生け花の師範をしている知人と、春先に散歩したことがあります。家々の庭に咲き乱れる花を見ながら2人で春を満喫しておったのですが、花に関する知識ナッシングのあたしに比べ、知人の感動の仕方の詳しいこと詳しいこと。知識があるとないとで、世界の見え方がこんなに違うんだってことがとても興味深かったです。 同じ花を見てもあたしは「あー、きれいな花……(でも名前すら知らない)」としか認識できないのに、知人の方は、「○○○(花の名前)がもう咲いてる! やっぱり今年の春は暖かいんだね」と喜んだり、「あの△△△、珍しい色だなあ。きっとこのお家の人が好きで、自分で増やしたんだね」と推測したり、「あの◎◎◎、すっごく上手に咲かせてある! 普通なかなかあんな大きな花はつけないよ」と感心したりと、たいそう具体的に楽しんでるんですよ。一緒に歩いていると、ひとりで歩いていたら絶対に気づけないことがいろいろわかって、面白かっ