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おひとり様スタンデイング・外務省は変だ・他

今日は月曜日。地元の初スタンデイングの日だ。

ところが時間になってもだれも来ない。妻は所用で初めから来ない。

しょうがないかと、始めた。一人だと、なんだろうと、皆の注目度が高いような気がする。しばらくするとスタンデイング仲間が、やってきて「今日は予定ない」とのこと。中止となった。

 

昨日は相馬の成人を祝う会。その日に載った朝日歌壇の歌に心が痛む。

将来の夢と希望を問われしに「大人になれたら」といふガザの子(新潟・寺尾正人)

 

何をやっているんだ、世界の大人は。

同盟国なら、日本政府は、米国に「イスラエルのガザ侵略はもう国際人道法違反、やめさせろ」と言えよ。同盟国つまり仲間なんだろ。贖罪と現在のイスラエルの犯罪は別物だろう、ドイツ政府よ。

 

 

同盟と言えば。

1月11日の朝日新聞にNSS(国家安全保障局)の局長の交代が載っていた。歴代NSS局長とその在任中の出来事を見て、ある面腑に落ちたが、反面これでいいのかとも思った。

 

初代の時には、集団的自衛権一部容認の安保法制、今回退任の3代目の時には、敵基地能力確保や防衛費倍増等の安保関連3文書を策定している。

 

これらの局長は、外務事務次官出身である。

 

なるほど、外務省で出世するためには、「日米同盟」推進派でないとだめだと言われていることに納得する。

 

一方、国家の大きな安全保障戦略は、経済力・技術力・自給力や国内の安定などのほか、軍事力と外交力が大事と言われる。

 

集団的自衛権行使や敵基地攻撃能力は、軍事面のことである。これが防衛省出身のNSS局長ならわかるけど、外務省出身の局長なら、外交面で力を発揮してもらいたいものだ。

 

外務省の組織を見ると、北米(米・加対象)が独立しているのに対して、対中国は、アジア太平洋の一部局である。

 

もっと対中国担当を強化しないとダメと思う。何せ日本の「同盟国」の米国は、中国を敵視し、抑え込む方向に舵を切っている。

 

あってほしくないと思うけど、米中軍事衝突があれば、安保法制・安保文書下の日本政府は、米国の戦争に参戦あるいは巻き込まれる可能性が極めて高い。

 

日本は米国追随ばかりでなく、中国とトラブらない・敵にならない外交をすべきである。米国一辺倒は、外交とは言わない。外交は、いろんな可能性に対処する、あるいは、他国を天秤にかけ、取引し、自国の安全利益を図るものと思う。

 

何せ中国は、隣国であるし、長い長い交渉の歴史を持つ。しかも現状、貿易量の最大相手国だ。なんといっっても、遠くない過去に、日本国が多大な加害を加えた国である。(戦争になれば同じことをやり返されるかも)

 

敵にならないためには、まずは、安保法制や安保文書の廃棄・無力化をすべきである。

そして、紛争の解決は、話し合いで行う・あるいは国際司法にゆだねるという再宣言をすべきである。

 

基本線は、日中平和友好条約の肉付けである。ちょうど日米安保条約を肉付けしてきたようにね。

 

遠くない将来、東アジアの覇権が米国から中国に移る可能性は高い。それに備えるべきである。

 

海上保安庁と中国海警局の意思疎通や海難事故に対する共同訓練などすべきであろう。

出来ればフィリッピンインドネシア・オーストラリアも一緒に。

 

自衛隊と中国人民軍の交流ももっともっと進めるべきである。

 

抑止力とは、決して強大な軍事力ばかりではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

初登校・初スタンデイング・「明日の記憶」再読

昨日の散歩で、久しぶりに小学生・中学生の登校を見ました。3学期の始まりです。

中学生に声をかけるととても元気に、「今日は始業式です」と答えてくれました。

小学生に[「おはよう」というと、おはようございますと元気な声。今日から勉強もあるだろうに元気だ。いつまでも学校や勉強が楽しいといいな。

 

