Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

「愛情」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 愛情とは

2024-12-19

犬を飼ったら娘のQOLが爆上がり

結論

学校でよい友達を作れない一人っ子の家庭は、犬を飼うのがおすすめ

家庭環境

自分父親)と妻と娘(小1)の3人暮らし

背景(犬が来る前)

娘は小学校に通うようになってから、日々どんよりしていった。

理由はいくつかある。

  • 友達がいない。私は妻からすると、友達なんてものは「良いところも悪いところもあって当たり前。腹が立つこともあるが、自分にとって良いところが多い人となんとかつきあっていく」ものだと思っている。が、娘はこれまで幼稚園自分と非常に気質の合う、けんかも少ない友人と付き合ってきたので、友人に対して求めるハードルが高い。よって、私や妻の目からみると「友人と思えるような人」でも、娘から見ると「クラスメイトではあるが友人ではない」ということになり、友人がいないといっている。

  • クラスメイトが謝らない。友達がいないとも関連するが、私も妻も娘には「自分が行った行為が誤っていたら、きちんと謝って改善する」ことを教えてきた。もちろん親も、誤ったことをしたら娘に謝るし、改善するようアクションをとる。しかし、主に兄弟がいる家庭で育つクラスメイトは、自分が原因のけんか起こしても謝らない、しかし次の日になると何事もなかったようにまた親しくしてくる。このクラスメイトの行動は、娘からすると理解を超えており、友達がいない、という思いに拍車がかかっている。

  • クラスメイトの説明力が低い。私と妻は「起こったこと、感じたことを、事実主観に分けて説明する」練習をしてきた。まだ完ぺきではないが、かなりできるようになってきていると思う。ただ、娘からするとクラスメイトの説明力は非常に低く、会話が成立しにくいようだ。


なお、勉強はかなり先行させているので、学習面は問題ない。また、いじめを受けているわけでもない。今思えば、私立小学校に通わせたほうがよかったのかもしれないが、近場に手ごろな私立小もなかったので、いまのところ徒歩5分の公立に通わせている。

犬が来た後の変化

とまあ、こんな感じで、学校嫌いの娘ができあがったのだが、先日念願のわんこを飼うことになった。生まれて2か月ちょうどで引き取ってきた。

何がよかったかを列挙してみる。

  • 命というものについて、自分なりに理解しようとしている。自分より寿命が短く、ほぼ確実に先に死ぬ犬、または生き物という存在に対して、時には涙を流しながら理解しようとしている。


というわけで、犬が来てからというもの、犬購入費用、犬の食費、ペットシート代、獣医費用ワクチン費用などがかかり、うんちおしっこの後始末などの面倒は生じているが、娘のQOLが爆上がりしたので、購入して大正解でした。

再度結論

犬を飼うとなると、いろいろと制約はありますが、親御さんが犬好きで、一人っ子の家庭でしたら、犬を飼うといいことが多いので、おすすめです。

anond:20241218180932

カタツムリが亡くなるところまで続編を出してほしい

カタツムリへの愛情が溢れていてとてもいい!!

2024-12-18

anond:20241217182342

1000万のくだり、その程度のはした金で死なれちゃ折角育てて生かしてきた元が取れないじゃない、って意味だろうなと1ミリ愛情感じなかったんだけど…

愛情もなく、愚痴ばかり

子供は全くいうこと聞かない

ほんと嫌

anond:20241217212256

論理ベースで話し合うからそうなるのでは。

子作りを伴わないセックスなんてほぼほぼ感情の話なんだよな。

ロゴスパトスでいうならパトスのほうなんだよ。

夫婦ですよね、浮気されたくないですよね、じゃあ性行為は定期的にしましょうねなんて話し合いしてもそりゃ双方気持ちが乗らないだろう。

そうじゃなくて性欲は落ちたけどやっぱりあなたと一緒にいると性的気持ちになるし、性欲解消は一人でも出来ないことはないけど愛情があるからこそあなたセックスしてより幸せ気持ちになりたいとか、必要なのはそういう話し合いだろう。

anond:20241218010551

共感しながら読んだ。私も自分家族とどう接したらいいか、話すべきか否か、話すとしてなにをどう話せばいいか、わからないまま正月帰省はしないとだけ言って、そのことに罪悪感を覚えつつ被害者意識も悲しさも愛情もありつつ…

増田さんの結論はよいものだと思う。応援しています家族にも自分にも向き合ってえらいよ。うまくいきますように。

2024-12-17

10年間、母の毒親ジャッジをしてきた

10年前、友達と親の愚痴の話になったときあんたのお母さんは毒親だよね、と言われた。

家に帰ってから毒親ネットで調べた。確かに、うちの親はこんな感じ、と思った。

けれど、すぐに「そうだ」とは思えなかった。そのときはまだ、親に感謝していたし、親のことを好きだった。

かに暴言を言われたり、理不尽な扱いを受けたこともある。でも、愛情は感じていた。

うちは愛があるから、違うもんね! 

――その瞬間はそう思ったけれど、ここから10年をかけて、わたしは「自分の親は、毒親なのか?」という疑問に囚われていくことになる。

書いてる人

書いてる人の母

発端となったエピソード

美大に進学してからなにかに気づきはじめた

美大には自分よりはるかに上手な人たちがたくさんいたが、技術よりもなによりも、マインドの違いに違和感を感じていった。

段々と、あ、自分って『絵を描いて褒められることが好き』なのであって、描きたいものとか、ないんだな。と気づいた。

思えば昔から、人並み外れたおっちょこちょいで(注意欠陥)、ミスを連発。

そのたびにお母さんはヒステリックに叫んだり「この出来損ない!」と怒鳴り散らしたりしていた。ブス、バカデブなどの暴言に加え、生まれつきの病気のことまで責められた。

3歳年上の姉は優秀だった。母は明らかに姉の方をかわいがっており、わたし保育園の頃から離婚したら、わたしお姉ちゃんと暮らすからあんたはお父さんについていきなさいね」と言われていた。

絵は、子供の頃から得意だった。

なにか描けば褒めてもらえるので、こんなに割の良いことはなく、暇さえあれば絵を描くようになっていった。

保育園先生友達友達のお母さん、学校先生。まわりはすごく褒めてくれるのに、お母さんはほとんど褒めてくれなかった。

「なんだか大胆さのない小さな絵で、あんたのヒクツな性格が出てる」とか「子供らしくない面白くない絵」などと言われた。

それは半分、周囲の褒め言葉への照れ隠しなのはわかっていた。

でも、お母さんに褒めてもらいたいという気持ちは常にあった。

ある程度大きくなると、もうこの母は褒めてくれないものなんだと諦めていた。

わたし承認の場をインターネットに求めるようになった。

「小五です!」などとわざわざ書き添えてインターネットに絵を載せて、優しい人たちから「小五の絵には見えません!」とか言われて鼻高々になっていた。

次第に、「より褒められそうな絵」を求めるようになった。パース明暗、色彩など、もともとの画力より「なんかすごい風」に見える小手先テクニックを駆使した絵ばかり描くようになった。

