(CNN) ロンドンを象徴する建物で、世界で最も有名な時計塔である「ビッグ・ベン」が5月31日、稼動開始から150年を迎えた。 ビッグ・ベンは本来、重さ14トンの鐘を定時に鳴らす時計の名称だが、時計塔全体の通称になっている。塔はビクトリア時代の建造物で、昨年には英国の不朽の業績を選ぶ投票で最多得票を獲得した。 戦争や自然災害に負けず時を刻み続けてきたビッグ・ベンだが、悪天候や故障による稼動停止はこれまでに度々あった。2007年夏には機械系統の修理のため約2カ月間鐘の音が途絶え、この期間は電気による時計稼動が行われた。 ビッグ・ベンの名称の由来は不明だが、1850年代に活躍したヘビー級ボクサー、ベン・コーント氏説や、1859年当時に鐘の発注責任者だったベンジャミン・ホール元議員説がある。鐘を鋳造したホワイトチャペル・ベル・ファウンドリー社の関係者は昨年のインタビューで、大柄で尊大だったホール