今日は私の初スタンデイング。南相馬です。気のせいかもしれませんけど、交差点で止まった車からじっと見ている人が多かった気がします。

 

こんなこと、何の役に立つのか、とも思いますが、スタンデイングできる社会の維持に役立っていると思ってます。だって、中国や香港や北朝鮮やロシアや戦前の日本では、反権力的プラカードを持った意見表明なんて出来ないでしょうから。

だれかのまねで言えば、「スタンデイングで、スタンデイングのある社会に変えることができる」

 

荻原浩「海辺の理髪店」が良かったので、かつて読んだ同じ著者の明日の記憶を再読しました。ブログには書いてなかったようですので、13年以前に読んだのかな。

 

よんで少しビビりました。

アルツハイマー認知症の話しです。

人やものの名前がすぐに出てこない、今日が何曜日なのかわからない、文章の意味が分からない、簡単な四則計算の暗算ができないなんて、主人公同様、私も近頃しょっちゅうなんです。しかも遺伝的要素もあるとか。私の母は、アルツハイマー認知症で死亡しました。

 

極め付きは、文庫本解説の精神科医の「74歳・75歳」が発症のピークという文章です。私、今年3月、75歳になるんです(笑)。

 

主人公は、50歳。若年性アルツハイマー型。病気の進行が早くて仕事に支障が出てきます。会議の約束を忘れ、同僚や交渉相手を忘れ、慣れた場所へ行くのに迷子になってしまいます。そんなですので、上司から退職を迫られます。でも娘の結婚式まではと必死で仕事にしがみつきます。

結局、営業部長をやめさせられ、窓際部署に移されます。そして、娘の結婚式が終ると退職します。

 

10数年前に読んだときは、ラストシーンの美しさというか・悲哀と言うか、それが極めて強く心に残りました。

 

まあそれもさることながら、今回心の残ったことは、

⓵主人公の必死の努力です。打ち合わせたことすべてをメモにし、顔写真付きのカードを作り、人間違いしないように、何べんも予習します。その健気さ!

②陶芸教室の先生の、主人公の認知症に付け込んだお金の二重取り。メモがある故それがわかってしまう悲しさ。しかもこの先生、いい人なんですよ。でも生活に困っているので、そんなことをしてしまいます。悲哀!

③同僚や家族や友人のやさしさ。特に妻と取引先の課長と部下の若い女性。

④著者自身が、認知症患者に優しいおもざしを向けてること

特に、主人公が、同じく痴呆症を呈している陶芸家と野焼きをする場面なんてユーモアの雰囲気さえも出ています。

そして主人公の考え。

「妄想はアルツハイマー患者の特権だ」

「自分の病気も、もう恐れはしなかった。私自身が私を忘れてもまだ生命が残っている。」

「記憶が消えても、私が過ごしてきた日々が消えるわけじゃない。私が失った記憶は、私と同じ日々を過ごしてきた人たちの中に残っている」

「酒がうまい。ジャガイモがうまい。玉ねぎがうまい。火が熱い。風は冷たい。私は生きている。」

この小説は、認知症患者への応援歌、いやすべての人生への応援歌という気もします。

 

この本が書かれてから20年がたちます。現在は、認知症の研究と治療法はもっと大きく進んでいるでしょう。認知症への理解も進んでいるでしょう。

私も認知症になる可能性も結構ありそう(癌罹患と脳又は心臓梗塞と3分の1くらいかな

なので、主人公の言葉と言うか、考えを覚えておこう。オット認知症だから忘れるか(笑)

 

 

 

 

 

 

大間マグロと玉ねぎご飯

今朝、珍しいものを見ました。城跡の丘の端から池を通って我が家の方に歩いてくる

アライグマです。いやー、やっぱりいるんだ。美しい立派なしっぽです。丸々と太ってます。私を発見すると溝の中に駆け込んでしまいました。このアライグマが、スイカやカボチャの犯人かもと思いました。別な畑での戦いなんですけどね。

 

よーし、昨年購入したウルフピー(狼尿)で、この夏、俺の西瓜をまもるぞ。ざまーみろ、アライグマorハクビシンor猪め(笑)。

 

