米副大統領候補、Twitchで『クレイジータクシー』をノリノリ実況プレイ。「奥さんに没収された」ほどのドリームキャスト愛にじませる
米副大統領候補のTimothy James Walz(Tim Walz)氏が10月28日、Twitchにて『クレイジータクシー』などの「ゲーム実況配信」をおこない、注目を集めている。海外メディアPC Gamerが伝えている。
Tim Walz氏は、2024年のアメリカ合衆国大統領選挙にて民主党より立候補しているKamala Devi Harris氏に、副大統領として指名されている人物だ。民主党傘下のミネソタ民主農民労働党に所属しており、ミネソタ州知事を務めている。
今回Walz氏は、民主党の下院議員であるAlexandria Ocasio-Cortez氏のTwitchチャンネル「AOC」に出演。このなかではWalz氏がゲームに関する話題をさまざま話したほか、実況プレイも披露されている。同氏は、アーケードゲームが登場したころからゲームを始めた“第1世代のゲーマー”だったとのこと。『アステロイド』を達人級にやり込んでいたことも語られている。
またWalz氏はセガ好き(SEGA guy)、特にドリームキャスト好き(Dreamcast guy)だったという。「(ほかのゲームハードを押しのけて)ドリームキャストが世界を席巻すると思っていた」とのことで、相当ドリームキャストに惚れ込んでいたようだ。放送のなかではそんな同氏による『クレイジータクシー』のプレイも披露された。海外向けに発売されているPC(Steam)移植版がプレイされたようで、同氏はXboxコントローラーを使用。同氏はXboxコントローラーには不慣れだと前置きしつつ、かなり危なっかしい運転でゲームを遊びながら本作にまつわるエピソードを語っている。
Walz氏が本作をプレイしたのは、すでに大人になって結婚し、ちゃんとした職に就いていたころだったとのこと。同氏がかつて高校教師を務めていたころ以降の話だろう。同氏は稼いだお金で本作を購入したものの、なんと奥さんは家に『クレイジータクシー』を置くことを許してくれなかったという。そのため同氏は、ドリームキャストと『クレイジータクシー』を泣く泣くオフィスに持っていったそうだ。
なおWalz氏のドリームキャストにまつわる逸話は、過去にも海外メディアが報じ、大きな話題を呼んでいた。報道によると、同氏はドリームキャストに夢中になりすぎたため、奥さんにドリームキャストを“押収”されてしまったのだという(The New York Times)。
そしてその後、海外フォーラムResetEraにて、Walz氏のドリームキャストを所有していると主張していたユーザーがいたことが注目を集めることになった(IGN)。ユーザーは2012年に、もともとWalz氏が持っていたとみられるドリームキャストをある人物から25ドル(約4000円・現在のレート)で購入したとのこと。販売者であるTom Johnson氏は学生時代にインターンとしてWalz氏の選挙活動を手伝っており、Walz氏からは事務所の休憩エリアに置くためにドリームキャストを譲り受けたそうだ。しかし事務所では誰もあまり遊ばなかったこともあり、Johnson氏はドリームキャストをこっそりと大学に持ち出し、同じくWalz氏の選挙活動をサポートする“オタク仲間”たちと夜な夜な『World of Warcraft』を遊ぶのに活用されたとのこと。
今回のAOCでのWalz氏の発言は、そうしたエピソードの裏付けとも言えそうだ。Walz氏のドリームキャストは、同氏の愛情を注ぎ込まれつつ、奥さんに没収されたり、事務所の休憩室にて人々を楽しませたりすることになったようである。ちなみにその後ドリームキャストが不思議な変遷をたどったことについては、報道を通じてWalz氏も知っていた様子。今回のAOCの配信内でも、報じられたことについて、にこやかに触れている。
なおWalz氏は先述のとおりXboxコントローラーでの操作に手間取りつつも、久しぶりに遊んだとみられる『クレイジータクシー』を満喫したようだ。選挙活動として視聴者に投票を促しつつ、抜かりなく『クレイジータクシー』を視聴者にオススメする様子も見られた。ちなみに『クレイジータクシー』はシリーズ最新作が開発中(関連記事)。かつて奥さんにゲーム機ごと没収されるほどのめり込んだというWalz氏が、新作をプレイするかどうかも注目されるところかもしれない。