんのレポ楽しみにしてます！

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