障害物を自動で回避するドローンはさまざまな研究機関で開発されているが、香港科技大学と浙江大学の研究者らが実現したのは、個々のドローンが自律的に「考えて」、最適な飛行ルートを割り出すという技術だ。これは自律分散協調アルゴリズムと呼ばれており、個々の機体に搭載されたセンサーを通じて得られた情報を共有し、周囲の状況をマッピングした上で、各機体が常に適切なルートを算出している。 2022年に公開された論文によれば、それぞれのドローンは、マッピングされた空間に対して「これからどこを飛ぶつもりなのか」という「予定」を立てる。そして、その予定を他のドローンと共有することで、衝突回避などの目標を達成するわけだ。とはいえ突発的な事態、たとえば突風にあおられるなどして飛行ルートから外れ、他のドローンや障害物に近づき過ぎた際には、センサーによってそれを把握して挙動を変えるようになっている。 研究者らはこの技術に
上のツイートは、App Economy Insightsという調査会社が、最近のウェブサービスがどれほどの速さでアクティブユーザー1億人を獲得したかを整理したものだ。それによると、Spotifyが55か月、Instagramが30か月、TikTokですら9か月かかっている中、ChatGPTはたった2か月で1億ユーザー獲得を成し遂げている。ChatGPTに対する期待度がどれ程のものか、この数字によく表れているだろう。 ChatGPTは生成AI(Generative AI)というカテゴリーに分類される技術だ。生成AIとは文字通り、何らかのコンテンツを「生成」するAIである。ChatGPTのように文章を書いてくれるものだけでなく、入力したテキストから画像を生成してくれるAI(いわゆる「お絵描きAI」)、同じくテキストから動画を生成してくれるAI、音楽を生成してくれるAIなど、さまざまな生成AIが
その背景にあったのが、2000年代初頭に広まった「精密農業」の概念だ。これは文字通り、農地や農作物の状態を「精密に」把握してそれぞれに合った対応を取るというもので、農作物の収穫量を上げたり、農薬や肥料の使用量を減らしたりすることが目指されている。そのためには広大な農地を効率的に監視・管理するテクノロジーが欠かせないが、そこに民生用ドローンの急速な進化がタイミングよく訪れたというわけだ。 たとえば一般社団法人セキュアドローン協議会は、2015年に早くも「精密農業とドローン」と題した論考をウェブ上に掲載し、ドローン活用の利点として「調査の自動化や肥料量の分析、病気の診断と適切な農薬散布、灌漑などのメンテナンス費用の低減化などを実現すること」を挙げている。 セキュアドローン協議会による精密農業におけるドローンの活用イメージ(出典:セキュアドローン協議会ウェブサイト)こうしたユースケースは非常に具
上記の映像で示されているように、研究者たちは小型のドローンに超小型の3Dプリンターを設置。通常の3Dプリンターでは、材料が噴出されるノズル部分が機械的な仕組みによって移動し、設計図通りに材料を積み重ねてゆく(これはAMの中でも「材料押出法」と呼ばれるもので、別の仕組みを採用している3Dプリンターもある)。しかし「BuilDrone」と名付けられたこの3Dプリンティングドローンでは、ドローン自らが空中を移動して、適切な場所に材料を吹き付けていく仕組みになっている。そして最終的に、目的とする建築物を完成させるわけだ。 障害を乗り越えて実現された3Dプリンティングドローン 上記の通り、この仕組みは自然界でハチが行っているのと一緒であり、発想としては既に存在していたと言えるだろう。だからといって今回の研究結果が取るに足らないものと言うわけではなく、ハチの巣作りをドローンに真似させる上では、いくつも
SDGsは17の分野別の目標と、169項目の達成基準が定義されているのだが、その中の13番目として設定されているのが「気候変動に具体的な対策を(Climate Action)」である。 これは「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」ことを求めるというもので、ご存知のように各国で気候変動対策が進められている。そして実はドローンも、この気候変動対策の枠組みにおいて活躍が期待されている。 その背景にあるのが、運輸部門におけるCO2(二酸化炭素)排出だ。CO2は地球温暖化をもたらす要因のひとつであり、その排出量の増加が、近年の気候変動に関係していると多くの研究で明らかになっている。そこでCO2排出の削減が進められているわけだが、運輸部門はその主要ターゲットとなっている。たとえば国土交通省のホームページによると、我が国においても、運輸部門のCO2排出は全体の17.7パーセント(およそ
ドローンを使用して都市の写真を撮影するプロジェクト「不平等な風景(Unequal Scenes)」は、サンパウロからシリコンバレー、カリフォルニア州ロングビーチまで、世界中のいたるところに潜む傷跡を暴露している。 by Johnny Miller2021.04.30 49 7 9 これらの写真は、ドローンを使用して都市の写真を撮影し、そこに潜む傷跡を映し出そうとするプロジェクト「不平等な風景(Unequal Scenes)」の一部である。他の写真は同プロジェクトのWebサイト、またはインスタグラムで見ることができる。 ブラジルのサンパウロ中心部に位置するモイーニョの貧民街は、高架道路と電車の線路の間に挟まれている。公共の水道・電気は通っておらず、衛生環境も好ましくない。 南アフリカのケープタウンの郊外、フォールス湾東側の海岸沿いにある豊かなストランド地区(右)は、列状に連なる非合法な居住地
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