昨日発表されたばかりの新MacBook Proのレビューをお届けする。といっても、みなさんが気になってしょうがない、Touch Bar搭載モデルは、出荷がまだ先であるため、レビュー機材が届いていない。そこで、最も安価なMacBook Proとなった「Touch Barなし・ファンクションキーあり」のモデルをレビューする。本命はまだ先だが、ハードウェアの特徴の多くはこのモデルでもわかる。どんな感じの製品になったか、基本的なところからチェックしていこう(編集部注:新型MacBook Proの最廉価モデルとなります)。
今回はちょうど、MacBook(12インチモデル)を仕事のためにもってきていたので、サイズや動作比較も含め、お読みいただきたい。
シンプルで小型化したボディ。パワーは十分
さて、使ってみると、結論は一言で済む。「なんていい素うどん」。素うどんじゃなければペペロンチーノでも、盛りそばでもいいのだが、とにかく、「PC(Mac)としてシンプルだが地力のある、使いやすい製品」だと感じる。
13インチモデルは、ある意味でMacBook Airに似た製品になった。特に、このTouch Barなしのモデルはそうだ。重量は13インチMacBook Airと20gしか違わない1.37kgになり、表面積では12.5%弱小さくなっている。「クサビ状」ではなくなったが、持ち歩く際のイメージは変わらない。なにより、CPUパワーが大きく向上し、ディスプレイも2560×1600ドット・227ppiのRetinaディスプレイになったのだから、文句はないはずだ。
MacBookと比較すると、さすがに若干大きく感じるものの、その差は極端なものではない。MacBook Airのうち、11インチを持っていた人は12インチを求めるかも知れないが、13インチを持っていた人ならば、MacBook Proで問題を感じることはないだろう。
デザイン面では、タッチパッドのサイズに大きな違いがある。MacBook Proのものはとにかく大きい。MacBook Proの従来モデルと比較した場合、面積で2倍になっている。これだとタイプ時に干渉しないか気になるところだが、少なくとも筆者が使った限り、そこに問題は感じなかった。操作面でプラスこそあれ、マイナスではない。
パフォーマンスはもちろん大きく違う。ベンチマークソフト・GeekBench4のCPUテストの結果では、MacBook Proが「シングルコアスコア・3851、マルチコアスコア・7318」であった。MacBook(2016年春モデル、Core m5 1.2GHz、メモリー8GB)の値が「シングルコアスコア・3241、マルチコアスコア・5840」なので、18%から25%違うことになる。当然だが、ちょっとした動作でも動作速度に』違いを感じる。