本日は、団体のメンバーに選ばれてしまい、地域の情報交換会というのに出席した。
正直、行ったら座って話聴いてるだけで済む程度の会合で、難しい役割は総務の方々が担ってくれるもんだとばかりタカを括っていた。
ところが、グループ分けされて、一人で放り込まれて見知らぬ人間とばかり会話しなければならない状況に。
それぞれのグループごとに会話しているから周りはざわつき、未診断ではあるが十中八九APD(聴覚処理障害)であろう私には聴き取りがかなり困難であった。
その上にグループ内の意見を取りまとめて、ほとんど知らない人間60名ほどの前で発表しなければならない羽目に。
発達障害ピーンチ!
よりにもよって、自分の前に発表しているおねえさんが、全然アガってる様子もなく、よどみなく話をされていて、ますます危機である。
ただ、話の流れとしてはあのおねえさんの直後に番を回してくれた方が話しやすいのではないかとも思っていた。
幸い場を仕切っている団体職員の〇長さんがすぐにこちらに回してくれたので、どさくさに紛れて、務めを果たすことができた。
大変緊張していたが、50代にもなると感覚が鈍麻してくるので、アガっても頭が真っ白になるところにまでは至らずに済んだ。
これが30代のころだったら大変だ……。
パニックに陥っていたかもしれない。
そして会合が終了後、うちの団体の役員の方から「要点を上手くまとめていて分かりやすかったよ」と、わざわざお褒めの言葉をいただいた。
すごく苦手なことを何とか乗り切り、お褒めの言葉までいただいたので、自分にとっては結果オーライ。
緊張したけど、今の調子なら慣れていくこともできるかもと思えるようになった。
会社勤めをしている人なら若いうちに経験することなのだろうけど、自分の場合はとても無理だった。
人より大幅に遅いけど、自分にとっては時期があったのだと思う。
短期記憶の脆弱さや聴覚処理障害は治らないにしても、努力と根性で克服できる可能性のある苦手分野については、もっと取り組んでみても良いかなと思える体験だった。
そして、発達障害者って人並みにできないことで自己肯定感も著しく低くなっているので、今日みたいに出来たことを褒めてくれる人の存在って非常にありがたいなと改めて実感したのだった。