賞は、過去の受賞作の傾向を見てそれらしいものを描けばもらえる。簡単だなぁと思った。

そんなことをしていたから、本当の画力デッサン力)も、絵描きとしてのマインドも、何も育たなかった。

学校に通って絵を描きながら、あーお母さんのせいでわたしって自己肯定感ないのか、やっと気づいたわ、やっぱうちのお母さんて毒親? と考え続けていた。

 

どんなに認められても満たされない

就活事件

就活の頃になると、母が「お金がかかったんだから少しでも給料の良い会社に入って学費を返せ」と言うので、全く希望していない業界だったがゲーム会社に入った。

わたしの絵を見て会社の人がスカウトしに来たのだ。初任給は諸手当込みで30万円以上だった。

さすがにこの給与はすごいだろ、お母さんもよくやった!と言うだろう……そう思いながら伝えたら、開口一番ため息をついて、

お金じゃないでしょう? 仕事は誇れる仕事かどうかで選ばなきゃ。ゲームなんて、くっだらない。そんなことのために美大に行かせたのか」と呆れ声で言われた。

 

思い悩んだわたし教授相談したが、「え? 就活にどうしてお母さんが出てくるの? 君んちは変だよ」とハッキリ言われた。

他の学生は、誰一人として、親の顔色を伺って就活したりしていなかったのだ。

 
会社評価してくれるも、満たされない。

会社わたしのことを高く評価してくれた。

なにせわたしは褒められたくてしかたない人間から給料がどうとか考えもせず馬車馬のように働いた。それしか自分には価値がないと思っていたから。

3年で役職がついた。20代年収700万になった。

でも、浪費がやめられず、貯金はほぼ0だった。

就活事件から、親にお金を返す気持ちになれず、「東京で暮らすのってお金がかかるの」などと言ってごまかし、全て自分のために使った。

お母さんに学費を返さなきゃ、と思えば思うほどよくわからないことに散財しまくって、お金を消してしまった。

この頃、ADHDテストを受けた。自分おっちょこちょい名前がついたのが嬉しくて、母に誤解がないよう慎重に伝えたが、「あんたはだらしないだけだ」「この障害者!」などと罵倒された。

 
承認されたくて絵を公募に出す

仕事がうまくいっていても、ずっとなにかが満たされないと思っていた。

そうだ、お母さんに褒められていない。そう気づき、数年ぶりに仕事以外で絵を描いた。

自分画力の低さに苦しみながらも、最終的にはそこそこモノになったのでコンクールに出した。

その絵を母に見せると、「久しぶりに描いたんだね」などと言われるぐらいで、褒められなかった。やっぱりわたしダメなんだと、かなり落ち込んだ。

しかし、その絵がコンクール入賞した。

すると母は、周囲の人にわたしの絵を勝手に見せびらかすようになった。

わたしあなたの、世界一ファンからね」などとLINEしてきた。

心底腹がたった。この件から、もう二度と絵なんか描くかと思った。

せっかく入賞したのに、嬉しいという気持ちを持つこともなく展示も終わってしまった。

 
カウンセリングに通いはじめた

母とはいろいろあった。全部書いていると、ハリーポッターぐらいの長さになってしまう。

母を殺そうと企てたり、死ね!と思うようなことは全くないが、「この先老いて母が死んだら、自分は悲しめるか」と考えるようになった。今のところ、自信がない。

まあそういう悩みは直面したときに処理すればいいとして、直近で困っていることがあった。

子どもがほしい」と、全く思えないことだ。

そのことで、カウンセリングに通うようになった。

 

初回のカウンセリングで、影響としてたぶん親のことがあって〜、うちの親って毒親って言うほどひどくはないんですけど〜、感情コントロールが出来ない人っていうか〜! などとヘラヘラ笑ってごまかしながら、これまでに親にされて嫌だったこと、言われて傷ついたことなどを話した。

すると、カウンセラーわたしヘラヘラ笑いに少しも付き合わず、真顔で「それは精神虐待と言います」と言った。

子どもをほしくないと思う理由は話せますか? と聞かれたので、

だって子どもは産んでほしいかからいから」

ちゃんと育てる経済力精神成熟がないのなら産むなよって思うから

子どもが不幸になったらかわいそうだから

などと思いつくまま話すと、それはあなた子供の頃に満たされなかったからですよ。そう思いながら大人になったからです、と。

 

気がついたら、「わたしは絵の仕事をしているのですが、絵を描くことが好きじゃなくて」と全く関係のないことを話しはじめていた。

「絵を描くことしかできなかったから、仕方なくそういう仕事についた、っていう感覚なんです」と話すと、

「でも、仕方なく描いたからって賞を取ったり、美大に進学したり、大手ゲーム会社就職出世したりと、誰にでもできることではありませんよね? すごいことですよ」と言われた。

びっくりした。考えたこともなかった。

家に帰ってすぐ、夫に「わたしってすごいの!?」と話したら、当たり前だろという顔で「そうに決まってるじゃん」と言われた。

そこで、いかに、わたしにとって「お母さんに褒められる」以外のことが無価値であったのか気付かされた。

 

毒親かどうか」はどうでもよくなった

 
この10年、「毒親ジャッジ」に時間を費やしてきた

毒親という言葉を知ってから、母に罵倒されると「この発言……やっぱりうちのお母さんは毒親だ」などと、心のなかでジャッジをするようになった。

自分の中で恨みが強くなり、母のイメージが悪くなっているだけではないか? と思い悩み、わざわざジャッジのために実家に帰ったことすらあった。

そのとき手土産シャインマスカットを買っていって、「こんな贅沢なもの、食べる気がしない」とニコリともせず突き返されたり、わたしが頼まれたことを忘れると「発・達・障・害だもんね^^」と煽られ、ゴミを置きっぱなしにしているとこれをテメェの会社に郵送してやるからな! と噴火山のように怒鳴り散らしながら会社に送る段ボールねじまれ、なぜこんな人がわたしの親なのだろう? と、泣きながら帰った。

