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ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「入管問題」を書くということ

「困ったときはお互い様」が死語になったとは思っていない。小生などは、一時「都会」暮らしを経験したとはいえ、農村で育った人間として、冠婚葬祭で近所同士が、今からすれば、過剰なまでに助け合う姿を見てきた。これは千葉に限らないと思うが、1960年代…

オミクロン株と水際対策のこと

日本では小康状態を保っているコロナ感染。昨日11月27日の新規感染者数は127人、死者1人。千葉県は新規感染者数2人。ここのところずっと一桁で推移している。政府は新型コロナウイルス対策の行動制限の緩和を発表しており、これを受けて飲食店での会食人数や…

金平茂紀『筑紫哲也『NEWS23』とその時代』

金平さんの『筑紫哲也 『NEWS23』とその時代』(講談社)を読了した。楽しいことばかり書いてはなかったが、一気に読んだ。 先日来、金平さんのインタヴューのことや筑紫さんの最後の「多事争論」(先日の引用と金平さんの本書での引用がちがうのだが…)のこ…

女性議員に立ちはだかる「5つの壁」

3月から隔週金曜日に放送されている(という)TBS・CS放送の「政治をSHARE」という対談(いや鼎談)番組を一週遅れで見た。YouTube配信はありがたい。今回のテーマは「女性議員は増えちゃダメ? 立ちはだかる5つの壁」。進行は久保田智子アナ。ゲストは国民…

2008年3月28日「多事争論」より

金平茂紀さんの『筑紫哲也NEWS23とその時代』を読んでいる。食卓上においたまま、食後に少しずつ読むことにして、昨日6章まできた。 「おかげ」でテレビをいっそう、というか、ほとんど見なくなった。ジャーナリストの筑紫さんが「越境」してその可能性に挑…

「いま 先生は」を読んで

これは学校で働いたことのある人なら誰もがわかる身につまされる話。しかも、ほとんどの人が改善したいと思っているのに、全体として悪化することはあっても、ほとんど改善されないという、まさに今の日本の政治の姿と二重写しになるような話だ。 朝日新聞が…

立憲代表選と『文読む月日』4

昨日、日本記者クラブで立憲民主党代表選の立候補者討論会が行われた。衆院選の総括、特に比例区で立憲民主党が得票を減らした一番の原因について尋ねられた候補者4人(逢坂氏は別の質問の回答ですでに「日常活動が足らなかった」と述べている)は以下のよう…

金平さん「筑紫哲也NEWS23」の時代を語る

TBSの「報道特集」でおなじみの金平茂紀(かねひら しげのり)さんは、かつての報道番組「筑紫哲也NEWS23」の編集長だった。「NEWS23」は今も続いているが、初代キャスターだった筑紫さんは2003年3月の「多事争論」の出演を最後に、同年11月に亡くなった。1990…

晩秋に 何を思うや 小池知事

最近表舞台からすっかり姿を消している東京都の小池知事。「過度の疲労」を理由に2度目の入院をし(10月27日より1週間)、11月2日に退院、それから2週間以上自宅療養を続けていたが、21日(日)ようやく公務に復帰すると伝えられた(18日夕方の記事)。公の…

立憲民主党代表選を前に 岡田憲治さんの話

オカケンこと政治学者の岡田憲治さん。以前「政治学者、PTA会長になる!」という新聞の連載記事が興味深かったことを思い出す。政治学者、PTA会長になる!:/1 強制に義憤「魔界」参戦 「委員決め」は罰ゲーム、子供の運動会も断念 | 毎日新聞 その岡田…

「親ガチャ」のこと

きっこさんのブログ記事「親ガチャ、国ガチャ、時代ガチャ」をおもしろく読んだ。 ご多分に漏れず?小生も「親ガチャ」なる語は今年の夏頃はじめて知った。カプセルに入ったおもちゃが出てくるガチャガチャというのがあるのは知っていたが、あれと同じように…

映画「新聞記者」を見て

今日は短く。 2年前に公開された映画「新聞記者」を見た。モリカケや山口敬之の逮捕状もみ消しなど、アベ政権時代の「現実」が幾つも重なり、虚実ないまぜになっているが、率直に言ってよくつくったなと思う。主演の松坂桃李さんとシム・ウンギョンさんの二…

文通費問題は「パンドラの箱」?

