2016年4月からの第2シーズン開始も決まっている本作の解説や見どころなどを紹介している。特集では、編集部からお薦めのエピソードとお気に入りのキャラクターをピックアップしている。
[お薦めのエピソード]
■ 第13話 「新宿擾乱」
第12話「八高超人墜落事件」で、多くの謎が一挙に解き明かされた。それを受けての「新宿擾乱」は、第1シーズンのラストに相応しく、これまで出てきた超人たちが総登場するなど豪華なエピソードである。
しかし、その物語はどこか寂しさを漂わせる。怪剣クロードが暴いた真実の前に、一方の超人たちは国家と敵対し、もう一方の超人は国家を守る側につく。そしていずれに決めることが出来ない者も……。
これまでも作品の底に流れてきた「正義とは一体どこにあるのか」が、より明確に描かれた一本になった。それでも怪剣クロードとの対決に挑む爾朗の真意はどこにあるのか、実は明確でない。それは輝子を取り戻すためなのか、自分の信じる正義のためなのか、そして爾朗の信じる正義はどこにあるのか。
すでにこれまでのエピソードでも明らかにされてきたように、爾朗はこれを機に超人課を去ることになる。爾朗の見つけた正義は、4月から放送をスタートする第2シーズンで明らかになるに違いない。
[お気に入りのキャラクター]
■ 鬼野笑美(CV:豊崎愛生)
笑美は「超人課」の中核メンバーで、その正体は妖怪と人間との間に生まれた存在だ。ミステリアスでクール、そして大人の女性の魅力を漂わす。作中ではしばしば重要な役割を果たすにも関わらず、その存在はいつも控えめだった。
しかし最終回にして、笑美のドラマや内面が一気に描きだされる。熱く情熱的な魂は、爾朗に向けられる。輝子の恋敵ではあるが、むしろ笑美を応援したくなった視聴者も多いのでないだろうか。
(C)ボンズ・會川昇/コンクリートレボルティオ製作委員会