TVのチラ見で、大間マグロの初セリに2億700万円の値が付いたとか、これまでの最高額は3億円超とか言ってました。

 

このマグロだって、まさか床の間に飾っておくのではないでしょう。寿司か刺身にして提供するのでしょう。と言う事は、これを食べる人がいるということです。一つどのぐらいの値段なんでしょうかね。2億のまぐろから1000個とれるとすると、1個の握りが20万円、1万個とれるとすると2万円です。こんなのを平気で食す人がいるんです。

 

昨日要介護3の、昔からの友人の買い物に付き合いました。彼は厚生年金を月15万もらっており、結構貯金もあるので、買い物に不自由しません。

 

ところが彼に聞いた話が心痛むものでした。

 

彼はホームヘルパーさんの生活支援(30分から1時間)を毎日受けています。彼がホームヘルパーさんから聞いた話を、私に教えてくれました。

 

そのヘルパーさんが行っているある独居老人は、多分お金がないんでしょう、食事を作りに行くと、材料が玉ねぎしかないということがあるんだそうです。玉ねぎだけでどうやって食事を作るんでしょう。報酬が低くなったヘルパーさんも困るでしょう(派遣ヘルパーの報酬を減らすなんて言語道断だ

 

国民年金の平均月額は、5万6千円、40年間保険料を納めた満額でも6万5千円です。少ないです。納めた期間が短ければ、3万とか4万とかということになるでしょう。満額支給でも借家では、困窮するでしょう。貯金や子供からの仕送りがあればいいんですけどね。借家住まいで貯金や仕送りがない場合、生活保護を受けたらいいと思うんだけどね。最低でも9万5千円程度もらえるはずですのでね。

きっと、この人は持ち家の人なんだと思う。家や車があると生活保護はもらえない。家を売ればいいのにと思うけどね。

 

日本には、個人の金融資産が総額2200兆円あります。企業の内部留保も600兆円、しかもこれがどんどん増えています。お金持ちなんです、日本は。どうも変ですねえ。

 

大間マグロを食べられる人、玉ねぎしかおかずのない人、どうもおかしいです。

 

私は増税派です。お金はあるところにはあるんだから、そこから貰って、ない人に配ればいいと思ってます。無い人はお金があれば使います。それは経済を動かします。

 

かつて消費税5%実現作戦を考えた時にも、他の増税を考えました。

参考:

 

a0153.hatenablog.com

 

何せ、累積借金がGDPの2.5倍もあるんだから、減税をしては、現状の生活を維持するため、借金が増えるばかりです。それは将来ひどいインフレか大増税になると思います。

 

消費税増税は、どうかな。軽減税率は今のままで考えます。

消費税は、1%で2万円兆円から3兆円の税収があります。消費税を30%にあげますと(20%アップ)、2兆円×20=40兆円の増収となります。これを国民全員に配りますと、40兆÷1.2億人≒333000円、333000÷12月=27000円となります。全員ひと月27000円もらえますよ。

 

上の例で考えます。

家か車を持っており生活保護を受けられず、国民年金の平均月5万6千円をもらっている人を考えてみます。この人は、年金の殆どを消費するでしょう。消費税が30%になった場合、5万6千円の20%を今より多く払うことになります。それは、56000×0.2=11200円です。しかしどうですか、月に27000円もらえるんです。11200円多く払って27000円もらうんです。

 

だれが損しているんでしょう。それは、大間マグロの寿司を食べるような人、一泊250万もする旅行ができる人、2億円の車を買う人が消費をして、多くの税金を納めてくれるのです。

 

よく言います。消費税をあげると消費が減り消費税収が減ると。そういうこともあると思います。でもねえ、大間マグロの寿司を買う人って消費税30%になったら食べないと思いますか?一泊250万の宿泊をする人って、宿泊を控えると思いますか?2億の車買わないと思いますか?

