WindowsをはじめとするGUIの普及によるものか、Observerパターンは数あるデザインパターンの中でも適用頻度の高いものの一つです。GUIアプリケーションではキー入力やボタンクリックといったイベントを受理したときの処理(イベントハンドラ)を定義し、イベントとイベントハンドラとの対応付けを行っておきます。そうすることでイベントに応じた処理、すなわち「イベントに反応する」ことができます。イベントとイベントハンドラとの対応付けに用いられているのがObserverパターンというわけ。 step-1: SubjectとObserver Observerパターンでは2つのクラス、SubjectとObserverが関与します。Subjectはイベントの発行元、Observerがイベントに反応するハンドラの基底クラスとなります。Observerにはあらかじめ、イベントに反応して呼び出されるメソッド