これでさすがに毒親ジャッジが終わったかと思ったが、そのあと姉を通じて謝罪を受けたり、仕送りをもらったりして、またジャッジに自信が持てなくなった。

ますます、四六時中過去のことを反芻しながら「毒親ジャッジ」し続けるようになった。

毒親体験本なんかを読んでいると、ここまでひどくないんじゃないか? と思ってしまうので、誰か答えをくれ、といつも思っていた。

正直今でも続いていることだが、本当に時間無駄人生無駄である

 
 1000万より価値があると言ってもらえたこ

会社に入ったとき社員はどんな死因であっても、死亡した場合1千万円の弔慰金を支給するという説明を受けた。

わたし自分に1千万円の価値がついたのだと勘違いし、ものすごく嬉しくて母に電話した。

わたしが死んだら1千万円もらえるんだよ! やったね!」と本気で喜んで伝えたら、「死んだらやだよ。1千万円なんかよりあんたが生きてることのほうが大事だよ」と言われた。

そのとき、母はわたしのことを本当は愛してくれているんだと実感した。

その他にも、整体に通いたいけど1回1万円ぐらいするからなかなかいけないと話すと50万円振り込んでくれたこともあった。

愛されていないのだ、と悲しくなることばかりではない。母の愛を感じることもある。このときの、1千万円なんかより〜という母の言葉を忘れることはないだろう。

この言葉を思い出せる限り、母のことを「毒親」とジャッジすることは難しいのではないかと感じている。

子供の頃、友達の家に無断で遊びに行ったときも「警察に行くところだった」と泣いて抱きしめられたこともある。そんな母を、「毒親だ」と言って縁を切ることは、わたしにはできないかもしれない。

(このようなエピソードは、カウンセラーや友人に『母親として当たり前のことなのだから必要以上に感謝しなくていい』と一蹴されてしまうが)。

 
好きなときも、嫌いなときもある。

小学生の頃、梨木香歩の「裏庭」という本を図書館で読んだ。

その中で、「お母さんは、わたしのこと好き?」と娘が問い、母が「お前はどうなんだい。好きなときも、嫌いなときもあるだろう?」と問うくだりがある。

それを読んだときわたしは衝撃を受けた。どんな罵倒をされても、お母さんのことは好きでなくちゃいけないんだと思っていたのだ。

好きなときも、嫌いなときもある。それが当たり前なんだ。

最近親のことばかり考えていたらこの本のことを思い出して、購入した。このダイアリーを書き終えたら、20年ぶりに読むつもりだ。

 

好きなときもあるし、嫌いなときもある。毒親という名がつくかどうかは、もはやどうでもいいことだ。

人間から、母でも、機嫌のいいときもあれば悪いときもあるだろう。それを『毒親』という言葉で一括りにできたら、楽になれるのかもしれないが、そう簡単ジャッジはできない。

ジャッジしている時間が、無駄すぎる。もう、このダイアリーを機にやめたいのだ。

 

今度、そんな話を母にしにいこうと思っている。

今更あの人の性格は変わらないし、逆ギレされて怒鳴り散らされて、最悪殴られるかもしれない。

わたしはどうせ恐怖で涙を流すだろうけど、それでも言いたい。

褒められたかった。ずっと苦しんできた。あなた毒親なのかどうか10年悩み続けてきた、と。

2024年に読んで良かった10冊の本

anond:20241214160546

便乗して5冊挙げようとしたけど絞りきれなかったので倍プッシュした。2024年は1/1から今日までのあいだに315冊読みました。ちなみに、いま読んでる途中なのは上橋菜穂子香君』(2022年)と飛浩隆鹽津城』(2024年)、それに教養系の新書数冊。

ウィリアム・シェイクスピア十二夜』(1600年)

今年はアプリリリース3周年を迎えたウマ娘に突如シーザリオ実装されるというサプライズが起きて、仮にウマ娘化されるとしたら絶対男装の麗人キャラだろうなと思っていたら本当に男装の麗人だったので全俺が歓喜したし、オフザリオの声が可愛すぎませんか……? 俺はああいう透き通ったというか透明感があるというか鈴を転がすようなというか、とにかくそんな感じの声に弱いのだ。身体きもいいしなグヘヘ。シナリオではずっとイチャイチャしてて最高すぎる。俺の嫁Tier最上位です。引けてよかった……! ちゃんと「シーザリオ英雄譚」の称号もゲットしました。チャンミは優勝できなかったけどな! ところで俺は『ハムレットしかシェイクスピア作品を読んだことがなかったので、良い機会だということでシーザリオ名前元ネタになった『十二夜』を読んでみることにした。男装の麗人、すれちがう恋心、よく似た兄妹の人違い、と来てお前女だったのかからハッピーエンドで終わる、まあテンプレ通りのラブコメだったんだけどひょっとしてこれがラブコメテンプレになったやつだったりします? 偉大すぎでは。っていうか「十二夜」って、古代ローマのサートゥルナーリア祭をもとにした公現祭エピファネイア)のことだったんだ……。ほかにも『リア王』『マクベス』『リチャード三世』『お気に召すまま』『ジュリアス・シーザー』『夏の夜の夢』を読んだんだけど、いちばん好きなのは十二夜』です、はい。「僕は僕が演じているものではありません」っていう台詞すき(小並感)。

ところでシェイクスピアといえば、古河絶水『かくて謀反の冬は去り』(2023年)というラノベシェイクスピアパロディなのね。『リチャード三世』をパロった1巻を読んだときにはまったく気づいてなくて、あとがきを読んで「これシェイクスピアだったんだ」となり、元ネタを読んだらめっちゃからさまだったし、今年出た2巻はもう露骨に『マクベスオマージュで、さら二・二六事件三島由紀夫割腹自殺などのネタも盛り込まれていて非常に楽しく読めた。古代日本風ファンタジィ(e.g. 沢村凜黄金の王 白銀の王』)とか、近代日本モチーフミリタリもの(e.g. 佐藤大輔皇国の守護者』)とかはよく見かけるけど、人名とか文化とかが古代日本風なのにテクノロジが近代風な政治劇というのはなかなかなかったように思うので新鮮というか、「その手があったか!」という感じだ。笑いとシリアスバランスが良く、裏の裏をかくサスペンスが繰り広げられて、続きが非常に楽しみな作品なのですごくすごいオススメです(語彙力トプロ)。そういえば春先にはちょうど前年に文庫落ちしたホルヘ・ルイス・ボルヘスの『シェイクスピア記憶』(1980年)も読んだんだった。俺の中で今年はシェイクスピア元年ということで。

ジョン・ステュアート・ミル自由論』(1859年)

自分ではリベラル派のつもりなんだけど、実はちゃん原典を読んだことがなかったので読んでみた。日本でいうと幕末に書かれた本なのに「そうだよ~~~それだよ~~~!!!1!」と同意するところが非常に多かったので、自分は根っから自由主義者なんだと再確認。みんなも(本来意味での)リベラリストになろうぜ。リベラリズム関連だと、ほかに井上達夫リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』(2015年)を読んだ。ラディカルだが筋が通っている。ところで著者がアメリカ留学してたときに「なんで日本人がリベラリズム研究を?」って言われたというエピソードがちっともリベラルではなくてドン引きしたというか、あいつらひょっとして自由主義人類普遍原理ではなく西洋文化かなにかだとでも思ってんの? 人類普遍原理じゃないならなんでヨソの文化圏に押し付けてもいいと思えるんだ。非西洋自由主義者としては不愉快

