2つの方式の謎 30代前後の多くの方に、小学校で、ハーモニカに次いでリコーダーを習った記憶があるのではないでしょうか。 実際、1960~1970年代、足踏み式オルガンとリコーダーが急速に普及しました。 その後ピアニカなどを導入する小学校もあったようですが、現在でもリコーダーは器楽教育の中心です。 かくいう私も大好きでよく吹いていましたし、当時のリコーダーは今でも手元にあります。 ところが、その後アルト・リコーダーを吹くようになったときに、指遣いでとまどいを感じました。 同じ指穴をふさいだときにソプラノより5度低い点はいいとして、H や B を出すための指遣いが、ソプラノの Fis や F のそれと異なるのです。 そして、小学校でハ長調の曲ばかり吹いていたわけではないのに、Fis の指を知らなかったことにも気づきました。 調べてみると、高い方の Fis を吹くときは、右手の人指し指と薬指を上