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「モーニング・ツー」にスマートフォン版登場 1冊190円

「モーニング・ツー」が、この1月よりモバイル端末で楽しめるスマートフォン版を発売している。書店などで売られる雑誌版がまるごと、iPhone・iPad、Android端末に対応する。

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 講談社モーニング編集部によるマンガ雑誌「モーニング・ツー」が、この1月よりモバイル端末で楽しめるスマートフォン版を発売している。書店などで売られる雑誌版がまるごと、iPhone・iPad、Android端末に対応する。
 しかも雑誌版が定価390円であるのに対し、スマートフォン版は190円と半額以下とかなりリーズナブルな値段設定だ。本誌の発売日である1月22日に「Voyage Books」アプリを利用してiPhone、iPad、iPod touch向けに販売開始したほか、1月25日にはDoCoMoとSoftBank双方のAndroid端末に向けて販売をスタートした。auについてはフォーマットが未対応としており、当面の予定はない。

 マンガ出版業界ではプラットフォーム整備が進んだこと、新規参入企業が相次いでいることから、電子書籍への関心が高まっている。実際にマンガを主要コンテンツとするウェブマガジンも増え、iPhone、iPad向けに展開する例も少なくない。
 一方で、有名作家作品などのメジャーなタイトルの電子書籍化はまだまだ進んでいいない。とりわけ現在市販されている雑誌の電子書籍はほとんどみられない。「モーニング・ツー」の今回の試みは、マンガ雑誌の電子化の先進的な試みと言えるだろう。

 しかし、モーニング編集部の電子書籍に対する取り組みは、突然始まったものではない。既に2009年には、「理想書店」を通じたマンガ雑誌初の試験販売を行っている。今回の販売も、その延長線上にある。さらに、「モーニング・ツー」のウェブでの無料公開や独自の作品掲載を進めるモーニングWEBなど常に新たな取り組みを行っている。
 モーニング編集部が、週刊雑誌「モーニング」でなく、月刊発売の「モーニング・ツー」でこれを行うのは同誌の特色も背景にありそうだ。数あるマンガ誌のなかで「モーニング・ツー」は、野心的作品、実験的な作品の掲載に定評がある。熱心なマンガファンには人気が高いが、大型少年誌、青年誌に較べると発行部数は多くない。それゆえ地方を中心に同誌を取り扱わない書店も少なくない。そうした地域の熱心なファンに手軽に作品を届け、なおかつ認知度を拡大するために電子書籍は適したメディアと言える。
 それに加え、他のマンガ雑誌の電子書籍対応が遅れていることもあり、iPhone・iPad、Android端末における「モーニング・ツー」はかなり存在感を発揮しそうだ。今後の電子出版の行方を追ううえでも見逃せない動きだ。

モーニング 公式サイト /http://morningmanga.com/

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