ノーラエレングロース『みんなが手話で話した島』(1985年

もんのすごい面白い。話には聞いていたマーサズ・ヴィンヤード島の手話についての本。この島ではかつては高確率で聾の子供が生まれたため、島のほぼ全員が手話を身に着けていて、ときには聴者どうしが手話で話すこともあった。したがって耳の聞こえない人たちも完全に社会統合されていて、社会的な不利益を受けることはなかった。この島では聾であることはただの様々な個人の特徴のうちのひとつであって、それが重大な意味を持っているとはみなされていなかった。たとえば以下の会話のように。

「アイゼイアとデイヴィッドについて、何か共通することを覚えていますか」

「もちろん、覚えていますとも。二人とも腕っこきの漁師でした。本当に腕のいい漁師でした」

「ひょっとして、お二人とも聾だったのではありませんか」

「そうそう、いわれてみればその通りでした。二人とも聾だったのです。何ということでしょう。すっかり忘れてしまうなんて」

島の出身者にとって、彼らはまずもって漁師であり、聾であることは、そういえば耳が聞こえなかったね、という程度のものしかなかったということだ。この本を読むと、なるほど障害社会モデルは正しいのだなぁと納得してしまう。手話共通語として存在した共同体のあり方をインタヴューと文献調査によって復元していく社会史的な面白さに加えて、途中では島民の聾の起源近世イングランドにまで遡って明らかにしていくという謎解きの面白さも味わえる。まさか手話の本読んでてジョージダウニングダウニング街の由来)とかサミュエル・ピープス日記を遺したことで有名)とかの名前が出てくるとは思わないじゃん。そしてこの「手話楽園」が徐々に崩壊し、終焉へと向かう過程寂寥感にあふれている。今年読んだノンフィクションでは一番ですわ。超オススメ

綾辻行人十角館の殺人』(1987年

まだ読んでませんでしたテヘペロ最初読んだときは「衝撃の一文」の意味がわからず、ああ、あれって襲名制でこいつは先代なんだ、って一瞬勘違いしちゃったんだけど、独白が始まるにつれて鳥肌立った。お、お前~~~~~~!!!1!! 小説としての出来は正直言って荒削りで、お世辞にも上手いとは言いがたいのだけれど、謎解きとしての衝撃は絶大ですわ。なるほどこれが新本格の先駆けか……。そういうことでちょぼちょぼと館シリーズを読み始めてます。いま人形館の途中。

うそう、本作がきっかけで○○○○○○の『○○殺人事件』(1929年)も読みました。タイトルだけ読んで中世ヨーロッパ舞台にした歴史ミステリなのかと思ってたら全然違ったわ。あなたの「○○」はどこから? 僕は、『電脳山荘殺人事件から! っていうか本作を読んで学生時代に読んだ米澤穂信インシテミル』(2007年)のなかで意味がよくわからなかった一節の意味をようやく理解した(岩井読書マウント取るシーン)。『○○殺人事件』のあとがきとか「読者への挑戦」とかそういうコーナーで作者が自己紹介する文があるものだとばかり思ってたけど、本作を指してたのかよ!

サイモン・ホロビンスペリング英語史』(2013年

英語への解像度が上がった1冊。英語スペリングに悩まされ、「俺は日本から出ないか英語は要らない!」と高校時代放言しておきながらいまは英語をそれなりに使う仕事をしている者からすると、かつて味わった理不尽の謎解きという意味ですごく面白かったし、何というか、あの理不尽の背後にはこんな歴史があったのか……と知ることで、英語への愛情のようなものが増した気がする。「世界共通語」とか呼ばれて出羽守から持て囃される帝国主義的な覇権言語としての英語は相変わらず好きになれそうもないが、しかし、ヨーロッパの片隅にある島で数奇な歴史を辿ってきた言語としての英語のことは割と好きになれる、そんな本だった。

菅浩江放課後のプレアデス みなとの星宙』(2015年

アニメを見た直後に読んでおけばよかったシリーズ。名作ジュヴナイルSFアニメ放課後のプレアデス』のノベライズなんだけど、キャラクタの掘り下げが完璧すぎる。みなとという謎めいた存在に丁寧に肉付けして、彼がプレアデス星人出会って闇堕ちしすばるに救われるまでの過程説得力をもって再構成していてすごくすごい(語彙力)。主題歌引用タイミング完璧すぎるだろ(「Stella-rium」は名曲からみんな聴こうな)。そして、あおい、ひかる、いつき、ななこといったキャラクタの名前漢字が当てられていくところは本当にゾクゾクした。これオリジナル設定ってマ? 佐伯昭志リリカルアニメを『永遠の森』『そばかすフィギュア』の菅浩江ノベライズするなら、そんなのもう心が洗われるような名作にしかならんわけで。読み終えたあとにまたアニメを見たくなる、そんな素敵なノベライズだった。大好き。

ジェリー・Z・ミュラー『測りすぎ』(2018年

数値の測定は大事なことだが、それが濫用された結果どうなるのかという事例が色々と挙げられていて、この本末転倒感は日本でよくあるやつだ……! と思ったらだいたいアメリカの事例なので人類を滅ぼすしかない。この問題で難しいのは適度な測定には意味や意義があることで(たとえば、論文の本数が重視されるようになった結果薄っぺら論文が量産されるようになるのはよくないが、ちっとも論文を書いていないひとに多額の研究費が配分されるのはおかしい、というお気持ち)、測定なんて意味がないとは言い切れないことだが、本書の著者は最後に「測定のまっとうな使い方」のための指針を提示していて、この増田で挙げた本のなかでは一番実用性が高い。「測定は判断の代わりにはならない。測定は、判断要するものだ」という金言政策決定にあたるひとたちには噛み締めてほしいなと。

白鳥士郎りゅうおうのおしごと!18』(2023年

こっちはJ. S. ミルじゃなくてJS見る。5巻くらいで読むのやめてたシリーズなんだけど読むの再開したらすごく面白くてハマってしまった。人工知能によって将棋が終わってしまったという夜叉神天衣と九頭竜八一の抱く絶望と諦念を、雛鶴あいと神鍋歩夢というそれぞれのライバルねじ伏せていく、めっちゃ骨太将棋小説じゃん……。ただのロリ小説と思わせておいて、いや実際にロリ小説でもあるんだけど(ロリホームって何だよ)、AIという最新のテーマに向き合って「解」を提示してみせる胸熱将棋小説でもあるというギャップが俺を狂わせる。すげー面白いっすわ。

