【UEFA EURO 2024】 スペイン vs ドイツ (ベスト8)
今大会で質の高いサッカーを披露しているスペインとドイツの「事実上の決勝」。お互いに主導権を握ろうと、立ち上がり早々から球際で激しさを見せる。お互いにストロングポイントをつぶし合いながらも、ショートカウンターからチャンスを作っていく図式となっていく。均衡を破ったのはスペイン。51分、右サイドからラミネ・ヤマルが中央へ送ったグラウンダーのパスをダニ・オルモが右足インサイドでゴール左隅に流し込んだ。1点を追うドイツも反撃に出るが、スペインGKシモンのファインセーブにも遭い、中々ゴールが奪えない。しかし不屈のゲルマン魂が発揮される。クロスボールをキミッヒが頭で落としたところ、後半から出場していたヴィルツが89分に右足で蹴り込み、土壇場で1-1の同点に戻し、延長戦に突入した。一進一退の攻防が続くなか、延長前半15分にはドイツが決定機を迎える。左からの折り返しをヴィルツが左足で狙ったが、ゴール右へわずかに外れた。そしてPK戦突入と思われた延長後半14分、左サイドからダニ・オルモがクロスボールを送ると、ミケル・メリーノがヘディングシュートを決めた。そのままスペインがドイツの猛攻をしのぎ切り、2-1で競り勝ち準決勝進出を決めた。今大会を最後に引退するドイツのクロースは、大会の中で正確なパスで攻撃を組み立て、今なお世界トップレベルにあるプレーを披露した。惜しまれつつも、これがラストゲームとなった。
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【ラウンド8】 スペイン×ドイツ(メルセデス・ベンツ・アレーナ)
2 ー 1
EX
(前半 0 ー 0)
(後半 1 ー 0)
[得]
(ス)
51” ダニ・オルモ②
119” メリノ
(ド)
89” ヴィルツ②
【採点】(0~10の20段階評価。最低点は0。最高点は10。)
GK
23 ウナイ・シモン 7(■82分)
116分にはクロスに合わせたフュルクルクのヘディングをビッグセーブ。総じて高いキック精度を披露していたが、時にとんでもないミスキックも混在していた。
DF
2 ダニエル・カルバハル 6・5(■100分)(■120分+5)→退場
71分にはハフェルツの自陣ボックス内のシュートをブロック。警告をもらっていた時点で累積により準決勝は出場停止だったので、延長後半ATの退場となったファウルはファインプレーだったと言える。
3 ル・ノルマン 6(■29分)→次戦出場停止(46分→交代)
開始早々からギュンドアンに対して激しい守備を見せていたが、警告をもらい前半でピッチを去った。準決勝も出場停止。
→4 ナチョ 6・5(46分→出場)
後半からル・ノルマンから守備を引き継いだ。77分には自陣ボックス内での相手の決定機に対して フュルクルクになんとか食らいつき、シュートはポストを叩いた。
14 ラポルテ 7・5
自陣から敵陣にボールを持ち運び、質の高い組み立ての起点となっていた。守備でも要所で素晴らしいクリアを見せるなど、攻守で印象的なパフォーマンスを披露した。
24 ククレジャ 7
前半は献身的な守備でドイツのカウンターを発火させなかった。後半はオーバーラップからチャンスに絡み、攻守でアグレッシブに闘った。
MF
16 ロドリ(■110分) 7・5
前半はボール奪取からサイドに縦パスを出し、ショートカウンターの中核を担った。後半も何度もボールを奪い、組み立てにおいてはほとんどボールを相手に奪われなかった。
20 ペドリ ー (8分→交代)
クロースの激しいタックルを受け、左足を負傷。 一度はピッチに戻ったものの、わずか8分で交代となり、涙を流しながらピッチを後にした。
→10 ダニ・オルモ 8(8分→出場)
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緊急出場ながら、試合にすんなり馴染んだ。先制点は狡猾な動き出しとポジショニングが織りなした賜物。危険なドリブルを仕掛け、相手から大量のファウルを誘いながら、常にスペインの攻撃をけん引していた印象。決勝ゴールのアシストも決め、大車輪の活躍だった。
8 ファビアン・ルイス 7・5(102分→交代))(■120分+1)
ボールの逃げ場所を探すポジショニングセンスが、どれだけチームのポゼッションを高めている要因となっているか。守備でも懸命に働きながら、ボールをヤマルとウィリアムズに最短時間で届ける仕事人の攻守においての貢献度は計り知れない。
→9 ホセル ー(102分→出場)
特に見せ場はなかった。
FW
19 ラミネ・ヤマル 7(63分→交代)
大一番の雰囲気に吞まれたか、前半は精彩を欠いていた。しかし、後半は攻撃センスを存分に披露し、ラウムを翻弄。モラタに好機を演出した後、ダニ・オルモのゴールを独特のパスでアシストし、今大会3アシスト目を記録した。
→11 フェラン・トーレス 5・5 (63分→出場)(■74分)
ヤマルほどの脅威をもたらすことはできず、終了間際の絶好のチャンスも逃してしまった。
17 ニコ・ウィリアムズ 7(80分→交代)
ポゼッションから急にスイッチが入る彼のスピードを起点とした崩しは、ドイツ守備陣ににとって最も厄介だったはずだ。ヤマルとの連携も非常に高かった。
