資産配分を決める
資産運用の成果を決める上でもっとも大切な要因は何だと思いますか。
債券、株式の個別銘柄選択でしょうか?
それとも買い時や売り時などの投資タイミングでしょうか?
いいえ、どちらも違います。1番大切な要因はアセットアロケーションです。
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資産運用ではアセットアロケーションが重要
アセットアロケーションなんて聞きなれない言葉だと思いますが、簡単にいうと資産配分のことです。
資産運用を考えるにあたって、株式に何%、債券に何%、不動産に何%投資するかというように、資産別の投資比率を決めることがもっとも重要になるのです。
このアセットアロケーションにより投資成果の8〜9割が決まってしまうといわれていて、実際に数多くの論文で証明されています。
個別銘柄選択や投資タイミングは残りの1〜2割程度の影響しか無いといわれています。
したがって、資産運用を始める前に適切なアセットアロケーションを構築することが、とても重要なポイントになってきます。
アセットアロケーションに正解はない
では、実際にどのようにアセットアロケーションを構築すればよいのでしょうか?
実は、アセットアロケーションには絶対これが正しいというものは存在しません。
なぜなら、人によって
- 年齢
- 資産運用の目的
- 投資期間
- リスク許容範囲
が変わってくるからです。
したがって、自分の資産運用の目的に合うようにアセットアロケーションを考えなければなりません。
もちろん、高いリターンを狙えばそれだけ高いリスクを負うことになります。この辺は実践しながら資産配分を調整していく必要があります。
資産配分はプロから学べ
しかし、最初はどのように実践していけばよいか悩むところです。そこでいくつか具体例を挙げますので参考にして下さい。
カルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)
カルパースは、アメリカ合衆国のカリフォルニア州の公務員の公的年金基金です。公的年金の中では世界最大級で、運用資産は2008年6月時点で2484億ドルになります。(日本円に換算すると約25兆円)
安全で保守的な運用が求められる年金基金という制約の中で、優れた運用手法を駆使して成功していることで有名です。積極的に運用したい方には参考になるのではないでしょうか。
(2008年6月時点)
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)
GPIFは私たち日本人の年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人です。運用資産は150兆円にもなります。かなり保守的な運用といえます。
(2008年6月時点)