WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は、3月24日(日本時間)の優勝決定戦で日本が韓国を破って優勝し、幕を降ろした。 大会期間中、NHKから民放にいたるまで、明けても暮れてもWBCの「侍ジャパン」を盛り上げる報道に狂奔した。その異常さに、いい加減うんざりしていたので終幕してほっとしている。その一方で、異常な扇動報道によって、視聴率もまた異常な高さを記録し、テレビの影響力の恐ろしさを改めて思い知らされた。 「世界一決定戦」という欺瞞 「侍ジャパン」の情報を垂れ流し続けることで、WBCの本質的な問題などについて視聴者の思考を停止させる、脳科学でいう「心脳コントロール」にテレビは成功した、ともいえる。たとえば、WBCが「世界一決定戦」だと思い込まされたのではないだろうか。すこしでも疑問を抱かせる情報があれば、それが欺瞞であることに気づいたはずなのだが。 主催がWBC株式会社(MLB・大リ