→6 メリノ 7・5(80分→出場)
119分には滞空時間の長いヘディングで決勝点を決めてヒーローとなった。
FW
7 モラタ 6・5 (80分→交代)
前半から動きが良く、後半開始早々に相手ボックス内で反転から良いかたちでシュートを放つも、ボールは枠外へ。ターゲットマンとして良い働きをしていた。
→21 オヤルサバル 6・5(80分→出場)
広範囲でボールを受け、ポゼッションを高める仕事をこなした。103分には素晴らしいミドルも放った。
GK
1 ノイアー 7
反射神経に優れた好セーブを連発。2失点は、どちらも止めることは難しい。
DF
6 キミッヒ 8
攻守で傑出したパフォーマンスを見せていた。ウィリアムズの鋭い仕掛けにも、しっかりとケアをしていた。敵陣ボックス内に危険なクロスを何度も供給。空中戦を頭脳的に制し、ヴィルツの同点ゴールをアシストした。
2 リュディガー 6 (■13分)
ハフェルツへ何度か後方から良いボールを通していた。自陣ボックス内の守備では”鉄壁”とはいかなかった。
4 ター 6(80分→交代)
効果的なインターセプトをいくつか決めたが、モラタの広範囲にわたる動き出しに翻弄されマークを外す場面も目立っていた。
→13 ミュラー 6(80分→出場)
期待を受けて満を持しての投入。ポジショニングで優位に立つ場面もあったが、決定的なプレーをするには至らなかった。
3 ラウム 5・5(■28分)(56分→交代)
前半はヤマルに対して冷静な守備を見せていた。後半はカルバハルの攻め上がりに手を焼き、守備の対応が後手に回った。
→18 ミッテルシュテット 6(56分→出場)(■73分)
守備では凡ミスもあったが、攻撃では特性を発揮し、同点ゴールの起点となるクロスを供給した。
MF
25 エムレ・ジャン 5・5 (46分→交代)
ファーストチョイスは指揮官のミスチョイスだった。組み立ては丁寧だったが、球際で出足が遅く、さらに強度を欠いていた。
→23 アンドリッヒ 5・5(46分→出場)(■56分)
球際で激しさを見せるも、不必要なファウルで警告を受けた。果敢に組み立てに関与するも、ミスも目立った。
8 クロース 5・5(■67分)
相変わらず正確な長短を織り交ぜたパスで良質なタクトを揮った。しかし、球際の激しさが目立つ試合展開の中では、守備力の低さを露呈されていたのは事実で、退場になっていてもおかしくなかった。失点シーンはダニ・オルモにスペースを与えてしまったが、相手のポジショニングを褒めるべきか。
10 ムシアラ 5・5
眩いほどの才能は大一番では中々個性を発揮できなかった。それでも随所でテクニカルなプレーは披露していた。
19 サネ 5(46分→交代)
ラポルテのビルドアップにプレッシャーをかけ続けたが、さほど効果はなかった。攻撃面では何もできなかった。
→17 ヴィルツ 7・5(46分→出場)(■94分)
相手のプレスがぎりぎり来られないところでボールを受け、正確なトラップから攻撃に転じる――この一連のプレーがドイツに流れを呼び込んでいた。終了間際に同点ゴールを上げ、監督の信頼に応えた。ファンタスティックなパフォーマンスだったが、105分の決定機は決めたかったか。
21 ギュンドアン 5・5(56分→交代)
良いかたちでボールを受けれたのは立ち上がりだけ。次第にロドリに特性を消されていった。この攻防の勝敗は、試合の勝敗を分けた重要な要因だった。
→9 フュルクルク 6・5(56分→出場)
CFらしいシンプルな動きがドイツの攻撃の選択を絞り、それが功を奏していた。相手ボックス内でターゲットとなり、ゴールに迫ったが、どうしてもゴールが遠かった。
FW
7 ハフェルツ 6・5(91分→交代)
エレガントなトラップでボールを収め、攻撃を最前線でけん引した。空中戦などでも優位に立っていたが、フィニッシュワークの精度だけが欠けていた。
→16 アントン 6(91分→出場)
最終ラインで強固な守備を見せていた。
※15 シュロッターベック(■90分)→ベンチでの警告
※26 ウンダブ(■113分)→ベンチでの警告
【UEFA EURO 2024】 オーストリア(D組1位) vs トルコ(F組2位) (ベスト16)
「オーストリア散る」。20本のシュートを放ったオーストリアは、あと1点及ばず。エース・ザビッツァーのまさかの不振もあり、同国史上初の8強進出は果たせなかった。対するトルコはセットプレーからの2発を執念で守り切った。試合終了のホイッスルが鳴るとトルコイレブンが続々とピッチに倒れ込むなど、死力を尽くし、4大会ぶりの8強進出を果たした。ベスト8で対峙するオランダは右肩上がり。勝ち目はほとんどない。勝利するためにはアルダ・ギュレルやケナン・ユルドゥズといった未来のトルコを担う「宝石」の輝きが必須だろう。
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【ラウンド16】 オーストリア×トルコ(レッドブル・アレーナ)
1 ー 2
[得]
(オ)
66” グレゴリッチュ
(ト)
1” メリフ・デミラル
59” メリフ・デミラル②
【採点】(0~10の20段階評価。最低点は0。最高点は10。)