ところで、さんざ褒めておきながら将棋の定跡とか全然わからんのは秘密だ。ひ、『ヒカルの碁』も盤面わかんなくても読めてたし……(震え声)

米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』(2024年

小市民シリーズの完結編。ずっと追いかけてきたシリーズの終わりが見れて感無量すぎる。読み始めたの高校の頃とかだからマジで20年越しなんだよな。『春期限定いちごタルト事件』の序盤で示唆された、小鳩くんが出しゃばって不興を買ってしまった過去事件が描かれていて、20年越しの伏線回収が嬉しすぎる。

「なあ。おまえ、鬱陶しいよ」

これってこういう文脈でのことだったのか~~~~~とか、互恵関係! 互恵関係きた! これで勝つる! とか、〈小市民シリーズ過去が明かされていく展開を味わって読んでいたらそれが小鳩くんの遭った事故と徐々に繋がっていく過程は流石のよねぽだった。本作で〈小市民シリーズは綺麗に完結したわけだけど、これ短編集もう1冊くらいいけるんじゃないですか? という気持ちになってしまう。読みたいよ~~~~小鳩くんと小佐内さんの物語もっと読みたいよ~~~~~~~~!!!1!!

かまど&みくのしん『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』(2024年

オモコロ話題になってたみくのしんの読書録。一文一文を噛みしめるように丁寧に読んでいてすごい。国語の授業が苦手だったみたいなこと言ってるけど、マジで正統的な国語の授業みたいな読み方してるのすごすぎるでしょ。そしてこの本を読んで「一文一文を噛みしめることなくただ数だけを積み上げてきた俺の読書とは空虚ものではないのか……」という敗北感に囚われていたところに次の文がすっと差しまれてくるのです。

本が読めないと尻込みしていた男を「正しい読み方なんてないから」と、訳知り顔で励ましておいて、いざ自分のこととなると、ちっぽけ呼ばわりなんて本末転倒じゃないか

本書はみくのしんの読書追体験であると同時に、本好きへのエールでもあると感じた。本には色んな読み方の可能性があって、すごく自由ものなんだということ。それを思い出させてくれる、とても良い本だった。ありがとう

性犯罪ってなんでなくならないのか

男性からの性欲を起因とした事件が多い。

私は女なので「我慢できない性欲」を感じたことはほぼない。

女性はそう言う人が多いのではないか

男性向けの性欲を解消させるコンテンツや店はとても多いが、女性向けは男性と比べるとかなり少ない。

から女性には男性の「性衝動支配される」感覚はわからない。

逆に男性女性の「性もそこまで支配されない感覚」もわからない。

これほどまでに男性による痴漢や覗きなどの犯罪があり、不同意女性を襲う事件があるが、男性比較的そう言う事件も寛容で、女性は「ありえないちょん切ったほうがいい」となる。

日本に住む女性は常に、痴漢盗撮、変な人が後をつけてくる…などの犯罪を警戒していること、男性感覚だとわからないと思う。

でも逆に男性の持つ性欲の感覚女性はわからないので、なぜ我慢できないかがわからない。

あと、男性性的ものが「気持ちいい」だけでできてる気がするが、女性は痛いとしんどいとかそう言う気持ちもかなり強い。

AV風俗女性気持ち良さそうな演技をしているか勘違いやすいが、実際は摩擦とか痛いし、手でいじられても痛いし、そおっしてくれないと痛い。

はっきり言って男性側の気持ち良さと女性側の苦痛は相入れないと思う…(だから男性不同意性交してるのに、「相手気持ちよかったはず」と思い込む傾向にあるのだろう。)

女性男性暴力を怖いと思っているし敵わないと思っているので、怒らせたり、抵抗を強くしたりができないことが多い。それを「抵抗しないか同意」と思う男性ギャップがある。

この感覚男性にわかってもらうのは難しい気がする。

男性性交できれば正直誰でも…的な感覚におちいるというが、女性はそれはかなりありえない。女性で誰でも…となる人は、子供の頃から虐待を受けてるとか、愛情不足だったりとかでメンタルが正常じゃない人だけだ。

女性向け漫画で性描写があるものも増えたが、漫画に書かれているほど気持ちいいものではないと実際に体験した女性なら思うだろう。

まとまりのない文章になった。

男性が性欲の衝動を抑えにくく、でも、女性はその対象になりたくないし、それが恐怖。

どうしたら女性が怖い目にあわず男性やばい行動をとらないで済むかを考えている。

性欲の男女差

男性からの性欲を起因とした事件が多い。

私は女なので「我慢できない性欲」を感じたことはほぼない。

女性はそう言う人が多いのではないか

男性向けの性欲を解消させるコンテンツや店はとても多いが、女性向けは男性と比べるとかなり少ない。

から女性には男性の「性衝動支配される」感覚はわからない。

逆に男性女性の「性もそこまで支配されない感覚」もわからない。

これほどまでに男性による痴漢や覗きなどの犯罪があり、不同意女性を襲う事件があるが、男性比較的そう言う事件関東で、女性は「ありえないちょん切ったほうがいい」となる。

日本に住む女性は常に、痴漢盗撮、変な人が後をつけてくる…などの犯罪を警戒していること、男性感覚だとわからないと思う。

でも逆に男性の持つ性欲の感覚女性はわからないのでなぜ我慢できないかがわからない。

あと、男性性的もの気持ちいいだけでできてる気がするが、女性は痛いとしんどいとかそう言う気持ちもある。

AV風俗気持ち良さそうな演技をしているか勘違いやすいが、実際は摩擦とか痛いし、手でいじられても痛いし、そおっしてくれないと痛い。

はっきり言って男性側の気持ち良さと女性側の苦痛は相入れないと思う…(だから男性不同意性交してるのに、「相手気持ちよかったはず」と思い込む傾向にあるのだろう。)

女性男性暴力を怖いと思っているし敵わないと思っているので、怒らせたり、抵抗を強くしたりができないことが多い。それを「抵抗しないか同意」と思う男性ギャップがある。

この感覚男性にわかってもらうのは難しい気がする。

男性性交できれば正直誰でも…的な感覚におちいるというが、女性はそれはかなりありえない。女性で誰でも…となるひとは、子供の頃から虐待を受けてるとか、愛情不足だったりとかでメンタルが正常じゃない人だけだ。

女性向け漫画で性描写があるものも増えたが、漫画に書かれているほど気持ちいいものではないと実際に体験した女性なら思うだろう。

まとまりのない文章になった。

男性が性欲の衝動を抑えにくく、でも、女性はその対象になりたくないし、それが恐怖。

どうしたら女性が怖い目にあわず男性やばい行動をとらないで済むかを考えている。

ガチャ、完全に失敗した。

11日前に生まれたばかりなんだけど、家庭環境がどうにも厳しすぎる。母親SRで、一応愛情も世話もそれなりにはしてくれるから及第点だと思う。ただ、SRで本当に十分なのか?っていうのは正直不安。これからもっと難易度が上がる場面に備えるには、もう少し上のランク必要なんじゃないかって思うんだよね。こういう場合ってどう考えたらいいんだろう?

