あれはなんだったんだ? [ことばの元気学]
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イラク侵攻10周年だそうな。
あの戦争でアメリカ軍の4487人が死に、イラク市民の11万〜12万人余(推計)が
死んだんだそうな。
いや、ひとごとじゃない。
あの戦争の開戦には、日本はいち早く賛成し、自衛隊が後方支援に出かけた。
すごい数の人たちが死んだことの責任は、日本にも、つまりぼくらにだってある。
あのとき、開戦に賛成した理由は、イラクが大量破壊兵器を隠し持っている、
ということだった。
が、それはとうとう見つからなかった。
つまり、無かったのだ。
フセインがつかまって、歯の検査をされている報道写真を見た。
が、彼の大きな口の中にも
大量破壊兵器は見つからなかった。
その後、フセインは絞首刑で殺された。
首に太いロープを巻き付けられている彼の報道写真を見た。
罪状は圧政と住民の大量虐殺ということだったらしい。
それで、結局イラクに平和は戻ってきたのかというと、
全然そうじゃない。
戦後も多くの市民が死んでいるし、テロがいまも絶えない。
戦争とその後の宗派の争いなどによるイランの国内避難民は約120万人にのぼるという。
いまさら何を言っても死者は帰らない。
だけど、日本はなぜあの開戦に賛成したのか。
結果的に大量破壊兵器が無かったことに対して、
どんな謝罪なり、弁明があったのか。
それとも、そんな犠牲より、日米の絆を強化することのほうが大事だったということなのか。
そういうことについて、
自民党政府なり党首なりは、国民に何かはっきり言ったのか。
憲法改定にむかって、いま日本はまっしぐらに進んでいる。
自衛隊は日本軍になり、徴兵制が敷かれることになるだろう。
こんな大事なことを、国会議員の半数で決めていいのか。
いまのままの3分の2ではダメなのか。
自信がないのか。
2013-03-21 00:29
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