GK
1 ペンツ 5・5
セットプレーからの2失点は悔しい。終了間際のバルシュのシュートは気合でストップ。
DF
5 ポッシュ 7
守備でケナンを抑え込むと、ポジションを高く保ち、チャンスに何度も絡んだ。グレゴリッチュのゴールをアシスト。
4 ダンソ 5
空中戦では制空権を取られ、悔しい内容。中盤まで上がり、スピードのある縦パスを狙ったが精度を欠いた。
15 ラインハルト 5・5(■52分)(64分→交代)
守備では後手に回ることもあり、退場してもおかしくなかった。ビルドアップでは自らボールを持ちあがり、効果を生んでいたが。
→2 ヴーバー 5・5(64分→出場)
ポジションを上げ、なんとかボールに絡むも、効果は埋めなかった。
16 エムウェネ 5・5(46分→交代)
攻め上がりから崩しに関与していたが、守備ではトルコのアッタカー陣に振り回され、不安要素となっていた。前半終了とともにピッチを去ったのも必定だったか。
→8 プラス 5(46分→出場)
自慢の攻撃センスを発揮することはなかった。リスクヘッジを考えたのか、消極的なプレーが散見。追い上げないといけない展開だったので、本人が一番悔しいだろう。
MF
6 サイヴァルト 5・5
守備のタスクに従事。リードされてからは組み立てに関与するも、効果は埋めなかった。
20 ライマー 6 (64分→交代)
前半は二列目からとび出せず、中盤でバランスを保っていたが、後半はスペースを作るランを見せていた。しかし、64分に交代を告げられた。
→10 グリリッチュ 6・5(64分→出場)
気迫あふれるプレーで持てる力は出していた。
19 バウムガルトナー 6・5
失点への関与は仕方なし。失点からすぐの2分には惜しいミドルを放った。攻撃的な選手の中で唯一アイデアを駆使し、違いを作り出そうとしていた。
18 シュミット 5・5 (■38分)(46分→交代)
攻守に顔を出したが、効果を生むプレーは皆無だった。
→11 グレゴリッチュ 7(46分→出場)
後半開始直後からエネルギッシュなプレーで流れを変えた。コーナーキックからポシュのニアのフリックをが押し込んでゴールを奪った。
9 ザビッツァー 5・5
ボールを運ぶ労力は見て取れたが、まさかの低調なパフォーマンスに終わった。サイドからクロスを上げるぐらいしかできず、チャンスメイクを果たせなかった。
FW
7 アルナウトビッチ 5
ボールを収めることができず、ゴールの気配は皆無だった。
GK
1 メルト・ギュノク 7・5
51分、アルナウトビッチとの1対1をスーパーセーブでシャットアウト。後半ATにもスーパーセーブを見せ、チームに勝利をもたらした。
DF
18 メルト・ミュルドゥル 6
高いポジションを取り続け、パスの出し手に選択肢を与えた。彼自身は効果を生むプレーはなかった。
14 アブドゥルケリム 6
後半、オーストリアの猛攻にも前に引っ張られることなく、自陣ボックス内でよく耐えていた。失点シーンの対応は微妙なところ。
3 メリフ・デミラル 8
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空中戦では攻守で制空権を取り続けた。高い打点でCKから2得点を奪う暴れぶり。アルナウトビッチとの肉弾戦でも勝利し、文句なしのMVPだろう。
20 フェルディ・カドゥオール 7
前線に顔を出し、崩しに関与。守備でも奮闘し、苦しい時間帯にもボールを前線に持ち運び時間を作れる運動量は称賛に価。
MF
22 カーン・アイハン 6
及第点。攻守でそつなくこなしていた。組み立てではサイドに質の高いボールを供給。
16 イスマイル・ユクセク 6 (■42分)(58分→交代)
ボールホルダーに激しく当たりに行っていた。警告の影響か、58分に交代を告げられた。
→15 サリフ・エズジャン 6(58分→出場)
イスマイルの仕事を引き継いだ。ザビッツァーに対して果敢に当たりに行っていた。
6 オルクン・コクチュ 6(■11分)(83分→交代)
ザビッツァーに対してプレスを敢行。守備で堅実に仕事をこなしていた。
→17 イルファン・ジャン・カフヴェジ(83分→出場)
FW
21 バルシェ・ユルマズ 6
前半は広範囲でボールを受けチャンスの起点となっていた。後半は守備のタスクとカウンターの際にボールを受けたが、決定機を決められず。
8 アルダ・ギュレル 7(78分→交代)
0トップとして自由なポジショニングでプレー。流れの中では、効果を生むプレーはなかったが、CKから良質なボールを相手ボックス内の危険エリアに流し込み、セットプレーから1アシストを含む2点を演出した。
→7 ケレム・アクトゥルコール ー(78分→出場)
試合展開上、守備をするしかなかった。
13 ケナン・ユルドゥズ 4・5(78分→交代)
不発。ポッシュに完封され、良いところがなかった。守備のスキルも低いので、交代が遅かったか。
→5 オカイ・ヨクシュル ー(78分→出場)
試合展開上、守備をするしかなかった。
【UEFA EURO 2024】 ルーマニア(E組1位) vs オランダ(D組3位) (ベスト16)
