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AR(拡張現実)を農作業に活用! 農作業補助アプリ「Agri-AR」に機能が続々

「Agri-AR」は、AR技術により、現実空間へのガイドの配置や各種計測など、農作業の効率化を補助する実用的なアプリ。「一度、試しておくこと」は農業の現場でも多くのメリットをもたらすに違いない。

 

 

農林水産省による研究支援を受けて開発
幅広い現場作業を効率化

スマートグラスを装着した人が圃場で作業――。未来を先取りしたような動画が注目を集めているのをご存じだろうか?

利用しているのは『Agri-AR』アプリ。農作業におけるシンプルな仕事の効率化を実現するためのアプリケーションサービスであり、アプリをインストールすれば、スマートフォンをはじめとするあらゆるデバイスで使える。いかなる場所で使えるのもセールスポイント。

「安価、しかも誰でも、どこでも使える」を掲げ、『株式会社Root』の岸圭介・代表取締役がAR(拡張現実)技術を活用して開発・改善に取り組んでいる。

 

『Agri-AR』アプリの実質的な開発開始は2022年。農林水産省の「戦略的スマート農業技術等の開発・改良」(生研支援センター)に採択されたことを契機とし、2024年4月にはアプリ・サービスを公開した。12月に行われたXR(VR/AR/MR)分野での日本最大級のカンファレンス「XR Kaigi 2024」では、XREAL Best Creative賞及びXR Future Pitchにおけるオーディエンス賞を受賞するなど、農業業界以外からの注目も大きい。

現在、アプリに実装されているのは以下の12機能となっている。

①平行直線ガイド
②畝・苗シミュレーション
③面積計測
④距離計測
⑤レベル計測
⑥サイズ計測
⑦体積計測
⑧林業用β・速度移動
⑨トラクタ外周算出
⑩AI果樹熟度判定
⑪空間マッピング
⑫気象積算シミュレータ

平行直線ガイド

畝・苗シミュレーション

距離計測

サイズ計測

全12機能のデモ動画や使い方は、公式サイトで確認してほしい。

また農園からの要望に応え、ドイツの農薬メーカーBASFが世界で展開し、日本でも普及が進む圃場衛星情報サービス「xarvio® FIELD MANAGER」(以下、xarvio)との連携機能も開発した。
「xarvio® FIELD MANAGER」との連携機能

これにより、xarvioが提供する可変施肥や地力マップを、現実の圃場に配置して境界線などを確認することができる。
本機能も、現在の全12機能に組み込まれ、2025年1月からアプリで利用できるようになる予定。

クラファン経由で
安価に利用できる

『Agri-AR』アプリは汎用性が高く、さまざまな作業を効率化できるため、活躍のフィールドは実に広い。すでに、全国の農園、農業技術センター、農業資材会社をはじめ、約300の導入実績があり、海外ではフィリピン農業省傘下の研究センターで導入されているほか、ベトナム・インドネシアでも普及を進めている。

現在、『Agri-AR』アプリに林業用の拡張機能を追加するためのクラウドファンディングが実施されている。
クラウドファンディングを通じて申し込むと、『Agri-AR』アプリの公式サイトで提供されているものと同じアプリが割安で使用できるリターンも用意されている。
募集期間は2025年1月31日まで。未来を身近に感じたい方はぜひ、クラウドファンディングを覗いてみてほしい。

 

問い合わせ

株式会社Root
MAIL:info@root-farm.com


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