発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をしている小児ST(言語聴覚士)です。
とあるクリニック外来に常勤勤務して十数年です。
お子さんの就学にあたり、支援学級か、普通学級かを決めるときは、
親御さん、数ヶ月をかけて決定します。
それまで、あちこち見学に行ったり、教育委員会、園の先生、ドクター、私のような者他、に色々意見を聞き、
最終的に親御さんが決定します。
当院の場合、訓練時の様子と、標準検査の結果で、アドバイスをします。
※あくまでも、私個人の考えとの前提でお話します。
数年前の話です。
その子(以下Aくん)は、お母さんが年長の夏頃から色々見学に行き、
担当のドクターや、園の先生、見学に行った支援学級の先生や普通学級の先生からもアドバイスを受けていました。
私の考えもお伝えし、それらは共通して、Aくんには支援学級があっているのでは?
との結果でした。
その後、教育委員会でも支援学級が妥当という判断が出ました。
お母さんも支援学級に入れよう、と決心し、支援学級と最終決定しました。
12月までには、支援学級と決まって、あとは、入学式を迎えるだけでした。
でも、3月に入ったある日のこと、入学まであと2週間くらいで、Aくんのお父さんが反対しだして
急遽、普通級で小学校生活をスタートすることになりました。
今まで、何も言わなかったくせに、なぜか今更あれこれ言い出し、最終的にはひっくり返してしまった。
突如、横から顔を出して、決まったことに口を出す。
こういう人はたいてい、子どもを直視していないし、現実がわかっていない。
学校にも多大な迷惑がかかる。
大どんでん返し。私は、勝手に「ちゃぶ台返し」(昭和ですみません)と呼んでいる。
実は、割とよくある話なのです。