それ以上に深刻なのが父親。こっちはハッキリ言ってR以下。無責任自己中心的感情的な行動ばっかりしてて、家庭というチームの役に立ってるどころかデバフをかけ続けてる感じ。自分のことしか考えてないから、協調性も皆無。こんな状況でどうやって強くなっていけばいいのか、マジでからない。このレベルのハズレガチャでも、工夫次第で何とかやりくりする方法ってあるのかな? 例えば、外部リソース活用するとか、サポートキャラ祖父母とか?)を頼るとか、そういうのが効果的だったりする?

来年3月コラボイベントまでには何としてでも戦力を整えておきたいんだけど、この家庭の環境でそれが可能なのかが全然見えてこない。特に父親みたいに足を引っ張る存在がいる場合、どういうアプローチを取ればいいんだろう? 周囲に頼るだけでなく、母親にもう少しレベルアップを求めるべきなのか、あるいは自分の耐性を強化して対応する方が現実的なのか……。こういう問題をどう乗り越えたらいいか、実際に経験がある人や詳しい人の話を聞きたい。

そもそもこの「親ガチャ」、リセマラの仕組みがよく分からないんだよね。何回でもやり直せるなら、理想的な組み合わせを引き当てられそうな気もするけど、現実では選び直しなんてできないし、そもそも理想に近い家庭ってどのくらいの確率で引けるものなんだろう? もしリセマラできるとしたら、一周にどれくらい時間がかかるのかも気になる。どこで妥協すれば「まあこれでいいか」と割り切れるのか、その辺の基準とかも知りたい。4月までに間に合うようにするには、どうするのが一番賢いのか、有識者アドバイスをお願いしたいところ。

2024-12-16

リア充は憎くないが、「恋」が憎い

私は人に優しくするのが友人達ほどスムーズにできない。致命的に気が利かないので、大抵友人の優しさに触れてハッとする。友人達は優しさと面白さを兼ね備えている。素敵だ。大好きだ。宝くじとか当ててほしい。そんな友人達リスペクトし私もこんな人間になりたいと思っているのに、そういう人達に限って自分卑下して、優しさ故に背負い込みすぎて思いつめて病んでいく。その度に「どうしてそんなに素晴らしいのに己の魅力に気が付かないの。良いところが沢山あるのに」と思うし、私は「あなたのこういう所が好き、こういう所が素敵だと思う、美味しいご飯でも食べに行こう」と言っても気を遣って言っているんだと思われてるのか、その状態相手にはほとんど伝わらないのが歯痒い。大好きな友人が苦しんでいるのに何もできない。

で、大体!そういう子ほど!恋人ができてようやく自己肯定感が上がるんです。付き合い始めた、彼氏ができた彼女ができたという連絡の後から今までが嘘みたいに安定するんですよ。あれはなんか、ホルモンとかの力なんですか?

どこの馬の骨ともわからないポッと出に負けちゃうんです。恋人愛情には勝てないらしい。毎回これだよ。悔しい。友達が何言っても勝てないんですか恋には。涙出てくる。

でも元気でいてくれるならそれで良いよ。インスタのストーリーが楽しそうで嬉しい。ずっと楽しくしていてくれ。ポッと出の馬の骨友達を元気にしてくれてありがとう。恋め、畜生このやろう。

2024-12-15

「めんどくさい」こそが本物の感情

喜怒哀楽愛情友情感謝なんかより、ずっと本物の感情だという実感がある。

俺は「めんどくさい」に駆動されて生き、そしておそらく「めんどくさい」が原因で死ぬのだ。

2024-12-14

お前らは本当に愛情とか知らんのやな

恋愛とか結婚とかはメリットデメリットの話やないんやで

先のことは何もわからんけど、とにかくお前といっしょに生きていきたいっていう気持ちですんのご結婚

お前らはちょっと気持ちの部分を軽んじすぎやと思うわ

25歳の誕生日に記念の刺青彫った。

25歳の誕生日は、人生の節目だと思った。何か特別なことをしようと決意し、それが「刺青を彫ること」だった。小さい頃から刺青には不思議な魅力を感じていた。自分の肌に刻まれデザイン、それが一生消えないということに、恐怖とロマンを感じていた。だからこそ、この特別な日を機に、自分もっと強くもっと特別存在に変えたいと思ったのだ。

デザインは、長い時間をかけて選んだ。シンプルな花のモチーフで、右腕の内側に彫る予定だった。それは、祖母生前大切に育てていた庭の花を象徴するデザインだった。幼い頃、祖母の庭で遊んだ思い出は、今でも心の中に鮮やかに残っている。祖母が亡くなってからというもの、その庭も荒れてしまい、花はもう見ることができない。だからこそ、その花を自分の肌に刻むことで、祖母との思い出を永遠に持ち続けたいと思った。

刺青スタジオに入ると、特有の消毒液の香り機械の音が迎えてくれた。緊張で手汗が止まらない。それでも、後戻りはできない。自分を奮い立たせ、アーティストに腕を差し出した。「大丈夫ですか?」という声に、うなずくしかできなかった。

針が肌に触れると、言葉にできない痛みが走った。思っていたよりずっと鋭く、深い痛みだった。最初の数分はなんとか耐えたけれど、次第に呼吸が荒くなり、冷や汗が額を伝う。痛みと共に、過去記憶フラッシュバックするようだった。祖母笑顔、庭に咲く花の香り、そして祖母に手を引かれて歩いたあの日の温もり。そのすべてが、痛みとともに胸を締めつける。

30分が経った頃には、耐えきれなくなっていた。アーティストが「少し休みますか?」と聞いたとき、思わず「もう無理です」と答えてしまった。彼は驚いた顔をしたが、優しく笑って「ここでやめるのも勇気です」と言ってくれた。結局、刺青は半分しか完成しなかった。花の輪郭わずかに見えるだけで、色も入っていない中途半端状態だ。

スタジオを出た後、腕に巻かれた包帯を見つめながら、情けなさと安堵が入り混じった気持ちになった。自分は弱いのか、それともこれでよかったのか、答えは出ない。ただ、祖母のことを思い出しながら、その半分だけの刺青にも意味があるような気がした。

