売買を繰り返させることで証券会社が儲かる 金融機関と聞くと、悪い印象を持っている人も日本人にはいる気がしますが、その印象はどこから来るのでしょうか? 一番分かりやすい例は証券会社かもしれません。 証券会社は顧客が取引をするたびに手数料を得ます。そこで、顧客に対して、何度も取引を繰り返すよう仕向ける行為がかつては横行していました。 たとえば、営業員がレポートを片手に訪問してきて、「このAという会社はこれから成長しますよ」と営業したとします。 そこで、Aの株を買ったところ、数カ月してまた営業員がレポートを片手に訪問してきて、「先日ご紹介したAという会社は相変わらず素晴らしいのですが、このBという会社のほうが成長しそうです」と提案します。顧客はその提案を受けて、Aの株を売り、Bの株を買うことになります。 このように売買を繰り返させることで、証券会社が儲かるのです。 「金融機関は悪い奴らだ」という