先日友人と久しぶりに会おうとなり、ならばということで急遽集まるだけのメンバーでプチ忘年会となりまして…
酒の勢いもあり、仕事のことでなかなかの激論が繰り広げられました。
主に私と友人Aでのディベートで、周りの人間は少々引いていたかもしれませんね笑
Aは会社経営者の4代目で、数年前まで後継者もいなければ会社も終わりだなぁと少々後ろ向きな発言もしておりましたが、昨今他の会社にて勤めていた次男が会社に入り跡を継ぐ決意を表したとのこと…話はここから始まります。
そっかぁ、それは良かったなぁ!
と最初は喜んでおりましたが、所々に気になる発言が…。
結局さぁ、人なんてお金かけて育てたって意味ないよなぁ。仕事覚えたら辞めていなくなられたり、だったら他所から引き抜いてきた方が楽だよな。それよりやっぱり身内しか信用できないよ。
というところで私は発動してしまいました。
イヤ、そういう見方ではないんだよ…と。
普段あまり真面目にガチガチとやりあうような仲でもなかったので、周りも当事者も少々空気が変わったのを感じてはおりましたが笑
結局は最後まで意見が平行線でしたが、私はどうにも譲れない考えがあります。
Aは、やる気があるやつは自発的に勉強するし、やる気の無いやつはどこをどうしても結局期待に応えないし、それで辞められたら損だろ。だったら身内の方が信用できる云々ということを言っていましたが、もちろんそうなんです。そこは否定はできない部分は存在します。
ここでは長くなるので割愛しますが、私は次の話をしました。
跡継ぎがいなくて倒産する会社が激増していること。
優秀な人間は引き抜かれるし、引き抜くという逆もまたありうるということ。
仕事の知識や経験はどれだけ頼んでも辞められたら返してもらえない(つまり本人の財産となる)こと。
ジョブ型雇用はどこかで投資された人間を高値で買ってるようなものだし、メンバーシップ型雇用は投資コストがかかるけど成長に応じた待遇も用意してあげられるし…つまり、やり方と本人の意識次第でどうとでもなることであって、ここに会社へのロイヤリティ(忠誠心)を計るなら、待遇と環境次第であって教育の是非の問題では無いということ。
教育とはそこを通じて、跡を託すなり、その支えになる人財を取捨選択するために必要な過程なのだということ。
企業規模の大小ということが必ずしも相関するわけでは無いということ
その他もいろいろと話ましたなぁ笑笑
4代にわたる同族承継が適ったのはそういう環境と教育を施してきたからだと思います。大企業だってずっと同族承継するところもあるし、引き抜きで承継するところもあるし。ベンチャーだって他人が集まり成功させたら同族承継自体がトラブルの元になることもありましょう。
怖いのは社内において、同族だから継ぐということが、他の従業員にどう映るかということ。
その次男坊は、ある日こう言ったそうです。
前の会社ではいろいろ教えてくれたけど、ここは誰も積極的に教えてくれないと…Aはこう答えたのこと。
大企業では部下の成長は上長の成績だし、教えてあげる時間もあるからなぁ。でもお前はそれではダメだ、自分から仕事を獲得する気で日々を過ごさなければね。
笑笑
まさにそれが承継教育の一丁目一番地だわ!!
生まれてすぐ仕事できるやつなどどこにもいないのです。
跡を継ぐ気持ち(覚悟)を先ず確認させ、そこからいよいよあれよこれよと投資する。上手くいくとは限らないけど、継げる(継がせる)覚悟でお金をかける…子供だからこそダメだった時には会社や従業員を守るために、そして頑張った子供を守るために、スペアの候補も育てておく。その候補が管理職の中に存在すれば良い。ズルくもイヤらしくも無い、それが経営なんです。リスクヘッジと投資との駆け引きなんです。
辞めるやつもいるだろう。欲をかいて足を引っ張るやつもいるだろう。それでもぶれない強い経営者や管理職を育てるためにはお金がかかるのです。
大好きな友人だけにちょっと熱が入りすぎてしまい、帰りには少し空気が悪くなってしまいました笑
結局は本人が責任取るんだから私が介入できることではないけど、教育に金をかけるなんて無駄って言われたことに反応してしまって。
育て方は時代によって変わるのです。でも間違いなく誰かに育てられ、自発性が育てられ、悲しいけど、できるやつは引き抜いたり引き抜かれたりするのです。
プロ野球選手みたいなもんで、ずっと同じ球団で選手人生終わる人もいれば、あちこちにトレードされ結果を残す者もいる。
例えが合ってるかな?笑
今日はここまで😁👍