久留米競輪場で練習する選手たち。バンクに猫が入ってくることもあるという=福岡県久留米市野中町選手宿舎に入る受付事務所の近くにも猫がいた。近づいても逃げず、人に慣れているようだ=福岡県久留米市野中町 福岡県久留米市の久留米競輪場で、野良猫をめぐる騒動が起きている。バンク(走路)に乱入し、選手たちの邪魔をするのだ。時速約70キロで疾走中に衝突し、転倒すれば命にかかわる。競輪場を運営する市は猫の捕獲(殺処分)を検討したが、動物愛護団体が反対。里親探しに切り替えたものの、騒動は収まっていない。 久留米競輪場は、住宅地に囲まれた緑豊かな小高い丘の上にある。市競輪事業課によると、競輪場の内外に住み着いた野良猫は50〜60匹。この2、3年で急増したといい、職員は「無責任に捨てたり、えさをやったりする人がいて増えたのでは」とみる。 場内へは複数の入り口があるほか、バンクを囲む高さ約3メートルの金網も