レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)の源流のひとつは、
ギャング・オブ・フォー(Gang Of Four)だという。
トム・モレロ(Tom Morello)はUncut誌の最新号のインタビューの中で、ギタリストとしての最も大きな影響を受けた人物の一人として
アンディ・ギル(Andy Gill)を挙げ、ギルの影響なしには、政治的な怒りを込めたリフを演奏することはできなかっただろうと語っています。
モレロは自身のスタイルを磨き上げていた時期に、ギャング・オブ・フォーの曲が重要な役割を果たしたと説明しています。
「ギャング・オブ・フォーのようなバンドは他にない。アンディ・ギルは、ギタリストとして俺が最も影響を受けた人の1人だ」
モレロはギルのギターに対する多様なアプローチに非常にインスピレーションを受けたという。異なる演奏スタイルを組み合わせることで、自分独自の特徴的なサウンドを作り出すことができるとモレロが初めて気づいたのはこの時でした。
「彼は楽器に対して全く型破りなアプローチをしていた。ラモーンズのような3コードだけで十分というような型破りさではなく、ギターが出すことのできるどんな音でもファンクのグルーヴや不調和なリフに組み込むことができるという考えだ」
また、ギルの演奏には激しさも重要な要素であり、モレロはそれを自分のプロジェクトすべてに取り入れようと模索していたという。
「アンディは本当に、ギタリストにとっての平原に立つライオンのような存在だった。彼は楽器を猛禽類のように攻撃的に演奏していたが、バンドのイデオロギー的な視点は歌詞だけにとどまらない。それが彼らの音楽制作へのアプローチのすべてだった。
ギターから発せられる音は、歌詞が資本主義社会の日常を解体しているのと同じように、楽器を解体したものだったんだ」