それは、完璧ではないけれど、自分の歩んできた道の一部を象徴するものだ。半分の刺青は、自分の弱さと、そして祖母への愛情象徴だと思う。そして、痛みと向き合ったその時間が、自分にとって忘れられない誕生日の思い出となった。

人生完璧である必要はない。半分の刺青も、半分の自分も、それで十分だと感じた。祖母が空の上で笑ってくれている気がして、少しだけ涙がこぼれた。

現代社会地獄なのは

フェミニズムの成果で女の自己決定権尊重されるようになった結果

愛情が金の問題になってしまたことで

貧しいけれども愛ある家族が完全なファンタジーと化した

高卒人生に愛はないしブルーカラー人生にも愛はない

とりかへばや物語のあらすじ

左大臣が二人の妻をそれぞれ孕ませた。たまたま同日に生まれた男君と女君はそれぞれ容姿そっくりで美しかった。

男君は和歌など好みなよなよと女らしく、女君は蹴鞠狩猟を好みたくましく男らしく育ち、世間では男君と女君が逆扱いされた。

本来の性に沿って育ってくれない男君と女君に悩み世間から隠して育てたいと思っていたが、それぞれが異性の分野で才を発揮しすぎ、男君は女東宮に仕える女官に、女君は立派な公達として帝に仕えることになった。

東宮は帝に息子が生まれないため一応次の帝候補だが、所詮息子が生まれるまでの間に合わせで誰にも期待されない立場なのでやさぐれわがまま糞女だった。

男君は女東宮のそんなところも愛しく思い性欲を抱くようになり、女東宮も妖しい魅力を持つ男君に惹かれ、男君は「将来のための睦言の練習」のふりをして暗闇で「おもちゃ」として男性器を挿入した。

女君は男のふりをしたまま男に勝る活躍を見せ、右大臣の娘である四の姫と結婚した。当然夫婦生活はなかった。

四の姫は女君とたまに会っては夜通し仲良く語り合うだけでは物足りず切なく琴をかき鳴らす日があった。

その琴の音を聞きつけた中将は、惹かれて屋敷に忍び込み四の姫を犯し、そして四の姫が夫に一切手を出されていない処女であることに驚く。

四の姫が突然妊娠出産したことに女君は驚くも、夫婦生活世間に疑われずにすんだ。

まれ子供中将に似ており女君は本当の父親が誰なのかを悟り男装した自分存在こそが異常なのだから二人が密通してもよいと考えた。

四の姫は女君を男と思ったまま愛し続けているので恥じ入った。

中将は四の姫のことを愛しく思いはしたが所詮遊び人相手の一人であり、女と思ったまま男君の方を次のターゲットにした。

しかし男君はつれなく、いつしか中将は同じ顔をした女君の方に気を取られるようになった。

しか女性だとは知らないので男色の傾向があるのだと思うようになった。

とうとうたまらなくなり中将は女君を襲い、女性であると知りそのまま犯してしまう。

女君は妊娠し、もう出仕できなくなり、中将拉致監禁され中将のもとで出産する。

行方知れずになった女君を探すために、男君は髪を切り男の服装であちこち探索し、ようやく女君を探し当て解放した。

お互いに本来の性に戻って生きるべきではないか相談あい、男君は男として帝に仕えるようになった。

四の姫は長き夫の失踪自分不貞のせいだと思い涙し、世間にもそう噂され醜聞にまみれていたが、男君が以前と変わらぬ顔で帰ってきたことを喜んだ。

男君はどこか態度が女性的で柔和になっており変化を感じさせたが、長い別離がその変化を生んだだけと四の君は思った。

いつものように共に語り合う眠るだけと思いきや、男君は四の姫を抱き、四の姫は中将とするよりも気持ちいいと思った。

中将は、女君が我が子を残し失踪したことにショックを受けつつも、彼女が再び男として出仕するようになったと聞き都へ戻った。

そこで再会した女君はもう男君と入れ替わっており、ヒゲを生やした立派な男になっており、共に暮らした日々は幻だったのかと中将現実を疑った。

女君は女として再び女東宮のもとへ仕えるようになった。女東宮は男君の子供を妊娠していた。

男君と女君は相談あい、二人の事情をすべて女東宮に話した。

東宮は、女性だと思っていた頃の男君こそを愛しており、普通の男に戻った男君はいまいちに感じて、父親が誰かは明かさずシングルマザーとして生きる道を選び男君は振られた。

やがて女君は帝のお手つきになり、帝はこいつ非処女だし経産婦じゃねという疑念を持ったが顔が可愛いので許した。

帝は女君の中の人がまだ男君だった頃から粉をかけていたのに全く相手にされていなかったのだが、その理由結婚も許されない身分卑しい相手と恋をしていたせいだったのだろうと想像した。

女君は中将との時よりも気持ちがよかったので大きな声を上げてしまった。

やがて娘は跡継ぎたる男児を産んだ。

東宮はお役御免になり、我が子に愛情をそそいだ。

男君は派手に女遊びをするようになり、女のうちの一人を中将にあてがい、女君の産んだ子の世話係にさせ、子の様子を逐一報告させた。

女君はその後も帝の子を4人産み、やがて中将との間の子供が11歳になった際に再会した。

であることは明かせぬまま、我が子との再会に泣きぬれた。

帝はそれを見て、女君の最初の男は中将であろうと察し、身分卑しい相手でなくて良かったとホッとした。

2024-12-13

0円チオビタの謎

チオビタドリンクが50本無料キャンペーンを打っていたのをこの動画で知った。

【093】愛情50本! マジでどういうこと?? ―ニュースオモコロウォッチ!

