私は約30年、離婚カウンセラーをしていますが、相談にいらっしゃる方は40~50代が中心で、中年期に夫婦のどちらかが離婚を考えるケースはとても多いです。
中年期に入ると、男性は仕事の責任が重くなってきて、「家族のためにも頑張らなければ」と、仕事中心の生活になりがちです。家庭と仕事を両立できる人は少なく、どうしても家庭のほうが疎かになりますが、そうすると妻は、我慢して不満をためこんでしまったり、夫にうまく相談できず、夫婦げんかが増えてくることもあるようです。
また、「パートナーは自分の気持ちを分かっているだろう」と思い込んで、コミュニケーションを疎かにしていると、そこに、「介護」や「子育て」、「体の不調」など、中年期特有の問題が現れてきて、心に余裕がなくなってしまい、いっそう家庭に不調和が起こりやすくなるのです。このように、中年期は、家庭に悪い流れが生まれやすい時期でもあります。
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▶ 子供が自立したあとの夫との生活
▶ 夫の浮気が発覚
▶ 会社をやめて起業したい夫
▶ 義母の介護に疲れたが、夫は任せきり
岡野あつこ
夫婦問題研究家、離婚カウンセラー。日本家族問題相談連盟理事長。夫の浮気による自身の離婚経験を元に1991年、結婚・離婚・再婚相談事業を開始。3万件以上の夫婦問題の相談に携わる。離婚カウンセラー養成講座開講。rikon.biz