前回大会のベスト16でチェコに葬られた苦い経験を活かし、オランダのクーマン監督はポゼッションにこだわらずに、ピッチにいる全員が連動する相手のお株を奪う戦術を敷いた。この戦術がハマり、立ち上がりからオランダは主導権を一度もルーマニアに渡さず、鮮やかな完封勝利を収めた。長い冬を越えて、オランダに光明が差した。敗れたルーマニアは個人能力と組織力が融合した魅惑的なサッカーを展開し、大会のダークホースとして君臨。実りある大会となったが、強いて言うならば、攻撃陣のタレントがあと一枚足りなかった。
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【ラウンド16】 ルーマニア×オランダ(アリアンツ・アレーナ)
0 ー 3
[得]
(オ)
20" ガクポ③
83" マレン
90"+3 マレン②
【採点】(0~10の20段階評価。最低点は0。最高点は10。)
GK
1 ニツァ 5・5
61分にガクポのミドルをシャットアウト。追加点を奪われて以降は集中力が切れていた。
DF
2 ラティウ 5・5
53分の大ピンチに自陣ボックス内で足を出し、デパイのシュートをブロック。ガクポへのリスクヘッジのために持ち味である攻撃参加は封殺された。もっと前線に出て行って良かったのではないだろうか。
3 ドラグーシン 6
自陣ボックス内で激しく奮闘。30分の中央でグラウンダーのクロスに足を延ばしクリアした場面は一点もののスーパープレーだった。2失点目にプレーを途中で”流して”しまったのは、結果的に失点につながった。
15 ブルカ 5・5
立ち上がりは落ち着いた対応を見せていたが、デパイに振り回される場面が目立つようになっっていった。
22 モゴシュ 5 (39分→交代)
バンクの累積警告による代役だが、ボールホルダーへの対応が軽く、ベルフワインに簡単に突破されていた。39分に負傷交代で後退を余儀なくされた。
→24 ラコヴィシャン 5(39分→出場)
交代直後の43分に、自陣エリア内でデパイにボールをかっさらわれ、大ピンチを招いた。
MF
6 マリウス・マリン 6 (■67分)(72分→交代)
自陣両サイドのカバーリングなど、守備で奮闘。戦術的打開の影響で後半途中で交代。
→8 チクルダウ 5・5(72分→出場)
勇気をもってボールを前線に運べなかった。
20 マン 5
持ち味のドリブルからカットインしてのシュートは前半の一度だけ。後半はボールロストを連発。不甲斐ないパフォーマンスだった。
18 ラズバン・マリン 6
72分にダンフリース、80分にガクポの決定機をシュートブロック。試合を通して闘い続けた。
21 スタンチュ 5(■81分)(88分→交代)
ボールの動きが早いゲーム展開の中で、ボールを落ち着かせることができなかった。
→14 オラル ー(88分→出場)
10 ハジ 5・5(72分→交代)
前半は何度か良いかたちでボールに絡んだが、後半は出足の早い相手の対応に何もできなかった。
→7 アリベック ー(88分→出場)
FW
19 ドラグシュ 5(72分→出場)
ファン・ダイクに太刀打ちできず、蚊帳の外へ追いやられた。
→13 ミハイラ 5・5(72分→出場)
ノーインパクト。
GK
1 フェルブルッヘン 6
問題なし。大きなピンチもなかった。
DF
22 ダンフリース 6(■77分)
高い位置を取り、パスを引き出した。プレーのクオリティをやや欠いていたが、持ち味は試合の中で効いていた。
6 デ・フライ 6・5
守備は問題なし。攻撃では質の高い縦パスを供給しチャンスの起点となった場面もあった。
4 ファン・ダイク 6・5
ドラグシュを寄せ付けなかった。57分のCKからのヘディングシュートはポストに嫌われた。
5 アケ 6・5(69分→交代)
7分のピンチに自陣ボックス内中央の危険地帯に入り込みクリアを達成。23分の決定機にブロックをしていたのも彼。
→13 ファン・デ・フェン 6(69分→出場)
マンに激しくあたり、持ち味を封殺していた。
MF
24 スハウテン 6・5(69分→交代)
勇気を持った縦パスは先制点の起点となった。アンカーとしても中盤を締め上げた。
→16 フェールマン 6(69分→出場)
スハウテンの仕事を引き継ぎ、中盤の底で落ち着いた対応を見せていた。
14 ラインデルス 6・5
展開力に優れ、ピッチ全体を広く使い、ボールを動かした。
7 シャビ・シモンズ 6・5
スペースには入り込み、チームの攻撃に厚みをもたらしていた。
FW
25 ベルフワイン 6(46分→交代)
相手の左サイドバックの質が悪いことも影響しているが、右アウトサイドのアタッカーはこれまで多くの選手が起用されてきたが、彼が最もハマったのではないだろうか。
→18 マーレン 7(46分→出場)(■90分+4)
後半開始から持ち味のドリブル突破を見せ、良い形でゲームに入り、2得点を奪った。殊勲の働き。
10 デパイ 6・5(90分+2→交代)
機敏な動きで相手DFをかく乱。また、相手DFのボールホルダーへプレスを敢行し、チャンスを作った。67分の直接FKはアイデアが素晴らしかったが、シュートはわずかに枠の外へ。
→17 ブリント ー(90分+2→出場)
11 ガクポ 8 MVP(84分→交代)
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緩急を使った得意のカットインからニアにぶち込んだ先制点は彼だけにしかできない芸当。61分には自陣奥深くから独力のドリブル突破でシュートまで持っていくなど、持ち味をフルに発揮した。左サイドのスローインから、ライン際で粘ってボールを残した折り返しでマレンのゴールをアシストした。
→9 ベグホルスト ー(84分→出場)
【EURO2024】GROUP F BEST 11
【GROUP F 成績表】
【GROUP F BEST 11】
GK
ギオルギ・ママルダシュヴィリ(ジョージア)Best player of the group league
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バレンシアが見出した守護神は、グループリーグ全試合で歴史的なパフォーマンスを披露。卓越した反応速度は、特に至近距離からのシュートに対して際立っていた。最終戦のポルトガル戦では相手の猛攻をことごとくシャットダウンし、ジャイアントキリングの立役者となった。
DF
ペペ(ポルトガル)
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ユーロ史上最年長41歳でピッチに立つ鉄人の能力は、第2戦のトルコ戦でのパフォーマンスに集約されていた。DFラインを統率しつつ、かけひきに勝利し続け、相手にほとんど裏を破らせていなかった。長年のプレーで培ったポジショニングから繰り出すパスカットには色気すら感じさせた。
グラム・カシア(ジョージア)
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37歳の大ベテランは最終ラインの中央で老獪な守備を披露。最終戦のポルトガル戦では対峙した選手に一度たりとも負けなかった。的確なクリアやシュートブロックを見せ、キャリアの集大成にふさわしい圧巻のパフォーマンスだった。
ラディスラフ・クレイチー(チェコ)
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左利きの大型センターバックは身長191cmの体格を活かした空中戦で制空権を握り続けた。体格の割に俊敏性があり、特筆すべきは、独力で最終ラインからボールを持ち運び、組み立てに参加し、最前線に飛び込める攻撃センス。敗退したチームの中で極上のポテンシャルを見せつけていた。
ヌーノ・メンデス(ポルトガル)
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スピードに頼ることなく緩急を使って、状況に応じてプレーできるインテリジェンスには舌を巻く。初速を利用して左サイドで味方と崩しを敢行するスタイルは、チームの武器となっていた。攻守で印象深い活躍を見せていた。
MF
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グループリーグを通して印象的なプレーを披露。試合のテンポをコントロールし、長短織り交ぜた高精度のパスを連発。チームのポゼッションの純度を高めつつ、多くのインターセプトで流れをもたらした。傑出したパフォーマンスだった。
ギオルギ・コチョラシュヴィリ(ジョージア)
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グループリーグ全試合でジョージアの野心を体現する魂溢れるプレーを披露。アイデアが豊富な組み立てで中盤から前線にボールを供給し続け、自らテクニカルなドリブルを駆使し、自陣から敵陣にボールを運ぶこともできる。守備でも奮闘し、相手にシュートを打たれるスペースを与えなかった。
アルダ・ギュレル(トルコ)
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フィジカルには改善の余地があるが、トルコの”神童”の衝撃はEUROの歴史に瞬いた。初戦のジョージア戦、1-1の同点で迎えた65分。敵陣の右足サイドでのこぼれ球を拾い、インサイドに切れ込み、迷わず左足を一閃。魔法のような軌道のボールはゴール左上に見事に突き刺さった。19歳114日でのゴールは、EUROデビュー戦だと史上最年少で、19歳128日というクリスティアーノ・ロナウドのレコードを更新した。間違いなくワールドクラスのゴラッソだった。
ハカン・チャルハノール(トルコ)
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気づけば30歳になった男は、主将としてキャリアの全てを欠けるかの如く攻守で闘い続けた。最終戦の大荒れのトルコ戦では一人冷静に良質なボールを前線に供給し続けた。ファンタスティックな先制ゴールを上げ、チームをトーナメント進出に導いた。
FW
ジョルジュ・ミカウターゼ(ジョージア)
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グループリーグ全試合でゴールを決めたが、特筆すべきはゴール数ではない。ポジションを下げ、チームのカウンターの際には必ず起点となれるポジショニングとスピードとテクニックが融合していることが最大の魅力。献身的性もあり、今大会で大ブレイクを果たした。
フヴィチャ・クヴァラツヘリア(ジョージア)
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強者に向かって果敢にドリブルでアタックを続ける「ジョージアン・マラドーナ」の姿は、ジョージアファン以外にも感動を与えただろう。大一番で迎えた最終節のポルトガル戦では異次元のドリブルスキルでジャイアントキリングを後押し、ポルトガルの守備陣に息つく間を与えなかった。狂ったように走り。守備の貢献度も計り知れなかった。変態的な活躍ぶりだった。
【EURO2024】GROUP E BEST 11
【GROUP E 成績表】
【GROUP E BEST 11】
GK
クーン・カステールス(ベルギー)
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グループリーグでわずか1失点に抑え、チームの決勝トーナメント進出に貢献。第二試合のルーマニア戦では味方のミスを帳消しにするビッグセーブを見せ、さらに追加点のアシストを達成。
DF
ペテル・ペカリーク(スロバキア)
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今大会で3回目のEURO出場となる37歳のベテランはグループリーグを通して攻守で高いパフォーマンスを披露。右サイドで労を惜しまず上下動を繰り返し、チャンスに絡み、ピンチをつぶす、というシンプルなプレーを黙々と堅実にこなしていく様はスロバキアというチームを象徴していた。
ラドゥ・ドラグーシン(ルーマニア)
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圧倒的なフィジカルでボール奪取を連発。ボックス内の空中戦と対人戦で無類の強さを誇り、初戦のウクライナ戦ではドフビクを蚊帳の外へ追いやった。課題とされていたビルドアップでも、敵陣に自信がボールを持ち上がる方法を採り、功を奏していた。
ヤン・フェルトンゲン(ベルギー)
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初戦のスロバキア戦で最終ラインが失態を犯したベルギー。第二戦のルーマニア戦でDFリーダーに指名されたのが37歳の大ベテランだった。そして見事に最終ラインに秩序を与えることに成功した。第二戦、三戦とも経験を活かしたポジショニングで急所をケア。ベルギーのトーナメント進出の功労者。
MF
スタニスラフ・ロボツカ(スロバキア)Best player of the group league
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代表とクラブでカルツォーナ監督の戦術を知り抜くピッチ上の指揮官は、グループリーグ全試合で傑出したプレーを見せた。攻守両面でハードワークを敢行し、ビルドアップの局面では相手のパスの出しどころに出没し何度も効果的なインターセプトを見せた。的確な捌きでボールを前進させ、中盤のオーガナイザーとして今大会でも屈指の輝きを放っていた。
ラズバン・マリン(ルーマニア)
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低い位置から前を向き、長短のパスを振り分けで攻撃を組み立てるレジスタとして機能。機を見て放つミドルシュートも驚異。初戦のウクライナ戦では追加点となるスーパーミドルを叩き込んだ。
マリウス・マリン(ルーマニア)
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効果的なインターセプトやボール奪取で中盤を締め上げた。サッカーIQが非常に高く、中盤の底でゲームをコントロール。チームに欠かすことができないピッチ上の監督。
ミコラ・シャパレンコ(ウクライナ)
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ウクライナに創造性を与えるファンタジスタ。ハイライトは初戦を落とし、迎えた二戦目のスロバキア戦。前半から前線に良質なボールを配給し、貴重な同点ゴールも決めた。さらに79分には中盤からボールを受け、すぐに前を向きヤレンチュクのゴールをファンタスティックなアシストでおぜん立て。
ケビン・デ・ブライネ(ベルギー)
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グループリーグ全試合で”違い”を作り出した。二戦目のルーマニア戦では相手3人をドリブルで抜き去り独力で決定機を演出。ワールドクラスの縦パスを何度も前線に入れていた。ルーマニアは一枚の守備ではファウルでしか彼を止められていなかった。ゴールキックに最前線から抜け出し、とどめとなる追加点を奪い、圧倒的なパフォーマンスを披露した。
オンドレイ・ドゥダ(スロバキア)
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小回りが利いたテクニカルなドリブルで攻撃にリズムを与え続けた。守備での貢献度も高く、攻守においてピッチで輝きを放っていた。大一番の最終戦のベルギー戦では、つなぎとチャンスメイクの双方をこなしつつ、ボックス内に入り込んで頭でゴールを奪った。
FW
イヴァン・シュランツ(スロバキア)
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初戦のベルギー戦では大方の予想を覆すゴールを決め、勝利の立役者となった。グループリーグでは2得点を決めたが、ゴール以外にもプレー判断が良質であり、クオリティ豊かなプレーを見せていた。相手DFへのプレッシングやオフザボールの動きなど、彼の献身的な働きはチームに欠かすことができない。
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GK
マイク・メニャン(フランス)
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グループDはGKの活躍が際立っていたが、グル-プリーグを通してプレーエリアが広く、好セーブを連発していたフランスの守護神を選出。失点はレヴァンドフスキのPKだけだった。
DF
フィリップ・ラインハルト(オーストリア)
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初戦のフランス戦で最終ラインの脆さを露呈したオーストリア。第二戦のポーランド戦でスタメンを勝ち取ったラインハルトは、自陣ボックス内で素晴らしい反応を見せ危険を未然に防いでいた。チームの最終ラインに安定をもたらし、続くオランダ戦でも高いパフォーマンスを披露。チームのグループリーグ突破に大きな貢献を果たした彼の功績を忘れてはならない。
ウィリアン・サリバ(フランス)
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好不調の波が荒い相棒のウメパカノに比べ圧倒的な安定感が魅力。前方に出て行き相手のFWへの縦パスやスピードに乗ったドリブルを潰すプレーは圧巻。出足が良く、相手が前を向く前の時点でボールをカットし、その場で攻撃を終わらせてしまう守備は最終ラインに極上の安定感をもたらしていた。
テオ・エルナンデス(フランス)
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グループリーグを通して攻守でエネルギッシュにプレー。ハイライトは初戦のオーストリア戦。試合の入り方が難しい初戦で試合開始からフルスロットルで左サイドを席巻し、チームに活力を与えていた。
アレクサンダー・プラス(オーストリア)
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初戦には出番がなく、2戦目に ムウェネの負傷により出番が回ってきた男は、自陣左サイドでボールを受け、縦に持ち運んでボックスの手前で待つバウムガルトナーへ鋭いパスを供給し、決勝ゴールのおぜん立てをした。続くオランダ戦では先制点のOGを誘発するクロスを上げ、左バイタルからグリリッチュに鋭いパスを通し、追加点の起点となった。ラッキーボーイ的に台頭した23歳は今後のブレイクも予感させる。
MF
エンゴロ・カンテ(フランス)Best player of the group league
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フィールドをフルで駆け巡る豊富な運動量、相手からのボールを奪い、非ポゼッションからポゼッションに回復させる能力は、全盛期を彷彿させた。グループリーグ全試合で特別な仕事をこなした。
ニコラス・サイヴァルト(オーストリア)
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つなぎにも関与できるパス能力に加え、危機察知能力に優れており、危険エリアで何度もボールを刈り取った。グループリーグを通して能力の高さを証明。彼の献身性はチームになくてはならない。
マルセル・ザビッツァー(オーストリア)
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グループリーグを通してオーストリアの攻撃をけん引。ハイライトはオランダを撃破した最終節での一撃。80分に自陣から敵陣にボールを運んだザビッツァーは、味方とのコンビネーションから左ポケットに侵入。ファン・デ・フェンがスライディングで下のコースを消し、GKフェルブルッヘンがニアをカバーし、シュートコースはないと思われたが、ザビッツァーは左足を振り抜き、GKの右肩とゴールポストの間にシュートを突き刺した。チームを首位通過に導く正真正銘のゴラッソだった。
FW
コーディ・ガクポ(オランダ)
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精彩を欠くチームのなかでグループリーグで2得点を決めた。独力で決定機を創出できる攻撃の要。彼にボールを渡しさえすればなんとかなる期待感があった。
キリアン・エムバペ(フランス)
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照準をトーナメントに合わせている中で、要所で次元の違うプレーで違いを作り続けた。彼がいるだけで相手の警戒心が高まり、周りの選手にスペースが設けられていた。
マルコ・アルナウトビッチ(オーストリア)
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初戦を落として迎えた二戦目のポーランド戦からスタメンに名を連ねた。運動量こそ少ないものの、彼が最前線でしっかりとボールを収めることにより、ザビッツァーとライマーが躍動。初戦で機能しなかった攻撃陣の活性化の起点となった彼の存在はチームにとって非常に大きなピースとなった。
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GK
ヤン・オブラク(スロベニア)Best player of the group league
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スロベニアの強固な守備ブロックは最後方に彼がいてこそ成り立つ。ゴールポスト付近でどっしりと構え、長い手足を活かしたシュートストップでチームのトーナメント進出に大きく貢献した。
DF
ジャン・カルニチニク(スロベニア)
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堅実な守備とカウンターの際の縦への突破が魅力。ハイライトは二戦目のセルビア戦。ボール奪取から高速ドリブルでボールを前線に運び、その流れの中で貴重な先制点を奪って見せた。
ヤカ・ビヨル(スロベニア)
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高さとフィジカルの強さを活かした堅固な守備をグループリーグを通して披露。ボランチでもプレー可能なカエは守備範囲が広く、インターセプト能力も高い。パスの精度も高く、ビルドアップやカウンターの発火にも貢献した。
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相手の決定機にこそ存在感を放つDFリーダー。初戦のスロベニア戦のパス成功率はなんと100%。チームの攻撃的なポゼッションを最後方から支えた。
マーク・グエヒ(イングランド)
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シャキッとしないチームにおいて、獅子奮迅の働きだった。出足の早いプレスとボール奪取能力の一致は数々のピンチを防いだ。身長は182cmと大きくないが、空中戦でも強さを発揮。
エリク・ヤンジャ(スロベニア)
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攻守で存在感を放ったが、とりわけ攻撃での活躍がハイライト。タイミングの良いオーバーラップから精度の高いアーリークロスを上げ、セットプレーのキッカーとしても良質なボールを送っていた。初戦のデンマーク戦では、CKのこぼれ球を拾い、ボックス手前から左足を一閃。貴重な同点弾を上げた。
MF
ティミ・エルシュニク(スロベニア)
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自国リーグでプレーする欧州でも無名な男は、ボール奪取や中盤でセカンドボールを回収し、縁の下でチームを支えた。ハイライトは大一番のイングランド戦。サカのバイタルエリアの侵入を封殺し、中盤でボール奪取を連発。さらに奪ったボールを前線に供給し、カウンターの起点となっていた。
ピエール・エミール・ホイビュア(デンマーク)
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ハードワークを厭わない鉄人は、グループリーグを通して球際で激しさを見せ何度もボール奪取を達成。ボール奪取後にそのままショートカウンターを発動できる推進力も魅力。良いミドルも何度か放ち、攻守でダイナミズックなハイパフォーマンスを披露した。
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ハードワークを土台に守備のタスクをこなし、相手の攻撃の芽を摘みつつ、正確なパスで左右にボールをさばける能力の高いMF。イングランド戦では大会ベストゴール候補の地を這う約30メートル弾を決めた。
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相手のプレスをかいくぐりバイタルエリアで崩しに関与。運動量とテクニックが融合したゲームメイクはグループリーグ全試合で光輝いた。前回大会での心停止から1100日、復活の先制弾を決めたスロベニア戦のゴールは多くの人間を感動させた。
FW
ヨナス・ウィンド(デンマーク)
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ゴールも奪えず技術には粗さが残るものの、オフ・ザ・ボールの動きが秀逸であり、サイドに流れながら何度もボールを呼び込み、エリクセンとの連携も良質だった。