 

尤も27000÷0.3=9万円以上消費する人も今より税負担が多くなりますけどもね。但し一人当たりですので、3人家族ですと、9万×3人=27万円。月に27万円以上消費する3人家族は負担が今より多くなるわけです。これは少ない人たちでしょう。まあ、多く消費する人は、貧乏人を助けると思って大いに消費してください。万一将来自分が貧乏人になった場合でも、この制度になっていると助かりますよ。

 

勿論一気に消費税を20%アップなんてできません。2年に一度2%アップくらいでしょう。2%アップしたら、全員月2700円もらえます。4%にアップすれば5400円もらえます。じつはねえ、毎月全員自動的にこのお金をもらうために、マイナカードを導入したんだなあ、これが(笑)、河野君、君は偉い(笑)

 

こうすれば、ははー、消費すると自分にもお金がバックされるのだなと思うでしょう。

消費は良い事という気分が横溢するかもしれませんよ(笑)そうすると、景気が良くなるかもね(笑)。少なくともお金のない人にお金をあげれば、使うでしょう。玉ねぎ以外に肉とか魚とか買うでしょう。消費が増えて景気が良くなるかも。

 

こんな主張をする政党はありません。

 

貧乏人の味方を自負しているらしい共産党さん、消費税減税なんて言ってないで消費税増税ベーシックインカム路線に変更したらどうですか?その方が貧乏人を助けますよ。れいわも国民も立憲もどうですか。維新もベーシックインカムを言うんだったら、今の社会保障のままで増税を言うべきでしょう。

 

少し遅い正月初夢でした。2億の大間マグロ様が夢を見させてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前ら、取り締まる人間間違えてる」

久しぶりに小説を読みました。いつ以来かわからないくらいです。今年の目標の一つを、本を読むこととしてました。早速。

 

荻原浩 短編集「海の見える理髪店」です。帰省していた娘が置いていったものです。

 

荻原作品は、長編明日の記憶を読んだだけですけど、それが良かったという記憶がありまして、読んでみました。

 

期待にたがわず、印象にのこる短編がいくつもありました。

 

実にうまい作家ですね。

 

直木賞を取ったという「海の見える理髪店」は、やられたという感じですね。なるほどと思う真相とほのぼの感、最高でした。あとで読み返すと伏線もばっちり。

 

「いつか来た道」は、母娘の深刻な葛藤を、母の病気が溶かす話ですが、母との16年ぶりの再会で、娘は自分も取り戻します。

 

「遠くから来た手紙」は、夫に嫌気がさし実家に戻った妻が、亡くなった祖父の手紙でやり直す気持ちになるという話。冥界からの手紙はちと無理があるけど。

 

「時のない時計」は、父親の形見の時計の修理を頼む話。その修理屋の老人の話で

父親の実像がわかるという設定なんだけど、私にはいまいちピンとこない話でした。

 

「成人式」・・・15歳で娘を失った夫婦の時間は止まったまま。しかし5年後動き出します。5年後とは、・・・。40代の夫婦が、20歳に若作りし成人式に出ます。勿論無理があります。ほかの新成人に馬鹿にされ気味わるがられ、式場に入るのを拒まれます。しかーし・・・・。これから読む人のために黙っときましょう。イヤー泣けたなあ。無理な設定だけど泣けたなあ、いい小説です。

 

「空は今日もスカイ」・・・小学校三年の茜の冒険。茜は離婚した母親の実家にあづけられてて、肩身の狭い思いをしている。そこで家出を決意する、途中で家族に暴力を振るわれている森島陽太と合流し、海へ行く。夜、二人は海辺でテント暮らしの優しい男の世話になる。

朝、警官がこの男を捕まえようとする。
テント暮らしの男「その子の背中を見てみろ。お前ら、取り締まる人間を間違えてる」

森島「やめて、違う、やめて、違う」

茜(ありったけの声で)「その人は悪くない、私たち何もしてない」

 

大人や社会は、子供に正しく接しているんだろうか、という疑問を持ちました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025年新年のご挨拶

ブログ知人の皆さま、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお付き合いください。

 

元旦早朝、静岡の外孫(9歳)が「海からの初日の出を見たい」というので、相馬の海岸に出かけました。

 