維新議員の「告発」から始まった国会議員の「文通費(文書通信交通滞在費)」問題。「文通費」100万円 元熊本県副知事の小野泰輔議員「どう考えてもおかしい」(KAB熊本朝日放送) - Yahoo!ニュース あちこちに飛び火し、「ブーメラン」になって「告発」…

映画「ユダヤ人の私」

「ユダヤ人の私」というドキュメンタリー映画が今週末20日(土)より岩波ホールで公開される(2022年1月14日まで)。ホロコースト(ナチスなどによるユダヤ人虐殺)の生存者の語りを記録した貴重な作品。前作「ゲッベルスと私」(2018年)に続くシリーズ第2…

「教え子」の一言

先日親交のある元「教え子」のA君から久しぶりに電話がかかってきた。「お変わりないですか?」と訊かれたので、父親が亡くなったことを話すと、実はA君自身も去年父親を亡くしたのだという。脳梗塞で倒れたと聞いてはいたが、小生などよりたいそう若いのに…

『海をあげる』 本屋大賞受賞のこと

上間陽子さんの『海をあげる』(筑摩書房)が「本屋大賞 2021年ノンフィクション本大賞」に選ばれたという。実際に本を読んだ者として、受賞を喜ばしいと思う反面、このあと「商業ベース」に乗せられていくことを思うと、少々複雑な思いもする。 早速、今朝…

世論と輿論 與那覇さんの話

父親が亡くなってから、暇な時間に荷物の片付けや書類の処分を励行してきたが、年内にはとても終わりそうにない。古い箪笥の抽斗をあけると、昔の領収書や会計簿の類いに加え、写真などが出てくる。これは父親というよりも母親が大事に収集していたようにも…

驚愕 2030年札幌五輪 再び?

2030年の冬季オリンピックの開催都市に札幌が立候補していることは知っていたが、なんと今月末に札幌内定が発表されるかもしれないというのだ。驚愕である。 週刊新潮 2021年11月11日号掲載の記事より。2030年「札幌冬季五輪」内定が今月中に発表の可能性も …

『文読む月日』3

今日は短く。 『次郎物語』の作者下村湖人のことばに 「馬鹿は必ずしも高慢ではない。しかし高慢はすべて馬鹿である」 (『青年の思索のために』) というのがあるらしい。 トルストイ『文読む月日』の11月9日のテーマは、この「高慢」。 (一) 自愛は高慢…

「戦後の終焉」と改憲 保阪さんの話

「お題目のように唱えるだけの憲法(理念)はもうたくさんだ」――だが、問題はその続きで、だから、「お題目」にしないで書いてある(憲法理念)とおりにやるべきだ、と考えるか、あるいは、嘘くさい「お題目」はやめにして憲法(理念)を変えるべきだ、と考…

「未来のための金曜日」と若者のこと

ひとむかし前は人前で話をするのが仕事だったが、今や「人前」どころか「今日は誰かと話をしたかな」と思うほど “現場” から離れてしまっている。ふりかえるまでもなく、公的な場で話をするのは、緊張もするし、あまり得意ではなかった。うまく言葉を紡ぎ出…

公明党の不祥事2つ

法務局で不動産の移転登記の手続きを終え、次は相続税の申告。農協の職員から、税理士に頼むと10万円くらいかかると言われたので、何とか自力でやってみようと準備を進めているが、手続きのし方や申告すべき資産の特定にいまひとつわからないところがあって…

ポストコロナとコモンズ

作家で珈琲店経営者でもある平川克美さんのインタヴュー記事を読んだ。ポストコロナの日本社会はどこへ向かうのか、あるいは向かうべきなのか。記事の後半に出てくる「共有化」という言葉が目を引く。11月5日付毎日新聞より。聞き役は葛西大博記者。特集ワイ…

2A時事放談

今月の戯れ言です(腹いせかも)。 ソ:おっと、シンゾーじゃねえか。何を遠巻きにこそこそ歩いてんだー? ベ:うわー、見つからないようにしてたのに。タロー先輩、目がいいからなあ。 ソ:当たりめーだ。おめーも、派閥のトップに座るんなら、俺様のように…

前川喜平さんのTweetのこと

今日は短く。 選挙ネタには区切りをつけ、次はCOP26だと思っていたが、ひとつ気になったことを。「右傾化を憂慮する一市民」前川喜平さんの昨日のTweetの評判があまりよくない。「愚民発言」などという批判も目にした。はたしてそういう趣旨なのだろうか。前…

千葉11区と12区

昨日新聞の地方面(千葉版)に市区町村別の比例投票先(政党)が載っていた。眺めているうちに数字の足し算が妙に合致するような気がして「あれ?」と思った。比例での自民と公明と維新の3党の得票数の合計と小選挙区の自民候補の得票数がだいたい同じところ…

維新躍進のこと

今回の衆院選で、維新の会は自民批判票の受け皿になったと言われる。全体の数字から見ると、確かにそうなのかも知れないが、それにしても当選者の政党別の地図を眺めると、大阪がまるで「独立国家」のようで、その「維新王国」ぶりが際だっている(バチカン…

「祭りごと」 終わる

衆院選挙の開票終わる。寝起きは個別の結果に上機嫌だったが、よくよく全体が見えてくると、場所をかえて刺し違えているだけのような気がしてきた。それどころか、野党共闘の主軸だった立憲民主党と共産党はともに議席を減らしているのだから、維新は勝った…