タイ政府は、大気汚染が深刻化している現状を受け、1月31日からの2日間、バンコク市内および周辺部の幼稚園、学校、各種専門学校の臨時休校を決定した。テーラキアット教育相は「来週も臨時休校とするかどうかは今後判断する」と述べ、生徒の健康への影響を考慮しつつ、大気汚染の状況を注視する姿勢を示した。 バンコク都はPM2.5を低減させるべく、50機のドローンを活用し、水を空中散布する措置を行っているほか、マスクなどを都内の学校に配布する準備を始めた。また、都内で建設工事を行っている建設会社を招き、建設現場における効果的な粉じん対策について話し合う場を設けることを決めた。来週以降、さらに厳格な措置を実施するとも表明している。 このような状況を受け、プラユット首相は「黒い排ガスを出す車両や公共バスはすぐに廃棄すべきだ。また、違法に有毒物質などを排出している工場を特定すべく、軍が立ち入り調査を行う予定だ」