ところが広い駐車場からは、海から登る初日の出は見られませんでした。海水浴場の監視塔に登ってみたのでしたが、風が強く、その寒いこと寒い事。でも、久しぶりに、さむがる6歳の内孫を、いっぱい抱くことができました。

 

帰宅後、コンビニで日経・毎日・福島民報の各紙を買ってきて、購読している朝日とよみ比べをしました。

毎日の紙面の薄さ、朝日の別刷りが芸能・スポーツ関係だけということに、両紙の落ち目ぶりを感じました。

 

朝日・毎日・日経の社説の基調は、似てました。世界の不安定化と民主主義の危機に触桁れていること、そしてトランプ再登場の不安です。

通底する思いは「不安」かな。

私も同感です。多くの日本国民も同じだと想像します。この不安に対してどう対処するかについて、特にこれぞという論説は見かけませんでした。

 

元日午後、若者たちに誘われて、地元の2つの神社に初詣に行きました。どちらも礼拝の仕方に、2礼2拍一礼なんて書いてありましたが、「昔はただ手を合わせるだけ」ということをどこかで読んでましたので、宗教者の作る儀礼のうさん臭さを感じて、ただ手を合わせただけでした。

 

神仏がホントにあるなら、もっと世の中良いはずじゃなんても思うのです。

 

今年の年賀状の9つの駄句・駄歌の一つに、

「父親の仇取るとうガザの子に我言葉なし神仏もなし」と私は書きました。

復讐心の連鎖です。どこに救いがあるのでしょうか。

 

年賀状と言えば、、50代の若い友人が難病にかかって「人生何があるか分かりませんね」と言ってきたことが心に残りました。また、いとこの中で、2年前に難病にかかったと知らせてきた人の年賀状も、心痛むものでした。運動機能の低下する難病です。

その手書き部分は、判読が難しいくらいでした。どれほどの強い意志で書いたものかが想像されます。某大学の院教授でした。通信関係で多くの業績を上げたひとでした。

 

救いがないと言えば、今朝午前4時から見た「あんのこと」という映画です。

 

ブログ知人のSPYBOYさん恒例の、今年の映画ベスト10で上位にランクされてたのを見て、プライムビデオにあったのを思い出し、見ました。

 

結末は、知ってたのですが、どうなるんだろうとドキドキしながら見てました。おいおいお前ら、あんがかわいそうだろう、何とかしろよ、と思いながら見ました。毒親という言葉があるそうですが、あんの母親こそ毒親です。でもあの毒親とその母親を社会が何とかしろよと、イラついてみてました。

 

説明の殆どない映画ですが、実話に基づいた映画という字幕が初めに流れます。痛いです。現実にこういう人がいたんですね。

 

映画で描かれるコロナ禍での非正規の首切り、学校の閉鎖、これは事実でした。安倍首相の非常事態宣言、オリンピックの1年延長、ブルーインパルスの飛行、むなしいことでした。

 

でも、救いはありました。

 

あんを助けた非行警官の「クスリをやっている奴は自殺しない。くすりがやりたいから自殺しない。あんはクスリをやめてたんだ」という言葉です。そして、幼子をあんに一時預けた母親の「(あん)は、恩人です」という言葉です。

 

あんは、周りに助けられて、クスリと売春から脱却しようとしてたんだと思い、救われました。

しかし、そんなあんを助け得ない社会はおかしい。2200兆円も、個人金融資産あるんだぞ。おい、日本の政府与野党、防衛費を5兆から10兆に増やすだと、そんなことやってる場合ですか。

 

 

今年もよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年一年を振り返って

少し早いですが。個人的なことのみ。

特に生活上大きく変わったことはなかったですが、趣味の面で大きく変わったことがありました。

NHK+に加えて、プライムビデオが見られるようになり、ドラマ・映画・ノンフィクションをいっぱい見るようになったことです。代わって読書が激減しました。これは脳みその衰えも影響してると思います。

(嬉しかったこと)

〇初めて孫に昼ご飯を作ってもらったこと

〇コロナ禍が過ぎて久しぶりに旧友といっぱいあえたこと

  中学時代、大学時代、初就職の頃、就職5年~9年の頃の友人たちと会えました。

 (中学・大学時代の同窓・同級会は今回が最後で、解散しました。)

 

(よく頑張ったと自分をほめたいこと)

〇友人の終活を手伝ったこと(葬儀・お墓・遺産相続・今後の面倒を見る人決定)

 

(いつも通り、まあ頑張ったこと)

〇家族5人の夕食づくり、畑作り、散歩、池の草刈り、スタンデイング

 

(ごく少し残念だったこと)

〇父母の両方の兄弟姉妹(おじおば)すべてが他界。こんどは俺の番?(笑)

〇釣りの復活、鉛筆書写の復活

 

(かなり悔しく残念だったこと)

〇カボチャとスイカを何ものかに食われたこと

〇「壁」(103万、106万、130万・・・)について、考えがまとまらなかったこと

 

(楽しかったこと)

〇2度の妻・娘・孫とのハワイアンズ

〇東京・熱海への一人旅行

〇夫婦での袋田の滝旅行

 

(面白かったドラマ・映画・ノンフィクション)

1.ドラマ「下山事件」、2.ドラマ「透明なゆりかご」、3.再現ドラマ「リンカン」、4.ドギュ「安保闘争」、5.ドギュ「膨張と忘却ー理の人が見た原子力政策」、6.映画「空母いぶき」7.ドギュ「二つの敗戦国ーさまよえるドイツ人」、8.ドギュ「揺らぐ、命のビザ」9.ドギュ映画「生きろ」、10.「月3部作」、「シビルウォー」「祈りの幕が下りる時」、「22年目の告白」「アルキメデスの大戦」

 

 

ブログ知人の皆さま、今年もお世話になりました。良いお年をお迎えください。来年再開しましたらまたよろしく。

 

 

 

 

 

国境の島の苦しみ

NHKスペシャルで、「国境の島 密着500日ー防衛の最前線はいまー」を見た。

 

国境の島とは、与那国島のことである。人口1700人で、台湾との距離は111㌔なのだそうだ。近い。映像にたびたび出てくるが、与那国島から見える台湾島は、のしかかるように見える。

 

実際、台湾は、与那国町民に重くのしかかっている。勿論、「台湾有事」に備えてどうするか、という問題である。

 

もともと与那国には自衛隊基地はなかったが、中国の海洋進出に対抗して、日本政府は、2008年に自衛隊の監視部隊を設置した。この時、島民には賛否両論があり、論争があった。(論争の様子も少し流れる)

 

さらに、日本政府(岸田政権)は、ロシアのウクライナ侵略という新情勢を理由に、2022年末閣議決定で、安全保障関連3文書を策定し、それを実行に移している。

 

日米軍事協力の強化や例の敵基地攻撃能力・防衛費GDPの2倍増計画、などである。

 

その中では、中国の脅威を強調していて、南西諸島の防衛力強化を実施している。その一環として、2023年、与那国へのミサイル部隊配備が始まった

 

番組は、与那国町と土建会社経営の大宜見朝要さんと畜産業・小峰博泉さんの三人を中心に、与那国町民の苦悩を描いている。

 

小峰は、保守の町議時代、台湾・香港・フィリッピンインドネシアなどとの交流・交易での島の発展を目指し、自衛隊基地の設置に反対した。

 

一方大宜見は、人口増・過疎化脱却、土建の仕事の発生という点で賛成した。(実際、駐在自衛隊員は、運動会や祭りに参加し、臨時の住民として町に貢献している)

 

2人は、幼なじみの同級生で、今も付き合いはあるが、二人の間には基地問題が横たわり、本心での話し合いができない。ここに深刻な分断がある。

 

賛成の立場の大宜見も、ミサイル基地には疑問があり、「監視部隊だけ」と思ってたという。

 

今年は、有事の際の「全島民避難計画」の住民説明会があった。

 

町の職員の説明:「バスに何分で集合」「手荷物は、縦横高さ合計何センチ以内」「全島避難故、町の職員退去後は電気はない」「全員退去は、義務であるが罰則はない」「補償の決まりはない」等々

 

住民の疑問:「戦争を前提としている話か」「避難の最中、爆弾が飛んでこないか」「町にシェルターを備えるべきでは」「俺たち、島に帰れるのか」「弾丸はいつ飛んでくるかわからないだろう」等々

 

小峰は言う。「自衛隊に皆振り回されている。ミサイルを設置して標的になるのは嫌だと思うが、それはわがままと言われ、言えない」

 

自衛隊基地推進派の町長は、「戦争がしたくてやっているわけではない。その真逆だ」

 

昨年から今年、軍備増強のため、空港・港湾設備充実計画があり、与那国も手をあげたが、2度ともダメだった。

町長:「(政府には)ずるさが見え隠れする」「私は、軍事基地をつくると思ってない、港をつくるだけだ。それは島の発展のためだ」「与那国が手をあげなければ、石垣や竹富に持っていかれる」「(ミサイル基地は)原発や火葬場と同じで、必要だけどみな嫌がるもの」「島をひっくるめまとめて、米国や中国と関係ないハワイあたりに持って行きたい」

 

小峰は、島に来た見知らぬ人から「国境にあるのだから、国に協力するのは当然、防衛協力は国民の義務だろう」と。

小峰は言う。「防衛の義務は、全国民のものだろう。なぜ、俺たちだけ、責務があるように言われるんだ」

 

番組は、「島民の苦しみを国民どれくらいが知っているのか」というナレーションで終わる。

 

確かに私も島民の苦しみを知らなかった。第一、与那国島という国境の島を、明確には知らなかった。

 

まずは、NHKのナレーションが言う通り、全国民は、南西諸島の現状と島民たちの苦悶を知るべきだろう。島から見える台湾島の大きさ!

 

私は、武装中立日米安保条約破棄、自衛隊による専守防衛、中立故台湾有事に介入しない)かつ国際法中心の外交が日本の安全保障策として正しいと思っている。中立国を攻撃することは国際法上できない。また中国も日本国領域内への攻撃は、国益上もしない可能性が高い。

 

しかし、これは極少数派の考えであり、現在日本国は、日米同盟による安全保障の道を取っている。

それでも、集団的自衛権を認めなければ=安保法制破棄で、台湾有事の場合の戦争参加(惨禍)を避けられる。流れ弾が少々あるにしてもね。敵基地攻撃のミサイル基地はおいてはならない。標的になるからである。

 

安保条約(1960年以来)があり、安保法制(2015年以来)があり、安保3文書(2022年以来)に対して立民などの厳しい反対がない以上、

台湾有事が起きれば、それは、日本有事となり、中台戦争に日本が参加する可能性は高いと判断する。

 

故に現状、やるべきことは

①台湾有事が起きないようにすることである。抑止力理論が、中国に通用すればいいのであるがなあ。私は怪しいと思っている。

 

②南西諸島に、敵基地攻撃の基地を置いてはならぬ。敵の攻撃の理由付け・標的になる。ひいてはそれは、日中全面戦争の可能性も出てくる。

 

③南西諸島全体で12万の避難となるのだそうだ。難しい。自衛隊の艦船・航空機では攻撃される可能性も大きくなる。民間の輸送手段をきちんと構築しておくべき。同時に12万人が難しければ、ミサイル基地のある島を優先にすべきだ。

 

④心身の状態の為逃げられぬ人も出よう。介護人や生活用品の備蓄も必要。こんな人の為降伏の意思表示手段を教えておく必要がある。

 

⓹二つの大震災、多くの地震・水害を参考に、避難先の生活の確保の研究が必要だ。

 

 

⑥戦争終結の手順・構想を明確に政府は持っておくべきだ。作ってあるのか?

 

自衛隊員・民間人の死傷や土地建物生産物への補償も決めておくべき

 

思いつくまま書いた。どんなことも起きる可能性がある。

私は、東日本大震災の巨大地震津波なんてあると思ってなかった。原発事故なんて夢にも思ってなかった。第二次の日中戦争だってあるかもしれぬ。