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セキュリティの基準として最近耳にする「PCI DSS」とはいったい何でしょうか。
クレジットカード会社のホームページを見るとPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)とは、
加盟店・決済代行事業者が取り扱うカード会員様のクレジットカード情報・取引情報を安全に守るために、JCB、アメリカンエキスプレス、Discover、マスターカード、VISAの国際ペイメントブランド5社が共同で策定した、クレジット業界におけるグローバルセキュリティ基準です……
「JCBグローバルサイト PCIデータセキュリティスタンダード『PCIDSS』とは」より
とあります。クレジットカード会社の基準だからクレジットカード情報を取り扱う局面に特化したもので、うちの組織には関係ないんじゃないかと思われている方も多いのではないでしょうか。
このPCI DSS、実は情報セキュリティに対する具体的な実装を要求しているもので、「ネットワークやアプリケーションのペネトレーション・テストの回数や実施時期」「パッチリリース後1カ月以内の適用」「6回ログオンに失敗した場合のロックアウト」「クライアントPCへのパーソナル・ファイアウォールのインストール」など、具体的な施策が定量的に示されており、アメリカではクレジットカード情報とまったく関係ない企業や組織がPCI DSSを基準として採用し始めています。
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