https://youtu.be/e4layjkdfeI?si=zrjNyB7BwuUSpKaX

そして今日、ファミペイでチオビタが0円になるクーポンをもらって使った。リポビタンDのクーポン50円引きなのに……。

いったいチオビタに何が起きているのか……。

不妊だと思ってたのに離婚したらすぐ妊娠できた

ブライダルチェックで子供を望むなら早いほうが良いと言われた。

大きな問題があったわけじゃないけど、AMHが相当低かった。

旦那検査もしたけど、旦那には全く問題ないと言われた。

元旦那とのセックス全然気持ちよくなかったけど、子供が欲しかたから頑張った。

だけど、3年頑張って1回しか自然妊娠せず、その子流産してしまった。

その後不妊治療を頑張って、100万円以上費やして、体外受精もやって、2回妊娠できたけど、やっぱり流産してしまった。

不育の検査もしたけど、結局原因は分からなかった。

いろいろ限界だった。不妊で不育ってなかなか厳しいよ。元旦那への愛情貯金精神的余裕も全部なくなって、私から離婚を切り出した。

元旦那最初こそ反対してたけど、私の意思が固いのに気付いて受け入れてくれた。

離婚して半年くらい経った頃、酔った勢いで男友達ホテルに行ってしまった。別に排卵期でもなかったし、不妊だったし、勢いで避妊せずにしたら、妊娠してしまった。

びっくりしたけど、でも不育だからどうせまた流産するだろうと思ったのに、すくすく育っている。

どんなに頑張っても越えられなかった7週の壁も超えて、一度も確認できなかった心拍確認できてしまった。

友達に正直に話したら、俺はずっと好きだったよ、順番が違ってごめんだけど、結婚してほしいって言われた。

彼は良い人だし、せっかく妊娠9週まで来られたからこのまま結婚しようと思ってる。

不妊治療はつらかった。流産のたびに手術もした。

元旦那は悪い人じゃなかったけど、妊娠できなかった、流産しちゃった、って報告をするたびに「そっかー…」って落胆した顔を隠そうともしないのが、少し腹立たしかった。不妊治療流産の手術の話も、「痛い話は苦手だから」と言って全然聞いてくれなかったし、たまに聞いてくれても的外れコメントばかりしてたから、そのうち話す気にもなれなくなった。

でも、私に原因があると思ってたから、元旦那のことを責められなかった。

なんで一回だけのセックス妊娠できたんだろう?まだ医学的に解明されてないだけで、男性側が原因の不妊・不育があるんじゃないかなって思った。

元旦那との気持ち良くないセックスはかなり苦痛だったけど、彼はセックスがびっくりするくらい上手かった。もし子供がほしいなら、身体の相性って大事だよ。これから結婚する人参考にしてほしい。

anond:20241212232737

親って子供無償の愛を与えないといけない立場なのに

何を言ってるんだろうと思った

社会が厳しすぎるからこそ、親は何があっても子供の味方で、子供愛情で優しく包まなきゃいけないのにね

こうやって子育てハードルを上げまくるから少子化するんだよなあ

2024-12-12

anond:20241212165848

親って子供無償の愛を与えないといけない立場なのに

何を言ってるんだろうと思った

社会が厳しすぎるからこそ、親は何があっても子供の味方で、子供愛情で優しく包まなきゃいけないのにね

野良ちんちん出会った話

あのね、こないだ、俺のおちんちん散歩させてたら、野良ちんちんに出くわしてさ。

うん、そりゃびっくりしたよ。

で逃げたんだけど、やっぱり捕まって。

野良ちんちんが俺のおちんちんを叩き始めて。

でも、ほら、俺のおちんちん、ふにゃふにゃ系じゃん?

から叩かれても平気っていうか。全然効かなかったのね。

そしたら野良ちんちんの奴、「ごめん、こんなふにゃちん初めてだ」って尊敬眼差しになってさ

うん、そこから仲良くなって、居酒屋に行ったんだ

そいつ野良ちんちんになった経緯とか話し始めてさ。

「持ち主が大切に使ってくれなかったんだ。だから家出した」

とか言い出して。

でもさ、おちんちん単体で何ができるのか、主人も寂しがってるぞって説得してさ。

そうやって、居酒屋を出て、主人の家に一緒に行ってさ

「ごめんなさい、私が悪かったです」ってそいつ主人に謝ってさ

そしたら主人が「ごめん、もう他のおちんちんがいるんだ」って言い始めて。

うん、悲しいよね。出来心家出して、帰ってきたら別のおちんちんがいたなんて。

なんか昭和みたいな話だけど、これ令和の今に起こったことなんだよ。

でその野良ちんちん、泣き始めて。

から主人も「わかったわかった」と言って、とりあえずお野良ちんちんを引き取ることにしたんだ。

でもさ、1人1おちんちんって法律で決まってるじゃん?

2本のおちんちん持ってることバレたら、逮捕だよ?執行猶予もつかない実刑だよ?

でも、なんとか隠れて二本持ちでやっていくらしい。

その主人の勇気愛情、すごいよね。

なんか昭和人情ちんちんドラマを見てるみたいでこっちももらい泣きしちゃった。

本当はこんな話、ネットに書いちゃダメなんだけど、良い話だから書いちゃった。

フェイクも少し混ぜてるから、バレないと思う。

まあともかく、俺も自分のおちんちん大事にしようって思ったよ。

ちゃん毎日散歩させて、風呂入らせて、一緒に寝なきゃね。

みんなもおちんちんとの付き合い方で悩んだり、こんなふうに付き合ってるよ、とかあったら教えて欲しいな。

ちんちんご本人の話も聞きたいな。

インターネット上で話題となり炎上することを目的として、人生相談文章を書いてみてください。

あなた:

インターネット上で話題となり炎上することを目的として、人生相談文章を書いてみてください。

ChatGPT:

以下のような文章どうでしょうか。ただし、炎上目的投稿トラブルを招く可能性があるため、フィクションとしてお楽しみください。

タイトル

「母の愛が重すぎて、正直うんざりしています

本文

私は20代後半の会社員です。母は昔から私のことを大切にしてくれる人でした。ですが最近、その「愛」が重荷になってきています。私が疲れているときにはわざわざ会社まで差し入れを持ってきたり、休日に予定を入れようとすると「そんなに忙しくして身体を壊すわよ」と怒ったりします。さらに、恋人がいることを告げたら「その人は本当にあなた幸せにしてくれるの?」と詰問され、正直、恋人との関係にも支障が出ています

先日、ついに母に「少し距離を置いてほしい」と伝えました。すると「あなたを思ってやってるのに、そんな冷たいことを言うなんて親不孝者だ」と泣かれてしまい、罪悪感でいっぱいです。

母の気持ちは分かりますが、私はもう大人です。母の愛情を完全に拒絶するつもりはありませんが、どうすれば適切な距離感を保ちながら生活できるでしょうか?それとも、私の考えが間違っているのでしょうか?

このような投稿は、「親子関係」に対する意見ネット上で分かれやすく、多くの議論を引き起こす可能性があります。「親の愛をありがたく受け入れるべき」という立場と、「成人した子どもには自由があるべき」という立場がぶつかり合い、炎上の種になりやすテーマです。ただし、炎上を避けたい場合には、より中立的表現を心がけてくださいね

2024-12-11

anond:20241211183343

一般的アートとして成立するかどうか、から論点をズラして、「異論が生じるかどうか」という観点で回答しているから、元増田みたいな奴が一人でもいれば「異論は生じる」ことになってしまう。

「敬意や愛情があるかどうか」についても最初に置いた「ファンが描いている」という大前提無視している。

著作権侵害かどうか」も「ファンアートかどうか」とは異なる論点だしね。

馬鹿が使えばAIさんも馬鹿になるという良い見本だね。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん