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100枚でも大丈夫? ポストイットを一気にデジタル化して整理できる公式アプリ「Post-it Plus」がスゴい

Post-it Plus

これです。こういうアプリを待ち望んでいました。

書き込んだポストイット(正方形)をiPhoneに画像として取り込んで、アプリ内で自由自在に整理することができるのが、この「Post-it Plus」(iOS)です(ポストイットでなくとも正方形の紙なら利用できます)。

Post-it Plus

会議やブレインストーミングで大量のアイディア出しをしたり、日々のタスクを書き出したりしている人は、一度は試してみるべきアプリだといえるでしょう。

「これは使える」と筆者は直感しました。ただ、ひとつ気になったのは、取り込める枚数の上限です。公式には最大50枚とされていますが、100枚くらいは取り込めるのではないかと疑問に思ったわけです。そこで、実際に試してみました。

「Post-it Plus」の機能

その前に「Post-it Plus」の機能をざっくり解説しておきます。

まずは、動画をチェックしてください。

動画を見れば、アプリの機能は概ね理解できると思います。

Post-it Plus

ポストイットをiPhoneのカメラでキャプチャすると、ポストイット1枚1枚を個別の画像データとしてアプリに取り込むことができ、画像群はグループとしてアプリ内のボードに配置されます。実際のポストイットをアプリ内のホワイトボードに移し替えるイメージです。ポストイットが斜めでも、少しめくれていても、スキャナーアプリ同様に綺麗に取り込んでくれます。今のところ英語、日本語ともにOCR機能はありません。

Post-it Plus

取り込んだポストイットは、並び替えたり整列させたりすることが可能。デスクトップPCでアイコンを移動させるような要領です。グループは結合することもできます。

Post-it Plus

ボードはPDFやPowerPoint、Excel、jpg(zip形式)およびPost-it Plusの独自形式でエクスポートできるほか、他のユーザーと共有することもできます。たとえば、PowerPointでエクスポートすると、上記画像のようになります。

100枚取り込めるか? 試してみた

前置きが長くなりましたが、実際に100枚を取り込めるか試してみます。

Post-it

手元に十分な数のポストイットがなかったので、75mm四方のタイプ(90枚入り)を4つ購入。360枚は必要ありませんが、カラフルな方が見栄えが良さそうなので、4色揃えました。

Post-it Plus

縦向きでキャプチャします。横向きでもキャプチャできますが、取り込んだ画像の向きも横向きになるので、処理が面倒になります。端末は近くに転がっていたiPhone 6を使用しています。

Post-it Plus

壁に100枚のポストイットを貼ってみました。室内の照明が右上から強く当たっているので、明暗差ができているのが不安要素です。

Post-it Plus

寄ってみると、下の「アアアア……」というポストイットに「Google+」のポストイットが影を落としています。結構暗くなっていますが、大丈夫でしょうか……。ちなみに、書いてある文字に特段の意味はありません。

Post-it Plus

この状態でキャプチャした結果が、上の画像です。

明暗差があったためか数枚のポストイットをキャプチャできず苦労しましたが、何度か試すとすべてキャプチャできました。壁とiPhone 6との距離は約1メートル程度。それ以上離れると、距離が遠すぎるということでキャプチャできませんでした。

ということで、100枚のポストイットを取り込むことには成功しました。まだ上下に隙間があるため、もう数十枚は取り込むことができそうです。

Post-it Plus

このように、100枚をしっかり取り込めています。100枚と表示してあるのは、筆者がリネームしたグループ名です。自動で表示されているわけではありません。

Post-it Plus

先ほど、影が落ちていてかなり暗くなっていた「アアアア……」は、特に問題なく綺麗に取り込めていました。少し汚れのようなものがありますが、許容範囲内の品質です。

1枚ずつ画像を表示したときの粗さは、右の「あぷりお」程度となります。

アナログとデジタルの融合

これまでにもアイディア整理を助けるタイプのアプリはありました。そういったアプリが便利なのは間違いないのですが、筆者の場合、どうしてもペンとポストイットというアナログな手法に舞い戻ってしまっていました。

とは言うものの、書き込んでは壁や机などに貼り付けていると邪魔になってきたり、その場にいないと確認できないのが、「モノ」であるポストイットの弱点であるわけです。これをデジタルデータで楽に整理・保存しておければいいなと常々考えていました。この「Post-it Plus」は、その願望を鮮やかに叶えてくれる可能性を秘めています。

今回は100枚の取り込みを試しましたが、ひとつのボードには100枚のグループを何個も配置できます。システム上の最大枚数は不明ですが、少なくとも数百枚は問題なく配置可能。これだけあれば心置きなく整理・保存できるはずです。

繰り返しになりますが、このアプリは一度インストールしてみても損はしないはずです。無料ですし。

なお、この「Post-it Plus」はiOS 8のみに対応しています。

Post-it Plus