11 月 24 日にGoogle 日本オフィスにて、「スマートフォン向けサイト 最適化勉強会」を開催しました。
今回は、この勉強会の内容より、質問の多かったものやアンケートにて好評だった 3 点をまとめてご紹介します。
スマートフォンサイトを作るきっかけ・タイミング
スマートフォン市場が伸びている事はわかっているものの、きっかけやタイミングでお悩みのサイト運営者様も多くいらっしゃるかと思います。
パネリストの 2 サイト様も前々からスマートフォン対応サイトは考えられていたようですが、実際に対応されたのはスマートフォンからのトラフィックが急激に増えた時期とのことでした。
「ターゲットのママ層はスマートフォンの所持率は高くないかな、と思っていたのですが、春先からものすごく増えた、という印象を受けました。8月には一気に倍になったことで見過ごせないくらいの量になったので、10月にスマートフォン対応サイトを開設しました (ママスタジアム)」
「スマートフォン対応サイトを作ってから、実際にユーザーから見やすくなった、使いやすくなったという声も Twitter 等でも届き、ユーザビリティの観点からも作ったインパクトがありました。(ポケモン徹底攻略)」
お盆や年末年始など、長期休暇ではパソコンからのトラフィックが減りますが、スマートフォン対応をすることでスマートフォンからのトラフィックがその時期に増え、収益の減少が防げた、というお話もありました。
スマートフォン対応フォーマットとその収益率について
スマートフォン対応サイトには、コンテンツ向け AdSense でスマートフォン対応の以下の 4 つのフォーマットをご利用ください。
- モバイル バナー(320x50)
- レクタングル(中)(300x250)
- スクエア(250x250)
- スクエア(小)(200x200)
実際にスマートフォン サイトの対応後、スマートフォン用フォーマットを入れた場合の収益について、Google の担当者、パネルディスカッションの両方のセッションで触れ、多くの方に好評をいただきました。
「トラフィックに関しては、スマートフォンからのトラフィックは増え、それでも従来の WAP 携帯からのアクセスに比べると1/5程度でしたが、AdSense の収益は 1 対 9 の割合でスマートフォンからの収益が占めています。CPC や CTR もまったく違い、サイト運営の戦略が変わりました。(ママスタジアム)」
モバイル コンテンツ向け AdSense のスマートフォン タイプを選んだ場合*、広告在庫がより豊富で、CPC の高いパソコン向けの広告が表示されます。また、スマートフォンの見やすさ・使いやすさなどから、クリック率 (CTR) も高い結果が出ています。
スマートフォン対応サイト - 効果的な AdSense の設定方法
実際に AdSense を貼る場合、具体的にどの場所にどのサイズを設定すると効果的なのか。多くのサイト運営者様からいただくご質問です。サイトの内容等によって効果は異なりますので絶対の場所はありませんが、AdSense チームのこれまでの経験からお勧めする設定場所とサイズの組み合わせを以下にご紹介します。
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お勧めの配置例 (クリックで拡大します) |
1. ポリシーに沿った配置
プログラム ポリシーに記載されているように、1 ページに対し、最高 3 つまでの広告ユニットを表示できます。ただし、1 つの表示可能なページ(1 ビュー)に表示できるモバイル コンテンツ向け AdSense の広告ユニットは 1 つのみです。
端末等によって若干の差はありますが、代表的な端末機種において広告が 1 画面に 2 つ以上表示されないような配置をしていただくことをお勧めします。
2. タイトル下には 320 x 50 、記事の下に 300 x 250
300 x 250 のレクタングル(中)は効果的な広告の一つですが、ページの上に置くことでユーザービリティを下げてしまう可能性があります。ユーザーが目的としていたコンテンツの下に入れ、コンテンツを読み終えた後に読んでもらえるようにしましょう。
また、タイトル下など、上部に設定する場合は、 320 x 50 のサイズを設定しましょう。
Posted by 黒川 彩子 - Inside AdSense チーム