
2015/06/30 - 2015/06/30
444位(同エリア3350件中)
玄白さん
かつてスキー場だった霧降高原の斜面に咲くニッコウキスゲが見頃を迎えている。斜面を流れ下るような霧の中を、ニッコウキスゲを眺めながら、レストハウス→キスゲ平→丸山→八平(やっぺい)ケ原→レストハウスという周回コースハイキングを楽しんできた。霧のため眺望は望めないが、霧でしっとり濡れたニッコウキスゲが美しかった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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9時半に霧降高原レストハウスに到着。駐車場無料。ニッコウキスゲ見物だけでなく、ハイキングで長時間駐車する場合は、第3駐車場に駐車することになっている。
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今日のコースを案内板で確認。標準タイムは2時間15分だが、連れ合いは多めの休憩が必要なこととと、撮影しながらのハイキングなので、3時間を見込んでおこう。
霧降高原ハイキングコース(丸山コース) 公園・植物園
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麓のレストハウスから小丸山展望台までは、一昨年立派な階段が設けられ、山歩きの格好でなくても気軽に、山の斜面に咲く花々を楽しめるようになった。
途中、キスゲ平までは階段に沿ってジグザクの遊歩道も整備され、間近で花々を楽しめる。 -
まずは1445段の階段を登ってスタート
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150段ほど登ったあたりからニッコウキスゲが現れる。ところどころ階段から離れて遊歩道を歩きながら、霧の中を登っていく。
このあたりのキスゲは、アブラムシのような害虫に取り付かれている花が多い。 -
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ニッコウキスゲ、正式名はゼンテイカ(禅庭花)
ここ霧降高原や尾瀬、霧が峰の群落が有名。日光と地名がついているが、日本各地の高原で普通に見られる花である。北海道では、海岸沿いの低地でも見られる。
昨年夏、北海道の小清水原生花園でも見かけた。 -
年によって花の付き方の多寡がある。昨年は少なかったようだが、今年はよく咲いているということのようだ。
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ゴヨウツツジ(シロヤシオ)の木も多い。一ヶ月前には白い花を咲かせていたことだろう。
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シロヤシオ以外にアカヤシオ、トウゴクミツバツツジなどツツジの種類、数も多い。
今の時期は、これらのツツジの花期は過ぎているが、コメツツジはまだ花が残っていた。 -
霧が結露して雌しべに水玉の列がきれいについている。雨だとこういうふうにはならない。
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まだまだ先は長い
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蜘蛛の巣も霧の水滴がついて、緑の中に浮かび上がっている。
水滴がついた六角形のきれいな蜘蛛の巣を探してみたが、見つけられず・・・ -
奥にも一面にキスゲが咲いているのだが、霧が濃くて見通しが利かない。
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花は一日花。翌日にはしおれてしまう儚い花である。群生していると、どうしてもしおれた花が混じってしまい、写真的には具合がよろしくないのだが、やむをえない。
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カラマツソウ。これも普通に本州の高原で見られる山野草だ。
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栂(?)の若葉に霧が結露してびっしりと水玉がついている。
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ニッコウキスゲが咲く斜面は、昭和40年〜平成16年まで日光市営のスキー場が開設されていた。ゲレンデ維持のため、樹木が進入しないように刈り払いを行い草原を維持する作業が行われ、ニッコウキスゲの群落が維持されてきた。15年ほど前から鹿の食害がひどくなり、一時はニッコウキスゲは全滅寸前まで行ったが、その後、鹿よけネットを設置、キスゲ平園地として整備し、キスゲの補植作業なども行われ、ようやく復活した。
一度壊れた自然を元に戻すには、大変な労力と時間がかかるものだ。 -
キスゲは種から花が咲くまで7年かかるという。気温の状況で開花時期が大きく変わるので、開花予想が難しい花でもある。
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びっしりと滴を纏った小さな花の蕾。何という花かな?
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昨日咲き終わった花も霧に濡れて・・
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トリアシショウマ??
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階段の中間点付近の遊歩道の展望台。
晴れていれば、日光市内から遠くは筑波山あたりまで見通せるのだが、今日は霧で全く見えない。 -
花の名前不明 (どなたかご教示願います m(_ _)m )
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数は少ないがアヤメも咲いていた
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シロヤシオとニッコウキスゲ
5月下旬に来れば、シロヤシオの花も見られる。 -
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少し霧が薄くなり、遠くが見通せるようになった。
ここから終点まで、写真のような展望台が3つある。 -
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白い花とニッコウキスゲが混在しているエリアがあった。毎年来ているという近くを歩いていた人の話では、白い花はヤグルマソウだという。
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1450段の階段の一部。規則正しく22段ごとに踊場がある。
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再び、山の上から下るように霧が流れてきた。霧降高原という名前からして、こういう霧が出やすいところなのである。
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最初の鉄製展望台から下を見下ろす。
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しばらく待っていると、また霧が薄れてきた。
遠くに見えるのは、鹿よけネットの支柱。 -
3つ目の展望台からすぐ下の展望台を見下ろす。
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階段はもう直ぐ終わりだ。
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階段終点、小丸山展望台到着
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鹿よけネットの外側にはニッコウキスゲは全く見られない。やはり、鹿に食べられてしまっているのだろうか。
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ほとんどの人は、ここで折り返して帰っていくが、我々はここから丸山登山道へ。
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鹿よけネットのゲートをくぐって外に出る。
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標高1655mのキスゲ平
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分岐点。左は、赤薙山経由で女峰山に続く登山道だが、今回は右の丸山方面へ。
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ストックの跡に混じってなにやら色々な動物の足跡がついている。
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おおむねゆるやかな笹道を進む。あまり花は咲いておらず、地味な道。
丸山頂上までもう少し。 -
11時半、丸山頂上。標高1689m
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頂上は、石がごろごろしたところ。今日は眺望利かず、ちょっと休憩して先に進む。
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丸山から八平ケ原(やっぺいがはら)へ。丸山からは急傾斜の下りが続く。霧の湿気でぬかるんで、滑りやすいので慎重に下る。
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霧の中の白樺林。霧は晴れそうもない。
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広い笹原に出た。八平ケ原だ。笹の種類はみやこ笹かな?
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霧の笹原にたたずむ木立がちょっと幻想的。
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倒木が急斜面の下山道をふさいでいる。
ヨッコイショ! -
12:40 登山道入口に戻る。
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レストハウス内のレストランでランチタイム。
オッ、寒ざらしそばがあるではないか。これに決まり!
寒ざらしそばというのは、秋に収穫した蕎麦の実を冷水に十数日間漬込み、さらに春分の頃まで冬の寒風に晒す。それを初夏になって製粉し打った蕎麦のこと。寒ざらし蕎麦の起源は高遠藩であり、将軍家に献上していたという高貴な蕎麦なのである。 -
さっそく、寒ざらしそばを注文。「時間がかかりますが良いですか?」と念押しされたが、「もちろん待ちますよ!」
更科系の白いそばで、一口食べると、えもいわれぬ上品な蕎麦の香りが口いっぱいに広がる。¥900と値段もよいが、味は抜群。久しぶりに美味な蕎麦を味わった。
後はいつもの通り、日帰り温泉で疲れを癒してから帰宅。今回は日光市内の「やしおの湯」(写真は無し)
ここはアルカリ単純泉で、いわゆる美人の湯。日光市営で料金も¥500と格安、オススメです。
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